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【市況】24日の米国市場ダイジェスト:NYダウ3ドル安、ハイテク株の売りに押される

NYダウ <日足> 「株探」多機能チャートより

■NY株式:NYダウ3ドル安、ハイテク株の売りに押される

米国株式市場は続落。ダウ平均は3.09ドル安の32420.06ドル、ナスダックは265.81ポイント安の12961.89で取引を終了した。ドイツが復活祭前後のロックダウン強化計画を撤回し欧州の回復遅延への懸念が後退したほか、原油価格の上昇が好感され、寄り付き後、上昇した。パウエルFRB議長やイエレン財務長官が上院証言で、景気回復には依然支援が必要との見方を示しダウは上げ幅を拡大。しかし、イエレン長官がバイデン政権の増税計画を再確認したほか民主党内で保守寄り議員が増税計画支持を表明すると、引けにかけて、下落に転じた。ハイテク株から景気循環株への移行が続き、ナスダック総合指数は終日軟調推移。セクタ?別では、エネルギー、運輸が上昇した一方で、自動車・自動車部品が下げた。

銀行のJPモルガン(JPM)はイエレン財務長官の配当や自社株買いに前向きな発言を好感し、上昇。運送会社のフェデックス(FDX)や化粧品メーカーのエスティローダー(EL)はアナリストによる投資判断引き上げが好感され上昇した。一方、クルーズ船を運営するカーニバル(CCL)、ロイヤル・カリビアン(RCL)は7月から国内港からの出向許可を要請したものの、アメリカ疾病管理予防センター(CDC)が11月1日まで運行規制を維持する方針を示すと失望感から軒並み下落。ゲーム販売のゲームストップ(GME)は四半期決算が予想を下回ったほか、株式売却を検討しているとの思惑、投資家に向けて再編計画の十分な説明がなかったことに失望し、大幅下落した。

株式取引アプリを手掛けるロビンフッド・マーケッツは、新規株式公開(IPO)計画を当局に申請したことを明らかにした。

Horiko Capital Management LLC



■NY為替:米金利先高観を受けてユーロは伸び悩む

24日のニューヨーク外為市場でドル・円は、108円64銭から108円96銭まで上昇して108円73銭で引けた。対欧州通貨での動きに連れたドル買いが優勢となったが、米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長が議会証言でインフレの上昇が一時的にとどまるとの考えを繰り返したため、ドル買いは一服した。

ユーロ・ドルは1.1839ドルまで上昇後、1.1810ドルまで下落し、1.1812ドルで引けた。欧州連合(EU)はワクチン輸出規制強化する方針を示しユーロ売りが優勢となったが、ユーロ圏3月消費者信頼感指数速報値が予想を上回り、ドイツが復活祭前後の都市封鎖計画を撤回したため、ユーロ売りは後退。ただ、上値も限定的となった。ユーロ・円は128円86銭まで上昇後、128円37銭まで反落。ポンド・ドルは1.3733ドルまで上昇後、1.3680ドルまで下落。ドル・スイスは0.9344フランから0.9369フランまで上昇した。



■NY原油:NY原油:大幅反発で61.18ドル、スエズ運河の船舶航行に影響も

NY原油先物5月限は、大幅反発(NYMEX原油5月限終値:61.18 ↑3.42)。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物5月限は、前営業日比+3.42ドルの61.18ドルで通常取引を終了した。時間外取引を含めた取引レンジは57.29ドル-61.34ドル。大型コンテナ船の座礁によってスエズ運河の船舶航行に影響が生じており、原油供給の不安が生じていることが原油先物の反発につながった。自律反発を狙った買いも入っており、ニューヨーク市場で一時61.34ドルまで戻す展開となった。



■主要米国企業の終値

銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)

バンクオブアメリカ(BAC) 36.90ドル 0.00ドル(0.00%)
モルガン・スタンレー(MS) 79.33ドル +0.21ドル(+0.27%)
ゴールドマン・サックス(GS)328.65ドル -3.12ドル(-0.94%)
インテル(INTC) 62.04ドル -1.44ドル(-2.27%)
アップル(AAPL) 120.09ドル -2.45ドル(-2.00%)
アルファベット(GOOG) 2045.06ドル -7.90ドル(-0.38%)
フェイスブック(FB) 282.14ドル -8.49ドル(-2.92%)
キャタピラー(CAT) 221.23ドル +2.98ドル(+1.37%)
アルコア(AA) 28.76ドル +1.34ドル(+4.89%)
ウォルマート(WMT) 133.11ドル -0.83ドル(-0.62%)
《ST》

 提供:フィスコ

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