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【市況】【↑】日経平均 大引け| 3日続伸、米株高や配当再投資絡みの買いが優勢 (3月29日)

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより

日経平均株価
始値  29478.12
高値  29578.37(12:59)
安値  29200.88(14:41)
大引け 29384.52(前日比 +207.82 、 +0.71% )

売買高  18億2632万株 (東証1部概算)
売買代金  3兆7153億円 (東証1部概算)

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■本日のポイント

 1.日経平均は前週末比207円高と3日続伸、後場一時上昇幅を縮小
 2.26日のNYダウは453ドル高と最高値、経済活動再開に期待感
 3.東京市場は権利取りや配当再投資絡みの買いも流入し堅調に推移
 4.米ファンド債務不履行に絡むとみられる売りで後場軟調な場面も
 5.東エレクやスクリン、アドテスト、ディスコなど半導体関連が高い

■東京市場概況

 前週末の米国市場では、NYダウは前日比453ドル高と続伸し最高値を更新した。新型コロナウイルスワクチン接種の目標を従来の倍である2億回に増やすと発表したことで経済正常化が加速するとの期待が強まった。

 週明けの東京市場では日経平均株価は3日続伸。配当などの権利取りの最終日だったほか、配当再投資絡みの買いもあり日経平均は堅調に推移した。米ヘッジファンドの債務不履行に絡むとみられる売りも流入し、後場に入り一時、上昇幅が縮小する場面があった。

 前週末26日の米株式市場では、NYダウは最高値を更新。新型コロナウイルスワクチンの接種拡大による経済活動再開への期待が膨らんだ。米国株が上昇した流れを受け、東京株式市場も堅調に推移。配当権利取りなどの動きもあり、日経平均株価は一時400円を超す上昇となった。後場に入り上昇幅が急速に縮小する場面があったが、引けにかけては配当再投資とみられる買いが流入し堅調に推移した。

 個別銘柄では、ファーストリテイリング<9983>や任天堂<7974>、トヨタ自動車<7203>が高く、ソニー<6758>やキーエンス<6861>が値を上げた。東京エレクトロン<8035>やレーザーテック<6920>、SCREENホールディングス<7735>、SUMCO<3436>といった半導体関連株が買われた。三菱商事<8058>や三井物産<8031>など商社株もしっかり。
 半面、米国子会社において米国顧客との取引に起因して多額の損害が生じる可能性のある事象が発生したと発表した野村ホールディングス<8604>が急落。ソフトバンクグループ<9984>や三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>が安い。マネックスグループ<8698>や日本郵船<9101>が値を下げた。

 日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄は東エレク <8035> 、ファストリ <9983> 、ダイキン <6367> 、アドテスト <6857> 、ファナック <6954> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約132円。
 日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄はSBG <9984> 、NTTデータ <9613> 、野村 <8604> 、オリンパス <7733> 、電通グループ <4324> 。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約50円。うち34円はSBG1銘柄によるもの。

 東証33業種のうち上昇は20業種。上昇率の上位5業種は(1)小売業、(2)ゴム製品、(3)機械、(4)電気機器、(5)化学。一方、下落率の上位5業種は(1)証券商品先物、(2)海運業、(3)空運業、(4)その他金融業、(5)銀行業。

■個別材料株

△サカイオーベ <3408>
 シティインデックスイレブンスが6.20%保有。
△日パレット <4690> [JQ]
 6月30日現在の株主を対象に1→2の株式分割を実施。
△山田コンサル <4792>
 複数の大型案件寄与し21年3月期業績予想を上方修正。
△オルガノ <6368>
 21年3月期営業利益及び期末配当予想を上方修正。
△IJTT <7315> [東証2]
 トヨタといすゞ提携でビジネスチャンス拡大に期待。
△オータケ <7434> [JQ]
 株主優待制度を新設。
△グラファイト <7847> [JQ]
 21年モデル伸長し21年2月期業績は計画上振れ。
△ホクシン <7897>
 下期以降販売回復し21年3月期業績予想を上方修正。
△東エレク <8035>
 米SOX指数の急上昇で買い流入。
△両毛システム <9691> [JQ]
 「GIGAスクール構想」関連好調で21年3月期業績予想を上方修正。

▼出前館 <2484> [JQ]
 費用増で第2四半期は営業赤字拡大。
▼野村 <8604>
 米国子会社で多額の損害が生じる可能性。


 東証1部の値上がり率上位10傑は(1)ランド <8918> 、(2)山田コンサル <4792> 、(3)ビーネックス <2154> 、(4)藤コンポ <5121> 、(5)クロスマーケ <3675> 、(6)アドウェイズ <2489> 、(7)日本アジアG <3751> 、(8)ホクシン <7897> 、(9)ポピンズ <7358> 、(10)サカイオーベ <3408> 。
 値下がり率上位10傑は(1)野村 <8604> 、(2)モバファク <3912> 、(3)ジンズメイト <7448> 、(4)アイロムG <2372> 、(5)T-BASE <3415> 、(6)ジェイリース <7187> 、(7)エスクリ <2196> 、(8)ダイヤHD <6699> 、(9)商船三井 <9104> 、(10)わかもと <4512> 。

【大引け】

 日経平均は前日比207.82円(0.71%)高の2万9384.52円。TOPIXは前日比9.18(0.46%)高の1993.34。出来高は概算で18億2632万株。東証1部の値上がり銘柄数は1225、値下がり銘柄数は900となった。日経ジャスダック平均は3924.30円(0.78円安)。

[2021年3月29日]


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