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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):東芝、マネフォ、富士フイルム

東芝 <日足> 「株探」多機能チャートより
■日本電子 <6951>  5,190円  +700 円 (+15.6%) ストップ高   本日終値  東証1部 上昇率2位
 日本電子<6951>が急騰。世界トップの電子顕微鏡メーカーで、半導体業界でEUV関連市場拡大のカギを握るマルチビーム描画装置に注目度が高い。市場では「半導体関連株で有望技術を有する企業にスポットライトが当たっている。そのなか、きょうは、ゴールドマン・サックス証券が同社株を新規で買い推奨し、目標株価を8000円に設定したことで、マーケットがにわかに色めき立った」(国内投資顧問)としている。

■セラク <6199>  2,247円  +241 円 (+12.0%)  本日終値  東証1部 上昇率3位
 セラク<6199>が急反発。13日の取引終了後に発表した第2四半期累計(20年9月~21年2月)連結決算が、売上高72億6800万円(前年同期比11.0%増)、営業利益7億1600万円(同62.3%増)、純利益7億300万円(同2.5倍)と大幅増益となったことが好感された。新型コロナウイルスの影響で一時的に悪化したエンジニアの稼働率が改善したほか、デジタルトランスフォーメーション(DX)シフトを推進したことが奏功した。また、販管費の低減などに取り組んだことも寄与した。なお、21年8月期通期業績予想は、売上高150億2000万円(前期比9.1%増)、営業利益13億7000万円(同20.8%増)、純利益9億5700万円(同46.3%増)の従来見通しを据え置いている。

■マネーフォワード <3994>  4,740円  +475 円 (+11.1%)  本日終値
 マネーフォワード<3994>が大幅高。同社は13日取引終了後に、21年11月期第1四半期(20年12月~21年2月)の連結決算を発表。営業損益が8000万円の黒字(前年同期は6億3100万円の赤字)に浮上したことが好感されたようだ。売上高は前年同期比44.8%増の34億6600万円で着地。リモートワーク需要や確定申告需要を追い風に、バックオフィス向けの業務効率化クラウドソリューション「マネーフォワード クラウド」の新規ユーザーが順調に増加したことなどが寄与した。なお、通期業績予想は従来計画を据え置いている。

■スノーピーク <7816>  3,910円  +250 円 (+6.8%)  本日終値  東証1部 上昇率7位
 スノーピーク<7816>が大幅反発。13日の取引終了後に発表した3月度の連結売上高が前年同月比63.3%増と大幅増収となったことが好感された。キャンプシーズンに入るタイミングということもあり、アウトドア関連商材が好調に推移した。なお、アウトドア関連商材の好調は世界的に確認されているとしている。

■イズミ <8273>  4,645円  +290 円 (+6.7%)  本日終値  東証1部 上昇率8位
 イズミ<8273>が大幅続伸。13日の取引終了後に発表した22年2月期連結業績予想で、売上高7214億円(前期比6.1%増)、営業利益367億円(同2.6%増)、純利益235億円(同1.9%増)と増収増益を見込み、年間配当予想を前期比3円増の86円を予定していることが好感された。今期はイズミ単体の新規出店は予定していないものの、ゆめタウン東広島店など6店舗の大規模活性化を実施する予定。またコロナ禍で落ち込んだトップラインの回復を見込み、既存店売上高8.2%増(上期11.6%増、下期5.2%増)を想定している。なお、21年2月期決算は、売上高6797億7800万円(前の期比8.7%減)、営業利益357億8100万円(同12.2%増)、純利益230億5300万円(同15.5%増)だった。同時に26年2月期を最終年度とする中期経営計画を発表しており、売上高8300億円、営業利益450億円を目指すとしている。

