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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):ジーエヌアイ、BASE、リクルート

ジーエヌアイ <日足> 「株探」多機能チャートより
■ジーエヌアイグループ <2160>  2,149円  +325 円 (+17.8%)  本日終値
 ジーエヌアイグループ<2160>が急反騰。17日の取引終了後、21年12月期第1四半期(1~3月)の決算を発表し、売上収益38億7200万円(前年同期比82.2%増)、営業利益7億7300万円(同85.7%増)と、大幅な増収増益で着地したことが好感されたようだ。主力製品である特発性肺線維症治療薬「アイスーリュイ」の中国での売り上げが引き続き好調だったことや、米国における医療機器事業セグメントの事業環境が改善しつつあることが業績を牽引した。なお、通期見通しは売上収益118億300万円(前期比20.8%増)、営業利益12億2000万円(同34.7%減)を据え置いた。

■ノーリツ <5943>  1,907円  +202 円 (+11.9%)  本日終値  東証1部 上昇率6位
 ノーリツ<5943>は急伸。17日の取引終了後、21年12月期の連結業績予想について、売上高を1800億円から1910億円(前期比3.9%増)へ、営業利益を50億円から64億円(同34.3%増)へ、最終利益を58億円から76億円(前期30億1300万円の赤字)へ上方修正したことが好感された。国内事業は取り替え需要の増加及び高付加価値商品の拡販などにより売り上げが堅調に推移しているほか、海外事業も中国、北米エリアの売り上げが回復していることが要因。あわせて、業績予想の修正に伴い、32円を予定していた期末配当を51円に引き上げると発表しており、これも好材料視された。年間配当予想は83円となり、前期に比べて48円の増配となる予定だ。同時に発表した第1四半期(1~3月)決算は、売上高491億6800万円(前年同期比10.0%増)、営業損益31億1600万円の黒字(前年同期4億5500万円の赤字)、最終損益40億3000万円の黒字(同64億8700万円の赤字)だった。

■BASE <4477>  1,650円  +114 円 (+7.4%)  本日終値
 BASE<4477>が大幅反発。SBI証券が17日付で、投資判断を「売り」から「中立」とし、目標株価1700円としたことが好材料視されたようだ。従来はファンダメンタルズや将来性を加味しつつも市場の過熱感を理由に投資判断を「売り」としていたが、第1四半期(1~3月)業績が予想通り順調に推移している一方、足もとの株価は前回レポート時より大幅に下落しており、市場の熱は落ち着いてきたと指摘している。

■リクルート <6098>  5,131円  +344 円 (+7.2%)  本日終値
 リクルートホールディングス<6098>が大幅反発。17日の取引終了後に発表した22年3月期連結業績予想で、売上高2兆4500億~2兆6000億円(前期比8.0%~14.6%増)、営業利益1800億~2450億円(同10.5%~50.5%増)を見込み、上限であれば営業最高益更新を見込むことが好感された。各国政府による新型コロナウイルス感染症拡大防止対策などを受けて、20年のグローバル人材マッチング市場は縮小したが、米国市場では前期第4四半期以降に採用競争の過熱感が増しており、これを受けてHRテクノロジー事業のドルベース売上高は40~50%程度の増収を予想。また、メディア事業は不透明感があるものの、人材領域で飲食業を中心とした企業クライアントの採用需要回復に伴うアルバイト・パート向け求人広告サービスの回復や人材紹介サービスの緩やかな回復を見込み、これらが業績回復に貢献する。なお、21年3月期決算は、売上高2兆2693億円(前の期比5.4%減)、営業利益1628億2300万円(同21.0%減)だった。

■イオンファンタジー <4343>  2,026円  +118 円 (+6.2%)  本日終値
 17日に発表した「4月既存店売上高は4.7倍」が買い材料。
 4月既存店売上高は4.7倍。

■エイジス <4659>  3,815円  +175 円 (+4.8%)  本日終値
 エイジス<4659>が反発。同社は国内棚卸代行のトップだが、17日の取引終了後に発表した4月度売上高が前年同月比0.5%増となり、4カ月ぶりに前年実績を上回ったことが好感された。

■インフォマート <2492>  901円  +38 円 (+4.4%)  本日終値
 インフォマート<2492>が高い。午前11時ごろ、「BtoBプラットフォーム」の新サービスとして、「BtoBプラットフォーム TRADE(トレード)」を7月に正式リリースすると発表しており、これが好材料視された。「BtoBプラットフォーム TRADE」上で「見積・発注・受注・納品・受領・検収」までの取引を電子データ化することで、クラウド上での一元管理が可能になるという。また、同社の「BtoBプラットフォーム 請求書」「BtoBプラットフォーム 契約書」との連携を通じて、請求・契約業務も電子データ化することで、企業間で行われる一連の商取引が「BtoBプラットフォーム」上でシームレスに完結し、業務効率化やデジタルトランスフォーメーション(DX)の推進を後押しするという。

■東京エネシス <1945>  956円  +29 円 (+3.1%)  本日終値
 東京エネシス<1945>は反発。17日の取引終了後、未定としていた22年3月期の連結業績予想について、売上高770億円(前期比29.4%増)、営業利益49億円(同19.4%増)、純利益34億円(同23.8%増)の増収増益を見込み、また配当予想を中間・期末各15円の年30円(前期28円50銭)と増配を予定していることが好感された。日立プラントコンストラクションの火力発電に関連する事業の一部について、会社分割により承継する吸収分割契約を締結したことなどが寄与する。

■ベルーナ <9997>  1,193円  +28 円 (+2.4%)  本日終値
 ベルーナ<9997>は3日続伸。17日の取引終了後に発表した4月度の月次売上高が、前年同月比55.0%増と7カ月連続で前年実績を上回ったことが好感された。実店舗のうち、グランベルホテルの売り上げ増と、不動産売却があったその他事業が同5.5倍と伸長したほか、呉服関連事業が同2.1倍、グルメ事業が同47.9%増となったことが寄与した。また、衣料品と家具・雑貨などがともに前年を上回った総合通販事業が同42.5%増と引き続き好調に推移した。

■トヨタ自動車 <7203>  8,819円  +171 円 (+2.0%)  本日終値
 トヨタ自動車<7203>が大幅に3日続伸。株価は、15年3月につけた8783円の上場来高値を6年2カ月ぶりに更新した。12日に発表された22年3月期連結営業利益は前期比13.8%増の2兆5000億円と2ケタ増益が予想されているほか、4100万株(発行済み株式の1.46%)、2500億円を上限とする自社株買い、9月末時点の株主に対する1対5の株式分割の実施などを評価する買いが流入した。なかでも、積極的な株主還元の姿勢は前向きに受け止められており、1万円を意識する展開を予想する声が出ている。

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