【特集】「木材」が10位、木材不足への関心高まり関連銘柄に思惑<注目テーマ>
住友林 <日足> 「株探」多機能チャートより
1 パワー半導体
2 半導体
3 再生可能エネルギー
4 半導体製造装置
5 2021年のIPO
6 水素
7 太陽光発電関連
8 巣ごもり
9 全固体電池
10 木材
みんかぶと株探が集計する「人気テーマランキング」で、「木材 」が10位となっている。
世界的な木材不足に対する関心が高まっている。米シカゴ市場の木材先物価格は、昨年のコロナショック時に300ドル台割れまで下落する場面があったが、そこを起点に夏にかけて800ドル台まで上昇。その後軟化したものの、11月ごろに再び上げに転じると上昇基調が一段と強まり、足もと期近物の価格は1400ドルを超える水準となっている。
背景には、米国の住宅市況の好調があるとされている。住宅関連の米経済指標をみると、3月の住宅着工件数は前月比19.4%増と2006年6月以来の高水準、3月の新築住宅販売件数も前月比20.7%増で06年8月以来の水準となっている。また、3月下旬にスエズ運河で発生した大型コンテナ船座礁事故により、国際物流網に混乱が生じたことも木材不足の一因になったとされる。こうしたなか、株式市場でも木材関連株への注目度が上昇しており、関連銘柄に思惑的な物色が向かっている。
主な銘柄としては、北海道や四国、九州などに広大な社有林を持つ住友林業<1911>をはじめ、直近株価が動意づいているホクシン<7897>、東京ボード工業<7815>、永大産業<7822>、テーオーホールディングス<9812>、セブン工業<7896>、山大<7426>などがある。
そのほか、ナイス<8089>、ウッドワン<7898>、ノダ<7879>、大建工業<7905>、北恵<9872>、名古屋木材<7903>などをマークしておきたい。
出所:MINKABU PRESS