【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(2):ヤマハ発、荏原、小森
ヤマハ発 <日足> 「株探」多機能チャートより
ヤマハ発動機<7272>が大幅続伸し、年初来高値を更新した。同社は14日取引終了後に、21年12月期通期の連結業績予想を修正。売上高見通しは前期比17.9%増の1兆7350億円(従来予想は1兆7000億円)、営業利益見通しは同59.2%増の1300億円(従来予想は1100億円)に上方修正した。先進国事業や新興国二輪車事業、ロボティクス事業で良好な事業環境が続くとみているほか、前提為替レートを1ドル=106円(当初予想比3円の円安)、1ユーロ=128円(同2円の円安)に見直したことが主な要因だとしている。
■荏原 <6361> 5,010円 +400 円 (+8.7%) 本日終値
荏原<6361>が急伸。前週末14日の取引終了後、21年12月期の連結業績予想について、売上高を5590億円から5740億円へ、営業利益を430億円から455億円へ、純利益を280億円から295億円へ上方修正したことが好感された。IFRS適用のため前期との比較の記載はないものの、5GやIoTの普及拡大による半導体需要の高まりを背景にファウンドリ、メモリメーカー、ロジックの設備投資はいずれも拡大基調にあり、これを受けて精密・電子部門の受注・売上高が好調に推移していることが要因としている。第1四半期(1~3月)決算は、売上高1352億6800万円(前年同期比9.6%増)、営業利益122億3000万円(同2.0倍)、純利益85億6900万円(同2.6倍)だった。風水力事業、環境プラント事業、精密・電子事業の全事業で増収増益を果たした。同時に、上限を520万株(発行済み株数の5.45%)、または200億円とする自社株買いを実施すると発表しており、これも好材料視された。取得期間は5月17日から12月23日までで、資本効率の向上を図ることが目的。また、これによる取得した全株式を22年1月31日付で消却するとあわせて発表した。
■小森コーポレーション <6349> 790円 +63 円 (+8.7%) 本日終値
14日に決算を発表。「今期経常は黒字浮上へ」が好感された。
小森コーポレーション <6349> が5月14日大引け後(15:00)に決算を発表。21年3月期の連結経常損益は11.4億円の赤字(前の期は34.8億円の赤字)に赤字幅が縮小し、22年3月期は17億円の黒字に浮上する見通しとなった。
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■青山商事 <8219> 925円 +73 円 (+8.6%) 本日終値
14日に決算を発表。「今期経常は黒字浮上へ」が好感された。
青山商事 <8219> が5月14日大引け後(16:00)に決算を発表。21年3月期の連結経常損益は114億円の赤字(前の期は15.3億円の黒字)に転落したが、22年3月期は46億円の黒字に急浮上する見通しとなった。
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■乾汽船 <9308> 1,162円 +86 円 (+8.0%) 本日終値
14日に決算を発表。「今期経常は黒字浮上、45円増配へ」が好感された。
乾汽船 <9308> が5月14日大引け後(15:01)に決算を発表。21年3月期の連結経常損益は13.2億円の赤字(前の期は10.8億円の赤字)に赤字幅が拡大したが、従来予想の21億円の赤字を上回って着地。22年3月期は39.2億円の黒字に浮上する見通しとなった。
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■日本工営 <1954> 3,240円 +230 円 (+7.6%) 本日終値
日本工営<1954>が大幅続伸し年初来高値を更新。14日の取引終了後、21年6月期の連結業績予想について、営業利益を49億円から71億円(前期比54.7%増)へ、純利益を13億円から26億円(同4.7%減)へ上方修正したことが好感された。売上高は1176億円から1166億円(同3.9%増)へやや下方修正したものの、主力事業であるコンサルタント国内事業の内製化が進捗したことや、コンサルタント海外事業で渡航費などのコスト抑制を図ったことが要因。また、渡航再開に伴う現地作業の再開や子会社の体質改善などが順調に進捗していることも寄与する。なお、第3四半期累計(20年7月~21年3月)決算は、売上高858億3300万円(前年同期比2.0%増)、営業利益85億600万円(同71.3%増)、純利益37億500万円(同8.7%増)だった。同時に、自社株89万9426株(発行済み株数の5.64%)を5月31日付で消却すると発表しており、これも好材料視された。消却後の発行済み株数は1504万8628株となる予定だ。
■アドベンチャー <6030> 6,260円 +440 円 (+7.6%) 本日終値
14日に決算を発表。「7-3月期(3Q累計)税引き前は25%減益・通期計画を超過」が好感された。
アドベンチャー <6030> [東証M] が5月14日大引け後(15:00)に決算(国際会計基準=IFRS)を発表。21年6月期第3四半期累計(20年7月-21年3月)の連結税引き前利益は前年同期比25.1%減の9.2億円に減り、通期計画の6.5億円に対する進捗率が141.7%とすでに上回った。
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■アイ・ピー・エス <4390> 2,580円 +180 円 (+7.5%) 本日終値
14日に決算を発表。「今期経常は10%増で7期連続最高益更新へ」が好感された。
アイ・ピー・エス <4390> が5月14日大引け後(15:30)に決算を発表。21年3月期の連結経常利益は前の期比2.0倍の21.8億円に急拡大し、従来予想の17億円を上回って着地。22年3月期も前期比9.8%増の24億円に伸びを見込み、7期連続で過去最高益を更新する見通しとなった。8期連続増収、増益になる。
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■日機装 <6376> 1,163円 +81 円 (+7.5%) 本日終値
14日に決算を発表。「1-3月期(1Q)税引き前は3.4倍増益・上期計画を超過」が好感された。
日機装 <6376> が5月14日大引け後(15:20)に決算(国際会計基準=IFRS)を発表。21年12月期第1四半期(1-3月)の連結税引き前利益は前年同期比3.4倍の33.5億円に急拡大し、1-6月期(上期)計画の23億円に対する進捗率が145.7%とすでに上回り、さらに4年平均の31.3%も超えた。
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■グリムス <3150> 1,881円 +129 円 (+7.4%) 本日終値
14日に決算を発表。「今期経常は81%増で2期ぶり最高益更新へ」が好感された。
グリムス <3150> が5月14日大引け後(15:00)に決算を発表。21年3月期の連結経常利益は前の期比19.5%減の17.4億円になったが、22年3月期は前期比80.8%増の31.5億円に拡大を見込み、2期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなった。16期連続増収になる。
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