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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):トヨタ、イメージワン、環境管理

トヨタ <日足> 「株探」多機能チャートより
■トヨタ自動車 <7203>  8,485円  -22 円 (-0.3%)  本日終値
 トヨタ自動車<7203>、ホンダ<7267>など自動車株が軟調。米長期金利が急速に低下したことを背景に外国為替市場ではドルが売られる展開となり、足もと1ドル=109円台を割り込むドル安・円高が進んでいる。自動車セクターは輸出採算改善期待が後退し、株価にはネガティブ要因となっている。半導体供給不足に伴う自動車生産調整の動きも引き続き懸念される状況だ。ただ、自動車販売需要そのものは旺盛で、中国での3月の新車販売台数はトヨタが前年同月比6割強の伸びを示したほか、ホンダが同2.5倍に拡大するなどコロナ禍からの完全脱出を示唆している。貸株調達による空売りの買い戻しなども考慮され、下値抵抗力を発揮する可能性もある。

■川崎地質 <4673>  2,870円  +500 円 (+21.1%) ストップ高   本日終値
 川崎地質<4673>が急伸。13日の取引終了後に発表した第1四半期(20年12月~21年2月)単独決算が、売上高20億6400万円(前年同期比78.6%増)、営業利益2億1900万円(前年同期1億5400万円の赤字)、最終利益1億4800万円(同1億700万円の赤字)と営業黒字に転換し、上期計画の2億円を上回ったことが好感された。前期からの繰り越し業務が順調に完成したほか、売上原価の低減が図られたことが業績に貢献した。なお、21年11月期通期業績予想は、売上高78億円(前期比1.8%増)、営業利益1億8000万円(同4.6%増)、純利益1億2500万円(同7.0%増)の従来見通しを据え置いている。

■イメージ ワン <2667>  895円  +150 円 (+20.1%) ストップ高   本日終値
 イメージ ワン<2667>が続急騰、年初来高値を大幅に更新した。同社は医療向けを中心とする画像処理のほか、ドローンや3D処理ソフトを活用した構造物分析ソリューションなど幅広い業務エリアに展開する。そのなか、放射能除染や土壌・水浄化に関する技術開発を行う創イノベーション(東京都千代田区)との連携で、「ALPS処理水に含まれるトリチウムの分離技術」の共同実証試験を進めていることが材料視されている。今月9日に同実証試験の2次試験の結果を開示し、これを踏まえて福島第一原発ALPS処理水対策事業への採用に向けた事業展開を進める方針にあり、「トリチウム除去関連」のテーマに乗る銘柄としてマーケットの視線が集まっている。

■環境管理センター <4657>  706円  +100 円 (+16.5%) ストップ高   本日終値
 環境管理センター<4657>の人気加速、連日のストップ高となった。全体相場は上値が重く、主力大型株は手掛けにくい環境にあるが、一方で個別材料株物色意欲は旺盛。同社株は足の軽さに加え、小型株にも関わらず出来高流動性に富んでいることで、投資資金の攻勢が加速している。同社は環境総合コンサルタントで土壌汚染調査に強みを持ち、ダイオキシンの微量分析などで実績が高い。また、放射能測定業務にも積極展開している。福島第一原子力発電所事故に伴う放射能汚染に絡み、民間の放射能測定ニーズが高まりをみせていることが収益機会の拡大につながっている。最近はトリチウム含有の処理水の海洋放出問題に注目が集まっていることから、株式市場でも関連銘柄を探す動きが活発だ。

