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【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:第一生命HD、東芝、東エレク

第一生命HD <日足> 「株探」多機能チャートより
■第一生命HD <8750>  2,089.5円  +187.5 円 (+9.9%)  11:30現在  東証1部 上昇率4位
 第一生命ホールディングス<8750>が急騰、年初来高値を更新した。31日の取引終了後、自社株取得枠の設定を発表しており、これを好感する買いが入っている。1億7000万株(発行済み株式数の15.25%)、2000億円を上限としており、取得期間は4月1日から22年3月31日まで。

■三井ハイテック <6966>  5,010円  +380 円 (+8.2%)  11:30現在  東証1部 上昇率7位
 三井ハイテック<6966>が大幅高で6連騰、連日の上場来高値更新となった。きょうは半導体関連株全般に買い戻す動きが活発化しており、半導体リードフレーム大手の同社株にも大口の買いが流入している。また、電動車向けモーターコアが絶好調で収益を牽引しているが、今後も中国の電気自動車(EV)メーカー向けなどで高水準の需要開拓が見込まれている。株式需給面では機関投資家による実需買いによる株式吸い上げが続き、品薄感が強いうえ、青空圏で戻り売り圧力から解放されていることも強みとなっている。22年1月期は営業利益段階で前期比24%増の47億円を見込む。

■ヘリオス <4593>  1,765円  +96 円 (+5.8%)  11:30現在
 ヘリオス<4593>が大幅高で3連騰、ここにきて上値指向を強めている。テクニカル的にも5日・25日移動平均線のゴールデンクロスを示現し底離れの兆しをみせている。同社はiPS細胞関連技術などを活用した再生医薬品の創薬ベンチャーで、業績は大幅赤字が続いているものの、再生医療分野での新薬開発に対する期待が大きい。31日取引終了後、体性幹細胞再生医薬品「HLCM051」の急性呼吸窮迫症候群を対象とする国内治験で患者の組み入れが完了したことを発表しており、これを手掛かり材料とする買いを呼び込む格好となった。

■東芝 <6502>  3,945円  +205 円 (+5.5%)  11:30現在
 東芝<6502>が3日ぶりに急反発。株価は前日比9.4%高の4090円まで上値を伸ばし年初来高値を更新している。ウォール・ストリート・ジャーナル日本版が4月1日に「米半導体大手マイクロン・テクノロジーとデータストレージ製品大手ウエスタンデジタルはそれぞれ、半導体メモリー大手キオクシアホールディングス(旧東芝メモリ)買収の可能性を模索しており、キオクシアの価値を約300億ドル(約3兆3200億円)と評価する可能性がある」と報じており、これが材料視されているようだ。キオクシアは昨年IPOを計画していたが、新型コロナウイルスの感染拡大などを理由に延期していた。

■日本情報クリエイト <4054>  2,208円  +113 円 (+5.4%)  11:30現在
 日本情報クリエイト<4054>が続急伸している。3月31日の取引終了後、同社が提供する「電子入居申込サービス」のデータを活用した家賃保証サービス申し込みについて、ニッポンインシュア(福岡市)と提携を開始したと発表しており、これが好感されている。これにより、家賃保証サービスを利用する入居希望者、仲介会社、管理会社はこれまでと比較して、手書きでの保証申込書作成の手間や記載漏れの確認などのストレスが少ない、スムーズな保証審査が可能になるという。

■平和不動産 <8803>  3,615円  +160 円 (+4.6%)  11:30現在
 平和不動産<8803>が4日ぶりに急反発。株価は一時、前日に比べ5%超高に買われた。31日取引終了後、21年3月期連結業績予想の増額修正と増配を発表したことが好感された。売上高は345億円から349億円(前の期比25.2%減)に見直したほか、営業利益は102億円から110億円(同0.9%増)、純利益は64億円から69億円(同2.1%減)に修正した。新型コロナウイルスによる影響が予想より軽微となる見通しであることに加え、経費削減効果も寄与する。同時に期末配当を従来予想より10円増の42円とし、年74円(前の期比18円増)に増配することも明らかにした。

