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【市況】株価指数先物【引け後コメント】 引き続きNTロングでのスプレッド狙いは継続


大阪6月限
日経225先物 29050 +60 (+0.20%)
TOPIX先物 1906.0 +2.5 (+0.13%)

 日経225先物(6月限)は前日比60円高の2万9050円で取引を終了。寄り付きは2万9000円とシカゴ先物清算値(2万9055円)を下回って始まり、現物の寄り付き直後には2万8860円まで軟化。しかし、売り先行で始まったファナック <6954> 、アドバンテスト <6857> など指数インパクトの大きい値がさ株の一角が、寄り付き直後を安値に切り返しを見せたことで、日経225先物も2万8900円~2万9000円辺りでの底固めを経て、前引けにかけてのリバウンドにより2万9100円を回復。

 ただ、28日の米国では米連邦公開市場委員会(FOMC)政策金利発表、パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長会見のほか、バイデン大統領が上下両院合同会議で就任後初の演説を行う予定であり、積極的に上値を買い上がる流れにはならず。特にバイデン大統領の講演では、インフラ計画やキャピタルゲイン税率に言及する可能性があることから、市場は様子見姿勢に。2万9100円を挟んだもみ合いが続くなか、後場半ばには一時2万9140円まで上昇する場面が見られたものの、引けにかけてはポジション調整の動きもあり、小幅な上昇で取引を終えた。 

 日経225先物は引き続き狭いレンジでの取引となったが、2万9000円水準での底堅さは意識されている。テクニカル面では5日、75移動平均線水準で攻防を続けており、週足形状では13週線を下回っている。昨年5月に13週線を突破して以降、終値で同線を下回ったのは昨年10月4週と今年の4月3週のわずか2回だけであり、13週線のサポート力は強い。しかし、同線は現時点で2万9296円辺りに位置しており、祝日明け30日の終値でこれを超えられないと、2週連続で13週線を下回ることになるため、ややセンチメントを冷ましやすい。

 なお、NT倍率は先物中心限月で保ち合いレンジの上限である75日線を上放れつつある。週足形状では26週線を支持線、13週線を抵抗線として保ち合いを続けており、今週は上値抵抗の13週線を突破した。ポジションを傾けづらい需給状況であるものの、引き続きNTロングでのスプレッド狙いのスタンスは継続となろう。

 手口面では、日経225先物はABNアムロが1960枚、ゴールドマンが400枚程度の売り越しに対して、クレディスイスが690枚、JPモルガンが610枚、BofAが550枚程度の買い越しだった。TOPIX先物はソジェンが1920枚、モルガンSが1870枚程度の売り越しに対して、クレディスイスが1640枚、ABNアムロが1330枚程度の買い越しだった。

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