■フィル・カンパニー <3267>  2,649円  +398 円 (+17.7%)  本日終値  東証1部 上昇率トップ
 フィル・カンパニー<3267>が急伸。13日の取引終了後、21年11月期第2四半期累計(20年12月~21年5月)の連結業績予想について、売上高を20億円から20億8000万円(前年同期比94.6%増)へ、営業利益を8000万円から2億円(前年同期2億400万円の赤字)、最終利益を4500万円から1億2800万円(同1億4800万円の赤字)へ上方修正したことが好感された。「請負受注スキーム」の下期の竣工予定案件の一部が上期に竣工となったほか、売上原価となる初期テナント誘致にかかる保証料が減少したことが要因としている。同時に、上限を16万5000株(発行済み株数の2.85%)、または5億円を上限とする自社株買いを実施すると発表しておい、これも好材料視された。取得期間は4月16日から6月30日まで。販売及び受注状況が大幅に改善され、十分な資金が確保されたことから、株式市場の変化に対応し1株あたりの価値を高めるとともに、経営環境の変化に応じた機動的な資本政策の遂行を図るためとしている。なお、第1四半期(20年12月~21年2月)決算は、売上高1億500万円(前年同期比48.8%減)、営業損益1億5400万円の赤字(前年同期2億2100万円の赤字)、最終損益1億900万円の赤字(同1億5400万円の赤字)だった。

■アズ企画設計 <3490>  1,535円  +156 円 (+11.3%)  本日終値
 アズ企画設計<3490>は3連騰、年初来高値を更新した。13日の取引終了後に発表した22年2月期単独業績予想で、売上高94億9100万円(前期比25.8%増)、営業利益2億3100万円(同5.3倍)、純利益1億1200万円(同10.9倍)と大幅増益を見込むことが好感された。不動産販売事業で前々期から注力している取り扱い商品の多様化や大型化が寄与することに加えて、不動産賃貸事業や不動産管理事業で管理戸数の増加が見込まれることもプラスに働く。なお、21年2月期決算は、売上高75億4400万円(前の期比36.9%増)、営業利益4300万円(同49.5%減)、純利益1000万円(同21.5%減)だった。

■E・Jホールディングス <2153>  1,193円  +108 円 (+10.0%)  本日終値  東証1部 上昇率5位
 E・Jホールディングス<2153>が急動意。同社は官公庁向け工事を主力とする総合建設コンサルタント企業で豊富な受注残を武器に足もとの収益改善が急となっている。13日取引終了後に発表した21年5月期第3四半期決算(20年6月~21年2月)で営業損益が3億9800万円の赤字だった。しかし、12~2月期だけでみると6億3600万円の黒字となっており、前年同期との比較では20倍という高変化をみせた。これが株価を強く刺激する格好となった。PERが10倍未満でPBRも1倍を下回っており、株価指標面からの割安感も投資資金を誘導している。

■エルテス <3967>  1,359円  +123 円 (+10.0%)  本日終値
 エルテス<3967>は大幅続伸。同社はビッグデータ解析でデジタルリスクに対応し、SNS上での風評被害対策などを主力ビジネスとして展開する。13日取引終了後に21年2月期決算を発表、トップラインは小幅増収を確保したものの営業損益は3億3300万円の赤字だった。しかし、前期の業績悪は株価には既に織り込み済み。22年2月期は前期買収した警備子会社の業績などが寄与し営業損益は1億円の黒字化を見込む。また、同日にAIセキュリティーやDX推進などを軸とした中期経営計画を発表しており、これも手掛かり材料となっている。株価は3月末に1367円の年初来高値をつけた後、大幅な調整を入れており、足もと売り玉がこなれていたことも上値を軽くしている。

■アララ <4015>  1,847円  +104 円 (+6.0%)  本日終値
 アララ<4015>が高い。25日移動平均線を足場に急反騰する展開となっている。同社は昨年11月にマザーズ市場に上場したニューフェースで、キャッシュレス事業やメール自動配信ビジネスを手掛ける。新型コロナウイルスの感染拡大を背景としたリモートワークの活発化などを背景に収益環境に吹く追い風が強い。13日取引終了後に発表した21年8月期中間期決算は、営業利益が2億6000万円で通期計画の2億6300万円(前期比93%増)とほぼ並んだ。これがポジティブサプライズとなり、投機資金を呼び込む格好となっている。

●ストップ高銘柄
 イメージ ワン <2667>  895円  +150 円 (+20.1%) ストップ高
 など、4銘柄

●ストップ安銘柄
 WT天然ガス <1689>  1円  0 円 (0.0%) ストップ安   本日終値
 以上、1銘柄

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