■東京エレクトロン <8035>  48,740円  +1,950 円 (+4.2%)  11:30現在
 東京エレクトロン<8035>、アドバンテスト<6857>、レーザーテック<6920>など半導体製造装置関連株が軒並み高の展開。前日の米国株市場では、バイデン政権が打ち出す巨額のインフラ投資計画が米国への製造拠点回帰を促進させ、半導体製造装置メーカーなどに強力な追い風となるとの見方が浮上している。これが同関連株への投資資金流入を誘っており、半導体製造装置世界トップメーカーのアプライド・マテリアルズは5%を超える上昇をみせ過去最高値を更新。このほか、エヌビディアやマイクロン・テクノロジーズなど幅広く買いが広がり、フィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)も反発に転じた。この流れが東京市場にも波及する形となっている。引き続き世界的な半導体需給の逼迫で、半導体製造装置メーカーの収益チャンスが中期的に高まるとの思惑も根強い。

■セリア <2782>  3,980円  +115 円 (+3.0%)  11:30現在
 セリア<2782>が続伸。SMBC日興証券は31日、同社株の投資評価を「3」から「2」へ引き上げた。目標株価は3400円から4100円に見直した。コロナ特需の陰で、既存店売上高の回復が強まっていることを評価している。対前年比でハードルが高いのは2月と6月だが、2月の反動減は限定的だった。新型コロナウイルスの影響で、男性も自炊や掃除をするようになり、かつレジ袋有料化を受けてゴミ袋を購入するなど客が増えたことを評価している。男性客の取り込みで昨年の反動減懸念という高ハードルを乗り切る可能性をみている。

■日経レバ <1570>  33,400円  +650 円 (+2.0%)  11:30現在
 NEXT FUNDS 日経平均レバレッジ・インデックス連動型上場投信<1570>が700円を超える上昇で3万3000円台半ばまで上値を伸ばし、5日・25日移動平均線のゴールデンクロスを示現した。売買代金は午前10時現在で420億円を上回り全上場企業の中でトップのソフトバンクグループ<9984>を更に大きく引き離している。日経平均株価にリンクしたETFで変動率が日経平均の2倍に設定されており、全体相場がリスク選好となる場面では、個人投資家など短期資金の売買が活発化する傾向がある。全体相場は前日の米株市場で半導体関連が買い戻されナスダック指数が上昇したことや、為替のドル高・円安が進行、更に朝方発表の3月の日銀短観が良好な内容であったことなどから、ハイテク株を中心に買いが入り、日経平均が370円あまりの上昇をみせた。これに連動する形で日経レバも上値追い基調を強める展開となった。

■任天堂 <7974>  62,960円  +1,150 円 (+1.9%)  11:30現在
 任天堂<7974>が3日ぶりに反発。前日の米国株市場ではハイテク系グロース株が買い戻されたことや、きょうは名実ともに新年度入りで機関投資家の買いが入りやすくなっている。家庭用ゲーム機「ニンテンドースイッチ」は発売から4年を経過してなお売れ行きに陰りがみられない。スイッチ向けゲームソフトの売り上げと合わせ、同社の一人勝ち状態が続いており、21年3月期営業利益は期中2回の増額修正を経て5600億円と前の期比約6割近い伸びを見込んでいる。更に22年3月期についても増収増益基調は継続する公算が大きいとみられており、改めてファンド系資金の組み入れの動きが株高を後押しする可能性がある。

■川崎汽船 <9107>  2,577円  +42 円 (+1.7%)  11:30現在
 川崎汽船<9107>が反発している。3月31日の取引終了後、21年3月期の連結経常利益を従来予想の500億円(前の期比6.8倍)から750億円(同10倍)へ上方修正すると発表しており、これを好感する買いが入っている。経常利益の上方修正は2月に続き、3回目となる。旺盛な貨物需要を背景に、持ち分法適用会社オーシャン・ネットワーク・エクスプレスが運営するコンテナ船事業の収益が計画を大幅に上回ることが上振れの要因としている。

