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【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:東芝、日電子、セラク

東芝 <日足> 「株探」多機能チャートより
■日本電子 <6951>  5,190円  +700 円 (+15.6%) ストップ高   11:30現在  東証1部 上昇率トップ
 日本電子<6951>が急騰、マドを開けて買われ値幅制限上限の700円高は5190円まで駆け上がった。世界トップの電子顕微鏡メーカーで、半導体業界でEUV関連市場拡大のカギを握るマルチビーム描画装置に注目度が高い。市場では「半導体関連株で有望技術を有する企業にスポットライトが当たっている。そのなか、きょうは、ゴールドマン・サックス証券が同社株を新規で買い推奨し、目標株価を8000円に設定したことで、マーケットがにわかに色めき立った」(国内投資顧問)としている。

■セラク <6199>  2,195円  +189 円 (+9.4%)  11:30現在  東証1部 上昇率3位
 セラク<6199>が急反発している。13日の取引終了後に発表した第2四半期累計(20年9月~21年2月)連結決算が、売上高72億6800万円(前年同期比11.0%増)、営業利益7億1600万円(同62.3%増)、純利益7億300万円(同2.5倍)と大幅増益となったことが好感されている。新型コロナウイルスの影響で一時的に悪化したエンジニアの稼働率が改善したほか、デジタルトランスフォーメーション(DX)シフトを推進したことが奏功した。また、販管費の低減などに取り組んだことも寄与した。なお、21年8月期通期業績予想は、売上高150億2000万円(前期比9.1%増)、営業利益13億7000万円(同20.8%増)、純利益9億5700万円(同46.3%増)の従来見通しを据え置いている。

■マネーフォワード <3994>  4,660円  +395 円 (+9.3%)  11:30現在
 マネーフォワード<3994>が大幅高となっている。同社は13日取引終了後に、21年11月期第1四半期(20年12月~21年2月)の連結決算を発表。営業損益が8000万円の黒字(前年同期は6億3100万円の赤字)に浮上したことが好感されているようだ。売上高は前年同期比44.8%増の34億6600万円で着地。リモートワーク需要や確定申告需要を追い風に、バックオフィス向けの業務効率化クラウドソリューション「マネーフォワード クラウド」の新規ユーザーが順調に増加したことなどが寄与した。なお、通期業績予想は従来計画を据え置いている。

■東芝 <6502>  4,900円  +305 円 (+6.6%)  11:30現在  東証1部 上昇率6位
 東芝<6502>が急伸。株価は4900円台に乗せ年初来高値を更新した。英フィナンシャル・タイムズなどは東芝に対して米投資ファンドのコールバーグ・クラビス・ロバーツ(KKR)が買収提案を検討している、と報道したことが伝わった。また、ブルームバーグはカナダの投資会社ブルックフィールド・アセット・マネジメントも東芝への買収案提示に向けて検討の予備段階にある、と報道した。複数の海外ファンドによる東芝の買収案が伝えられたことから今後、同社の「争奪戦」に発展する可能性が浮上しており、株価は上値を試す動きとなっている。また、複数のメディアは「車谷社長が辞任へ」と報じた。イギリスの投資会社CVCキャピタル・パートナーズからの買収提案を受けるなか、社内外の混乱の長期化を避けるためとみられている。

■スノーピーク <7816>  3,880円  +220 円 (+6.0%)  11:30現在  東証1部 上昇率9位
 スノーピーク<7816>が大幅反発している。13日の取引終了後に発表した3月度の連結売上高が前年同月比63.3%増と大幅増収となったことが好感されている。キャンプシーズンに入るタイミングということもあり、アウトドア関連商材が好調に推移した。なお、アウトドア関連商材の好調は世界的に確認されているとしている。

■三谷商事 <8066>  7,040円  +290 円 (+4.3%)  11:30現在
 三谷商事<8066>が大幅高となっている。13日の取引終了後に自社株買いを実施すると発表しており、これが好材料視されている。上限を20万株(発行済み株数の0.82%)、または14億円としており、取得期間は21年4月14日から22年3月24日まで。資本効率の向上を通じて、株主への利益還元を図ることが目的としている。

