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【材料】<注目銘柄>=日電硝、ガラスファイバー好調で新素材でも強み

日電硝 <日足> 「株探」多機能チャートより
 日本電気硝子<5214>は昨年3月下旬をスタート地点に、13週移動平均線をサポートラインとする一貫した下値切り上げ波動を形成しているが、PER16倍台、PBR0.5倍台の時価近辺は依然として割安感が強く仕込み妙味十分と判断される。

 同社はFPD用ガラスや電子デバイス用ガラス、自動車用ガラスファイバーなどを手掛ける。自動車用ガラスファイバーは世界的な新車販売の回復が強力な追い風となっており、21年12月期業績見通しは期初予想から上積みし、営業利益段階で前期比25%増の220億円を見込む。

 同社が生産する高強度ガラス「ダイノレックス」は車載用やモバイル端末用として優位性があり、ホンダ<7267>が販売する電気自動車(EV)の「ホンダ e」にディスプレー用カバーガラスとして採用されるなど、中期的にはEV向け新規需要開拓が見込まれる。また、ガラスの利点と樹脂の利点をうまく組み合わせた複合材料「ラミオン」は、駅のホームドアや航空機、電車の窓などに使う素材として受注獲得が期待されている。(桂)

出所:MINKABU PRESS

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