■トヨタ自動車 <7203>  8,481円  -135 円 (-1.6%)  11:30現在
 トヨタ自動車<7203>、ホンダ<7267>など自動車株は強弱観対立も足もとはやや売りに押されている。米国では景気回復期待を背景に10年債利回りが1.7%台後半まで上昇したことで、日米金利差拡大から外国為替市場ではドルが買われる展開となり、足もとは1ドル=110円台後半に円安が進行している。為替感応度の高い自動車セクターにとっては輸出採算改善の思惑が株価にポジティブ材料となる。しかし一方で、半導体供給不足に伴う生産調整の動きを余儀なくされており、これが長期化するとの思惑が収益先行きに対する不安につながっている。車載マイコン大手のルネサスエレクトロニクス<6723>の工場火災による影響も懸念され、同社の出荷が火災前の水準に戻るまでには数カ月かかるとみられ、これも自動車メーカーにとって逆風となっている。

■サイジニア <6031>  1,374円  +300 円 (+27.9%) ストップ高買い気配   11:30現在
 サイジニア<6031>が300円高はストップ高となる1374円でカイ気配に張り付いている。同社はネット上でのマーケティング支援サービスを展開し、ソフトバンク<9434>が筆頭株主となっている。足もとの業績は赤字が続いているものの、赤字幅は縮小傾向にあり、収益回復への道を探る段階にある。そうしたなか、31日取引終了後にデジタルマーケティングソリューションを展開するZETA(東京都世田谷区)を株式交換により経営統合することを発表、これが株価を強く刺激した。経営統合に伴いデジタルマーケティング事業における業容拡大が見込まれることで、これを手掛かりに投資資金が流入した。株式需給面では信用買い残も枯れた状態で、売り圧力の乏しさが株高を助長する形となっている。

■EAJ <6063>  1,394円  +300 円 (+27.4%) ストップ高買い気配   11:30現在
 日本エマージェンシーアシスタンス<6063>がストップ高カイ気配。同社は3月31日取引終了後に、厚生労働省から「入国者等健康フォローアップセンター業務」を受託したと発表しており、これが買い材料となっているようだ。受託した業務は、入国者(健康観察対象者)が入国後14日間、あらかじめ指定された場所で滞在していることを確認するため、健康観察対象者が所持するスマートフォンにインストールされた位置情報確認アプリケーションやビデオ通話アプリなどを活用し、健康観察及び居所確認を実施するもの。契約期間は21年3月31日~22年3月31日までで、契約金額は約22億1000万円になる見込みだとしている。

■AppBank <6177>  233円  +48 円 (+26.0%) 一時ストップ高   11:30現在
 AppBank<6177>が急騰。Jトラスト<8508>の代表取締役社長である藤澤信義氏が3月31日付で関東財務局に大量保有報告書を提出しており、これが材料視されているようだ。報告書によると、藤澤信義氏の同社株式保有比率は5.23%となり、新たに5%を超えたことが判明した。なお、保有目的は純投資としている。報告義務発生日は3月24日。

■エスエルディー <3223>  698円  +100 円 (+16.7%) ストップ高   11:30現在
 エスエルディー<3223>はストップ高に買われている。3月31日の取引終了後、ウォルト・ディズニー・ジャパン、レッグス<4286>と共同で、関西地区初の旗艦店舗となるディズニースペシャルカフェ「OH MY CAFE OSAKA」を4月に出店すると発表しており、これが好材料視されている。「OH MY CAFE」はレッグスとディズニーのカフェブランド。レッグスとはこれまでに何店もコラボカフェ運営に取り組んでいる。両社は「OH MY CAFE OSAKA」をディズニーキャラクターのスペシャルカフェの関西地区フラッグシップ店と位置付け、第一弾「ズートピア」OH MY CAFEの開催後も、同店舗においてディズニーキャラクターのスペシャルカフェを順次展開していく予定としている。

●ストップ高銘柄
 エスエルディー <3223>  698円  +100 円 (+16.7%) ストップ高   11:30現在
 など、3銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

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