■テクマトリックス <3762>  2,207円  +74 円 (+3.5%)  11:30現在
 テクマトリックス<3762>が続伸している。13日の取引終了後、堀井学園横浜創英中学・高等学校向けに、「ツムギノ(tsumugino)」のクラウド導入を行ったと発表しており、これが好感されている。「ツムギノ」は、独自の設計で校内外にわたる充実したコミュニケーション機能に加え、学びの蓄積、教職員の校務支援機能までを一元化したスクール・コミュニケーション・プラットフォーム+校務支援システム。さまざまな個人情報を一元管理することができるほか、必要な場面に応じて適切に2次活用ができるなど、事務の効率化を劇的に進めるシステムであることが評価され、導入に至ったとしている。

■スタジオアリス <2305>  2,404円  +79 円 (+3.4%)  11:30現在
 スタジオアリス<2305>は3日続伸している。13日の取引終了後に発表した22年2月期連結業績予想で、売上高424億6000万円(前期比16.8%増)、営業利益50億円(同5.7%増)、純利益26億5000万円(同8.9%増)と増収増益を見込むことが好感されている。成人式用振袖レンタルと前撮りがセットになった「ふりホ」の全国展開による成人式撮影の更なる件数拡大に取り組むほか、赤ちゃん撮影の需要拡大や再来店率の向上、撮影絵柄の強化を軸とした商品の変革などで売上高及び粗利益の増加を目指す。一方で、引き続き店舗統廃合の推進を図るほか、多能工型人材の育成により費用構造の適正化に取り組むとしている。なお、21年2月期決算は、売上高363億5200万円(前の期比6.5%減)、営業利益47億3100万円(同45.8%増)、純利益24億3400万円(同2.0倍)だった。また、同時に発表した3月度の月次売上高が前年同月比28.7%増となり、3カ月ぶりにプラスに転じたことも好材料視されている。撮影件数、買い上げ単価ともに伸長した。

■ティーケーピー <3479>  2,589円  +83 円 (+3.3%)  11:30現在
 ティーケーピー<3479>が3日続伸している。きょう付の日本経済新聞で「ヨドバシカメラが東京・新宿に所有するオフィスビルに大型の貸しオフィスを開業する」と報じられており、これが好材料視されている。記事によると、全体の約3割に相当する4フロア分をヨドバシから借り、貸会議室や貸しオフィスに転換するという。新型コロナウイルスの感染拡大に伴いテレワークが進んでいることなど受けて、都市部で借りやすい小規模なオフィス需要が高まっていることから、これに対応するようだ。

■レーザーテック <6920>  18,100円  +430 円 (+2.4%)  11:30現在
 レーザーテック<6920>は全体地合い悪の中で強さを発揮、1万8000円台を回復した。前日の米国株市場では半導体銘柄で構成されるフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)は小幅に下落したものの、英アームとの連携でCPUに参入したエヌビディアが強力な上昇トレンドを継続しているほか、FPGA開発の元祖であるザイリンクスなども買われている。独自技術力を持った半導体周辺株に投資資金が食指を動かしており、マスクブランクス検査装置のオンリーワン企業であるレーザーテックもその候補に挙がる。同社の株価は4月に入ってから上昇ピッチを急速に高めたが、目先利益確定売り圧力をこなし5日移動平均線を絡めた強調展開を維持している。

■パソナグループ <2168>  1,954円  +46 円 (+2.4%)  11:30現在
 パソナグループ<2168>が続伸している。同社は13日取引終了後に、21年5月期通期の連結業績予想と配当計画を修正。営業利益見通しを前期比65.4%増の175億円(従来予想は150億円)に引き上げたほか、期末一括配当を従来計画比11円増額の30円(前期は19円)にすると発表した。売上高予想も同1.5%増の3300億円(従来予想は3260億円)に上方修正。企業や公的機関からのBPO(ビジネス・プロセス・アウトソーシング)サービスのニーズが伸長したほか、再就職支援事業の利用が拡大していることが主な要因だとしている。

