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【市況】【村瀬智一が斬る!深層マーケット】 ─ バリューシフト継続も、割安感あるグロースの押し目は狙いたい

RAKAN RICERCA 代表取締役 会長 村瀬智一

「バリューシフト継続も、割安感あるグロースの押し目は狙いたい」

●新年度入り後も堅調な相場展開に

 日銀の金融政策決定会合におけるETF買い入れ方針の変更をきっかけに、NTショート(日経平均株価売り・TOPIX買い)へ流れがシフトしたことにより、日経平均は先週末の4営業日で1800円超もの下落となった。とりわけ、指数寄与度の大きいフファーストリテイリング <9983> がターゲットとされ、短期のヘッジファンドなどの売りを仕掛けられた形であろう。NTショートに傾けるトレードが積み上がるなか、ドイツのメルケル首相によるロックダウン延長の報道などもあって、日経平均は3月24日に2万8379円まで下落した。ただ、翌日にはロックダウン延長撤回が伝わって仕切り直しの流れとなり、日経平均も75日移動平均線レベルを支持線にリバウンド態勢に入っている。

 来週は年度末による需給要因が底堅さに繋がることになろう。織り込み済みの面はあるものの、配当再投資による約8000億~1兆円程度の買いが先物に入ることになる。また、バイデン米大統領は31日のピッツバーグ訪問の際に経済再生プログラムを発表する予定と伝わっている。中国に対する米国の立場を強化する投資やインフラ支出の大幅拡大などが見込まれており、政策期待の高まりに支えられて新年度入り後も堅調な相場展開になりそうだ。一方、長期金利の動向が引き続き懸念材料であるほか、米国の税制改革を巡る思惑からハイテク関連などグロース株は手掛けづらくなろう。そのため、新年度入り後も景気敏感株などへのバリューシフトを意識しておきたい。ただし、明確に資金をシフトさせるというよりは、バリュー株に注目しつつも、割安感のあるグロース株の押し目を狙うといったところであろう。

●今週の活躍期待「注目5銘柄」

◆CKD <6407>
 産業機械ではリチウムイオン電池製造システムが堅調なほか、半導体製造装置向けが伸びている。また、自動車の製造設備向けや工作機械向けで需要の回復が見られ、製造業の生産活動の正常化とともに需要期待が高まることになりそうだ。株価は1月22日につけた高値2698円をピークに調整が続いているものの、調整トレンドの上限レベルを捉えてきており、25日移動平均線突破からのシグナル転換に期待したい。

◆オプトラン <6235>
 技術開発型企業として、光学薄膜分野において高い技術力を持つ。足もとではIoT分野において医療や車載、生体認証、AR・VR、光通信向けが伸びている。また、スマートフォン・ミニLED用のALD装置の受注が順調であり、会社側では今21年12月期も引き続きこの勢いが増すと見ている。株価は2月半ばにかけて強い基調となり、その後調整したものの、75日移動平均線を支持にリバウンドを見せた。直近ではダブルトップ形成から利益確定の流れにあるが、25日移動平均線どころでは押し目を狙うスタンスで。

◆ティアンドエス <4055> [東証M]
 最先端半導体メモリ工場のシステム運用・保守や、機械学習を用いた画像認識技術の開発などを手掛ける。半導体産業、特にNANDフラッシュメモリー工場の運用・保守サービスを重点事業としている。株価は昨年8月のIPO直後につけた上場来高値1万4630円からの調整が継続。21年3月以降は4000円レベルで底固めの動きを見せており、底打ちからの見直しに期待。

◆ショーボンドホールディングス <1414>
 コンクリート構造物の補修・補強工事などを手掛ける。足もとの業績は、阪神高速道路から受注した大型工事を含め過去最高の受注高となり、工事の施工も順調に進捗。バイデン米政権によるインフラ投資を中心にした景気浮上策が注目されるなか、国内においても国土強靱化を巡って政策期待が高まる可能性がある。株価は昨年11月高値の5630円をピークに調整が続いたが、直近では緩やかにリバウンドをみせている。

◆SCREENホールディングス <7735>
 半導体・液晶製造装置を手掛ける。足もとで半導体の供給不足懸念が一段と強まっており、半導体メーカーが設備投資計画の上積みに動くとの期待は根強い。足もとでは物色がバリュー株にシフトしているものの、成長銘柄に対する投資家の押し目買い意欲はなおも強いとみられる。株価は75日移動平均線にサポートされてリバウンドを強めてきており、2月高値を射程に入れている。

2020年3月26日 記


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