【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):大阪油化、アバンティア、中村超硬
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オータケ<7434>が急反発。前週末26日の取引終了後、21年5月末時点の株主から株主優待制度を新設すると発表しており、これが好感された。毎年5月31日時点で1単元(100株)以上を保有する株主に対して、一律でクオカード1000円分を贈呈するとしている。
■大阪油化工業 <4124> 2,229円 +103 円 (+4.8%) 本日終値
大阪油化工業<4124>は3日続伸。同社はきょう、有機化合物析出方法に関する特許を取得したと発表しており、これが材料視されたようだ。発明の概要は、気化された有機化合物と気化されたイオン液体を接触させ、高純度な有機化合物を固体として析出させることを特徴としているという。
■AVANTIA <8904> 915円 +32 円 (+3.6%) 本日終値
AVANTIA<8904>が3日続伸。前週末26日の取引終了後、集計中の第2四半期累計(20年9月~21年2月)連結業績について、売上高が170億円から176億9000万円(前年同期比7.3%増)へ、営業利益が8000万円から2億9200万円(同4.1倍)へ、純利益が8000万円から2億2900万円(同83.2%増)へ上振れて着地したようだと発表しており、これが好感された。主力の戸建住宅事業の需要が底堅く推移し受注・引き渡しともに堅調に推移しており、土地・建物セットでの引き渡し棟数が365棟(計画比12棟増)と計画を上回ったことが寄与した。また、新型コロナウイルス感染症の影響を考慮し、計画を保守的に見積もっていたことも要因としている。
■英和 <9857> 1,199円 +36 円 (+3.1%) 本日終値
英和<9857>が大幅高。午前11時30分ごろ、21年3月期の連結業績予想について、売上高を370億円から382億円(前期比1.4%増)へ、営業利益を13億5000万円から17億3000万円(同1.2%増)へ、純利益を8億8000万円から11億3000万円(同0.3%増)へ上方修正したことが好感された。防災・復旧に使用する各種産業車両や社会インフラ設備に付帯する機器の販売が、想定を上回り堅調に推移していることが要因という。また、高付加価値営業の強化による利益率の確保や販管費の圧縮が想定以上に進んだことなども寄与する。
■IJTT <7315> 604円 +16 円 (+2.7%) 本日終値
IJTT<7315>が続伸。同社はいすゞ系の自動車部品メーカーで、商用車向けに強みを持つ。24日に明らかになったトヨタ自動車<7203>といすゞ自動車<7202>との資本提携では、小型トラック分野でのEV化や自動運転などで協業を進める方針が示されたが、これはIJTTのビジネスチャンスにもつながっていくとみられる。同社は既にこれに先立って電動駆動システムの開発などに積極的な取り組みをみせており、来期以降の業績回復に期待がかかる。PBR0.4倍前後と株価指標面から割安感が強く、株価の水準訂正余地は大きい。
■システムズ・デザイン <3766> 635円 +15 円 (+2.4%) 本日終値
システムズ・デザイン<3766>が反発。前週末26日の取引終了後、21年3月期の連結業績予想について、営業利益を1億5800万円から1億7000万円(前期2億7600万円の赤字)へ、最終利益を7500万円から9800万円(同2億7300万円の赤字)へ上方修正したことが好感された。新型コロナウイルス感染症の影響などで、想定していた受注の延期や顧客企業の投資抑制による案件の減少があり、売上高は88億8200万円から79億3300万円(前期比5.0%減)へ下方修正したが、システム開発事業で外注費用の抑制に加え、開発支援ツールを活用した開発事業が好調に推移したことが利益押し上げに貢献。また、アウトソーシング事業で低採算案件の契約条件の見直しや、コスト構造の改善が計画通りに推移したことも寄与した。
■日産東HD <8291> 263円 +4 円 (+1.5%) 本日終値
日産東京販売ホールディングス<8291>は反発。前週末26日の取引終了後、21年3月期の連結業績予想について、売上高を1300億円から1350億円(前期比11.8%減)へ、営業利益を18億円から30億円(同31.0%減)へ、純利益を2億円から10億円(同55.5%減)へ上方修正したことが好感された。新型車の「ノート」「キックス」「ルークス」が好調に推移していることや、以前から販売している「リーフ」「セレナ」「デイズ」などが引き続き好評を得ていることが寄与。また、中古車販売や自動車整備事業が好調に推移していることも要因としている。
■中村超硬 <6166> 833円 +11 円 (+1.3%) 本日終値
中村超硬<6166>が3日続伸。前週末26日の取引終了後、山全(徳島県三好市)と、ナノサイズゼオライトの事業化に向けた共同開発契約を締結したと発表しており、これが好感された。ナノサイズゼオライトは、触媒機能やイオン交換機能、消臭、吸着機能など特異な機能を持つゼオライトをナノサイズ化することで、幅広い用途での活用を可能にするなど飛躍的に性能を向上させたもの。今回の契約締結により、まずはパイロットプラントを設置し、その運用を通じて生産体制を確立するとともに、将来的な本プラントの設置に向けたプラントの最適化を行うとしている。なお、同件による業績への影響は精査中としている。
■ジュンテンドー <9835> 804円 +9 円 (+1.1%) 本日終値
ジュンテンドー<9835>が続伸。前週末26日の取引終了後、集計中の21年2月期単独業績について、売上高が475億円から481億8100万円(前の期比13.7%増)へ、営業利益が19億6000万円から22億7900万円(同7.8倍)へ、純利益が10億5000万円から13億7200万円(同16.0倍)へ上振れて着地したようだと発表しており、これが好感された。新型コロナウイルス感染症の影響により、マスクなどの感染予防関連や園芸、資材などの巣ごもり関連商品の売り上げが第3四半期以降に続いて伸長したことが要因。また、冬物商品の売り上げが順調に伸ばしたことも寄与した。
■ブロッコリー <2706> 1,596円 +16 円 (+1.0%) 本日終値
ブロッコリー<2706>が反発。この日朝方、同社が企画・制作するコンテンツ「うたの☆プリンスさまっ♪」について、「劇場版うたの☆プリンスさまっ♪ マジLOVEスターリッシュツアーズ」の制作を決定したと発表しており、これが好材料視された。同映画は、人気ゲームソフトを原作とし、11年から16年にわたり、4期まで放送されたテレビアニメ「うたの☆プリンスさまっ♪ マジLOVE」シリーズの劇場版最新作。19年に公開された「劇場版うたの☆プリンスさまっ♪ マジLOVEキングダム」は観客動員数118万人、興行収入18億円を突破するヒット作となったことから、新作への注目度も高まっているようだ。
●ストップ高銘柄
ブロードマインド <7343> 1,604円 +300 円 (+23.0%) ストップ高 本日終値
シキノハイテック <6614> 1,799円 +300 円 (+20.0%) ストップ高 本日終値
ASJ <2351> 1,099円 +150 円 (+15.8%) ストップ高 本日終値
など、4銘柄
●ストップ安銘柄
なし
株探ニュース