■マネックスグループ <8698>  1,072円  +5 円 (+0.5%)  11:30現在
 マネックスグループ<8698>が4日続伸。ビットコイン価格は14日に一時、1ビットコイン=696万円と過去最高値を更新しており、傘下に仮想通貨交換業者のコインチェックを擁する同社に買いが流入している。また、今晩には米ナスダック市場に米国の仮想通貨交換業大手のコインベースが株式上場(IPO)する予定。コインベースはフィンテック業界のユニコーンと呼ばれる注目企業であり、その株価動向はマネックスの株価にも影響するとみられている。

■任天堂 <7974>  65,480円  +60 円 (+0.1%)  11:30現在
 任天堂<7974>が全体軟調相場に逆行して続伸。4月新年度入りからのきょうまで10営業日で下げた日はわずかに1営業日のみ。日経平均など全体指数の上値の重さが浮き彫りとなるなか大型株としては異色の上値指向をみせている。世界的にみて日本の新型コロナワクチンの接種の後れが目立つなか、「まん延防止等重点措置」の対象地域拡大など、新型コロナウイルスへの警戒感が再浮上しており、相場の重荷となっている。しかし、ゲーム業界は巣ごもり需要に支えられ収益環境に吹くフォローの風が意識されている。同社は「ニンテンドースイッチ」が依然としてドル箱商品となっているほか、巣ごもり環境下で大ヒット商品「リングフィットアドベンチャー」の売れ行きが加速していることなどが、株価を押し上げる材料となっている。

■リテールパートナーズ <8167>  1,281円  -113 円 (-8.1%)  11:30現在  東証1部 下落率4位
 13日に決算を発表。「今期経常は32%減益へ」が嫌気された。
 リテールパートナーズ <8167> が4月13日大引け後(15:00)に決算を発表。21年2月期の連結経常利益は前の期比77.9%増の92.7億円に拡大したが、22年2月期は前期比32.1%減の63億円に落ち込む見通しとなった。
  ⇒⇒リテールパートナーズの詳しい業績推移表を見る

■東宝 <9602>  4,590円  -75 円 (-1.6%)  11:30現在
 東宝<9602>は3日続落。13日の取引終了後に21年2月期決算を発表し、営業利益が224億4700万円と6割近い減益で着地した。続く22年2月期の同利益予想は前期比42.6%増の320億円と業績が回復する見通しを示したが、材料出尽くしと捉えられているようだ。今期は、新型コロナの影響が一定程度残ると予想されているものの、前期に公開予定だった映画作品や共同製作した話題作の配給を行う映画事業のほか、演劇事業の営業収入増加を見込んでいる。あわせて、上限を150万100株(発行済み株数の0.84%)とする自社株買いを実施すると発表。また、そのうちの150万株について公開買い付けを行うこともあわせて発表した。買い付け金額は1株4208円で、買い付け期間は4月14日から5月17日まで。同社の第3位株主であるエイチ・ツー・オー リテイリング<8242>が136万6428株を応募する予定。

■環境管理センター <4657>  706円  +100 円 (+16.5%) ストップ高買い気配   11:30現在
 環境管理センター<4657>の人気加速、前日のストップ高に続き、きょうもストップ高カイ気配に張りつく異彩人気となっている。全体相場は上値が重く、主力大型株は手掛けにくい環境にあるが、一方で個別材料株物色意欲は旺盛。同社株は足の軽さに加え、小型株にも関わらず出来高流動性に富んでいることで、投資資金の攻勢が加速している。同社は環境総合コンサルタントで土壌汚染調査に強みを持ち、ダイオキシンの微量分析などで実績が高い。また、放射能測定業務にも積極展開している。福島第一原子力発電所事故に伴う放射能汚染に絡み、民間の放射能測定ニーズが高まりをみせていることが収益機会の拡大につながっている。最近はトリチウム含有の処理水の海洋放出問題に注目が集まっていることから、株式市場でも関連銘柄を探す動きが活発だ。

●ストップ高銘柄
 環境管理センター <4657>  706円  +100 円 (+16.5%) ストップ高買い気配   11:30現在
 など、2銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

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