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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):シャノン、石垣食、ニッパンR

シャノン <日足> 「株探」多機能チャートより
■シャノン <3976>  2,234円  +400 円 (+21.8%) ストップ高   本日終値
 シャノン<3976>が後場一段高。午後0時45分ごろに発表した第1四半期(20年11月~21年1月)連結決算が、売上高5億9500万円(前年同期比13.7%増)、営業利益1億600万円(同3.2倍)、純利益9400万円(同3.0倍)と大幅増益となったことが好感された。マーケティングオートメーションで、一部の案件で従量課金売上が想定以上に発生しサブスクリプション売り上げが伸長したほか、プロフェッショナルサービスも順調に売り上げを伸ばした。また、「オンラインカンファレンスサービス」や「バーチャルイベントサービス」などの取り組みが一定の成果を挙げたイベントマーケティングも堅調に推移した。なお、21年10月期通期業績予想は、売上高21億4600万円(前期比20.1%増)、営業利益5800万円(同44.7%増)、純利益8000万円(同42.1%増)の従来見通しを据え置いている。

■石垣食品 <2901>  139円  +21 円 (+17.8%) 一時ストップ高   本日終値
 石垣食品<2901>が一時ストップ高。11日の取引終了後、フード&アグリテック事業を展開するベジタリア(東京都渋谷区)と資本・業務提携すると発表したほか、辛澤氏を引受先とする436万9000株の第三者割当増資を実施すると発表しており、これらを好感した買いが入った。第三者割当増資の払込期日は3月29日で、発行価額は1株につき103円。調達資金約4億2000万円は、ベジタリアの資本提携資金や借入金の返済、運転資金などに当てる。希薄化率は61.81%に相当するが、財務体質の改善につながるとの見方から買われたようだ。一方、ベジタリアと資本・業務提携では、ベジタリアが発効する新株予約権付社債1億円相当を取得する。今回の提携により、市場に対する訴求効果が高い原料の供給や、高付加価値な商品の共同開発などを進めるとしている。

■ニッパンレンタル <4669>  1,068円  +150 円 (+16.3%) ストップ高   本日終値
 ニッパンレンタル<4669>がストップ高。11日の取引終了後、MBOの一環として、石塚春彦社長が代表取締役を務める赤城(群馬県前橋市)が同社株に対してTOBを実施すると発表しており、TOB価格1050円にサヤ寄せする格好となった。株式を非公開化することで、中長期的に競争力や収益力を高めるための各施策を柔軟かつ機動的に推進するほか、少数株主に一定のプレミアムを付した金額で合理的な株式の売却の機会を提供することが狙い。買付予定数は190万7191株(下限115万650株、上限設定なし)で、買付期間は3月12日から4月22日まで。TOB成立後、ニッパンRは所定の手続きを経て上場廃止となる予定で、この発表を受けて東京証券取引所は、同社株式を3月11日付で監理銘柄(確認中)に指定している。

■ダブルエー <7683>  3,255円  +371 円 (+12.9%)  本日終値
 ダブルエー<7683>が急騰。この日の寄り前、集計中の21年1月期の連結業績について、営業利益が2億円から3億円(前の期比78.0%減)へ、純利益が1億6000万円から2億3900万円(同68.4%減)へ上振れて着地したようだと発表しており、これが好感された。1月7日に発出された2度目の緊急事態宣言により、各商業施設で繁忙月である1月の入館者数が大幅に減少したことを受け、売上高は133億9800万円から130億8100万円(同6.6%減)へ下振れた。ただ、客数の代わりに客単価を重視する販売戦略に切り替えるなど、コロナ禍に対応した各種戦略が奏功し、利益率は高水準を維持したことから利益は上振れた。また、20年5月に子会社化した卑弥呼を含むEC事業が好調に推移したことも寄与した。

■はせがわ <8230>  330円  +35 円 (+11.9%)  本日終値  東証1部 上昇率3位
 はせがわ<8230>が急反騰。11日の取引終了後、21年3月期の連結業績予想について、売上高を173億円から177億円(前期比1.2%減)へ、営業利益を4億円から8億円(前期9億5700万円の赤字)へ上方修正したことが好感された。新型コロナウイルス感染症拡大による影響が予想より限定的となり、仏壇仏具事業・墓石事業が堅調に推移したことが要因。また、販管費の効率的な費消に努めたことも寄与した。なお、基幹システム開発中止による特別損失の計上で最終利益は1億円(同11億1400万円の赤字)の従来見通しを据え置いている。同時に、未定としていた期末配当予想を2円にすると発表した。年間配当は2円となり、前期実績の3円75銭に対して減配となる予定だ。