■東芝 <6502>  4,860円  +265 円 (+5.8%)  本日終値
 東芝<6502>が急伸、年初来高値を更新した。英フィナンシャル・タイムズなどは東芝に対して米投資ファンドのコールバーグ・クラビス・ロバーツ(KKR)が買収提案を検討している、と報道したことが伝わった。また、ブルームバーグはカナダの投資会社ブルックフィールド・アセット・マネジメントも東芝への買収案提示に向けて検討の予備段階にある、と報道した。複数の海外ファンドによる東芝の買収案が伝えられたことから今後、同社の「争奪戦」に発展する可能性が浮上しており、株価は上値を試す動きとなっている。また、複数のメディアは「車谷社長が辞任へ」と報じた。イギリスの投資会社CVCキャピタル・パートナーズからの買収提案を受けるなか、社内外の混乱の長期化を避けるためとみられている。

■ティーケーピー <3479>  2,647円  +141 円 (+5.6%)  本日終値
 ティーケーピー<3479>が3日続伸。きょう付の日本経済新聞で「ヨドバシカメラが東京・新宿に所有するオフィスビルに大型の貸しオフィスを開業する」と報じられており、これが好材料視された。記事によると、全体の約3割に相当する4フロア分をヨドバシから借り、貸会議室や貸しオフィスに転換するという。新型コロナウイルスの感染拡大に伴いテレワークが進んでいることなど受けて、都市部で借りやすい小規模なオフィス需要が高まっていることから、これに対応するようだ。

■アイティメディア <2148>  2,074円  +108 円 (+5.5%)  本日終値
 アイティメディア<2148>は上値指向鮮明、直近戻り高値2037円を払拭し75日移動平均線とのマイナスカイ離を約2カ月ぶりに解消した。ITニュースサイトなどを主力にネットメディアを展開するが、リードジェネレーション事業への展開で収益を急拡大させている。同事業はネット上でBtoBの「見込み顧客」を発掘して企業の営業活動を支援するビジネスで高水準の需要がある。また、新型コロナウイルス感染拡大を背景に企業のリモートワーク導入が加速するなか、バーチャルイベント関連の案件獲得で成長路線を走っている。そのなか、博報堂プロダクツ(東京都江東区)とはデジタルイベント事業領域で協業するなど提携戦略にも前向きだ。

■スタジオアリス <2305>  2,419円  +94 円 (+4.0%)  本日終値
 スタジオアリス<2305>は3日続伸。13日の取引終了後に発表した22年2月期連結業績予想で、売上高424億6000万円(前期比16.8%増)、営業利益50億円(同5.7%増)、純利益26億5000万円(同8.9%増)と増収増益を見込むことが好感された。成人式用振袖レンタルと前撮りがセットになった「ふりホ」の全国展開による成人式撮影の更なる件数拡大に取り組むほか、赤ちゃん撮影の需要拡大や再来店率の向上、撮影絵柄の強化を軸とした商品の変革などで売上高及び粗利益の増加を目指す。一方で、引き続き店舗統廃合の推進を図るほか、多能工型人材の育成により費用構造の適正化に取り組むとしている。なお、21年2月期決算は、売上高363億5200万円(前の期比6.5%減)、営業利益47億3100万円(同45.8%増)、純利益24億3400万円(同2.0倍)だった。また、同時に発表した3月度の月次売上高が前年同月比28.7%増となり、3カ月ぶりにプラスに転じたことも好材料視されている。撮影件数、買い上げ単価ともに伸長した。

■富士フイルム <4901>  6,975円  +253 円 (+3.8%)  本日終値
 富士フイルムホールディングス<4901>が高い。SMBC日興証券は13日、同社株の投資評価「1」を継続するとともに、目標株価を6500円から8400円に引き上げた。同証券では「第2の創業」は第3章が本格化する、と指摘。ヘルスケアテックカンパニーへの昇華がポイントとみており、20年ぶりにトップマネジメントが交代することで、これが本格化し加速することに期待している。15日に発表予定の中期経営計画や、同社が一部受託生産を予定する新型コロナウイルスワクチンの承認動向などに注目している。

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