■モリ工業 <5464>  2,590円  +179 円 (+7.4%)  本日終値
 モリ工業<5464>が後場上げ幅を拡大。午後1時ごろ、21年3月期の連結業績予想について、売上高を327億円から350億円(前期比17.0%減)へ、営業利益を22億円から28億円(同26.4%減)へ、純利益を17億円から24億円(同19.1%減)へ上方修正し、あわせて期末配当予想を30円から60円へ増額したことが好感された。新型コロナウイルス感染症の拡大の影響を予測して見通しを立てていたが、生産が減少していた自動車関連を中心に想定を上回る回復をしてきていることから、売上高が従来予想より増加する見通しという。なお、年間配当は90円(前期90円)となる予定だ。同時に、3月25日付で10万3100株(発行済み株数の1.30%)の自社株を消却すると発表しており、これも好材料視されている。消却後の発行済み株数は784万6480株となる予定だ。

■識学 <7049>  2,384円  +131 円 (+5.8%)  本日終値
 識学<7049>は大幅高で3日ぶりに反発。11日の取引終了後、集計中の21年2月期連結業績について、売上高が25億円から25億500万円(前の期比45.6%増)へ、営業利益が1億1500万円から1億2500万円(同55.8%減)へ、最終損益が4700万円の赤字から4400万円の赤字(前の期1億7800万円の黒字)へ上振れて着地したようだと発表しており、これが好感された。スポーツエンタテインメント事業で、既存スポンサーの受注減少の影響があったものの、地方公共団体との連携強化により構築した収益が寄与したことが要因。また、主力の組織コンサルティング事業で講師数が増加したことも貢献した。

■大盛工業 <1844>  215円  +11 円 (+5.4%)  本日終値
 大盛工業<1844>は急伸。同社は東京を中心に下水道工事などを主力とする土木会社で足もとの業績は会社側の想定を上回って推移している。11日取引終了後、21年7月期中間期(20年8月~21年1月)業績予想の修正を発表、売上高は従来予想の22億1300万円から23億6200万円(前年同期比0.5%減)へ、営業利益は1億300万円から2億4400万円(同37%減)に上方修正した。完工総利益の拡大や収益性の高い不動産物件の販売が前倒しされたことなどが増額の要因。株価は200円近辺の値ごろ感に加え、0.7倍台のPBRにも割安感があり、上値を見込んだ買いが集中している。

■共和コーポレーション <6570>  472円  +23 円 (+5.1%)  本日終値
 共和コーポレーション<6570>が反発。午後1時30分ごろ、21年3月期の単独業績予想について、売上高を106億300万円から106億7900万円(前期比21.4%減)へ、営業損益を6800万円の赤字から2100万円の黒字(同91.6%減)、最終損益を2億1600万円の赤字から1億7200万円の赤字(前期3800万円の黒字)へ上方修正したことが好感された。新型コロナウイルス感染症の影響が短期では収束しないと推測し、来店客数が前年同月比で苦戦すると見込んでいたが、第4四半期に入り想定を上回って推移したことに加え、各種経費全般にわたって削減に努めた効果が見込まれることなどが要因としている。同時に、上限を12万株(発行済み株数の2.00%)、または1億円とする自社株買いを実施すると発表しており、これも好材料視されている。取得期間は3月16日から4月30日までで、株主への利益還元及び経営環境の変化に対応した機動的な資本政策をするためとしている。

■日本鋳造 <5609>  938円  +45 円 (+5.0%)  本日終値
 日本鋳造<5609>がマドを開けて大幅高。株価はきょうで4連騰と上げ足を強めている。JFE系の鋳造専業メーカーで年間25円配当を実施しているにもかかわらず、PBRが0.4倍台と安値圏に放置されていることで小型のバリュー株として水準訂正余地の高さが意識されている。また、独自開発した低熱膨張剤「LEXシリーズ」は高精度機器向けの素形材として注目度が高く、宇宙開発や半導体業界向けなどで需要開拓が見込まれている。

●ストップ高銘柄
 ニッパンレンタル <4669>  1,068円  +150 円 (+16.3%) ストップ高   本日終値
 など、4銘柄

●ストップ安銘柄
 メディシノバ・インク <4875>  648円  -150 円 (-18.8%) ストップ安   本日終値
 など、2銘柄

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