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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):楽天、ラクスル、ナブテスコ

楽天 <日足> 「株探」多機能チャートより
■ラクスル <4384>  4,490円  +700 円 (+18.5%) ストップ高   本日終値  東証1部 上昇率トップ
 ラクスル<4384>が急騰。同社は11日取引終了後に、21年7月期第2四半期累計(20年8月~21年1月)の単独決算を発表。売上高は前年同期比19.8%増の133億5400万円、営業損益は2億1200万円の黒字(前年同期は2億5900万円の赤字)となったことが好感されたようだ。新規顧客の獲得が進みリピート購入数も好調に推移したことから、主力の印刷・集客支援プラットフォーム「ラクスル」が伸長。広告プラットフォーム「ノバセル」や、物流プラットフォーム「ハコベル」も堅調だった。なお、通期業績予想は売上高270~280億円(前期比25.6~30.3%増)、営業損益1億5000万円の赤字~5000万円の黒字とする従来見通しを据え置いている。

■鎌倉新書 <6184>  1,010円  +150 円 (+17.4%) ストップ高   本日終値  東証1部 上昇率2位
 鎌倉新書<6184>はストップ高。11日の取引終了後に発表した22年1月期の連結業績予想で、売上高40億9000万円(前期比26.3%増)、営業利益7億2000万円(同2.7倍)、純利益5億円(同2.8倍)と大幅増益を見込むことが好感された。前期下期以降、主力のお墓・仏壇事業がコロナ前の成長トレンドラインに回帰していることに加えて、葬祭事業ではコロナ禍の影響は残るものの収益改善を見込む。また、相続事業、新規サービス事業などの新規事業の成長も見込むという。なお、21年1月期決算は、売上高32億3800万円(前の期比0.8%減)、営業利益2億6500万円(同66.8%減)、純利益1億8000万円(同71.8%減)だった。

■楽天 <4755>  1,245円  +99 円 (+8.6%)  本日終値  東証1部 上昇率6位
 楽天<4755>が後場急上昇。昼過ぎのNHKニュースで「楽天と日本郵政が、資本提携する方針を固めたことが関係者への取材で明らかになった」と報じられており、これが好材料視された。報道によると、楽天は20年12月に日本郵政<6178>傘下の日本郵便と物流のデジタル改革で戦略的な提携を結んでおり、資本提携による連携を強化するのが狙いとしている。

■ロコガイド <4497>  3,285円  +225 円 (+7.4%)  本日終値
 ロコガイド<4497>が後場一段高。同社はきょう、広島県三原市と15日に「ICTを活用した地域情報発信に関する連携協定」を締結すると発表。同社株は前日まで8日続落していたこともあり、買いが入りやすくなっているようだ。この協定は、情報通信技術(ICT)を活用した情報発信のデジタル化の推進により、市民向けサービスの向上と地域活性化につなげることが目的。第1弾として、新型コロナウイルス感染症の蔓延を防止するための混雑ランプを提供する。

■ナブテスコ <6268>  4,950円  +290 円 (+6.2%)  本日終値
 ナブテスコ<6268>は急反発。大和証券は11日、同社株の投資判断を「3(中立)」から「2(アウトパフォーム)」に引き上げた。目標株価は4000円から5500円に見直した。20年12月期はコロナ禍ながら実質増益となった。21年12月期はロボット向けを中心とする減速機の回復や建機向け油圧部品の増加により連結営業利益は315億円(会社計画290億円)と17年12月期の294億円を上回る過去最高益を見込んでいる。コロナ禍により自動ドアは成長事業に変化しつつあり、子会社の東洋自動機が手掛ける給袋包装機事業も巣ごもりや通販の拡大が牽引役となる見込み。来期からの成長加速に向けて前向きに評価している。

■FFJ <7092>  4,695円  +265 円 (+6.0%)  本日終値
 Fast Fitness Japan<7092>が反発。11日の取引終了後、3月31日を基準日として1株を1.3株に株式分割すると発表したことが好感された。投資単位当たりの金額を引き下げることで、株式の流動性の向上と投資家層の拡大を図ることが目的という。効力発生日は4月1日。

■ダイワボウ <3107>  8,580円  +480 円 (+5.9%)  本日終値
 ダイワボウホールディングス<3107>が後場一段高。午後1時30分ごろ、21年3月期の連結業績予想について、売上高を9500億円から1兆200億円(前期比8.0%増)へ、営業利益を308億円から320億円(同2.6%減)へ、純利益を210億円から230億円(同8.6%増)へ上方修正し、あわせて200円としていた期末一括配当予想を300円へ引き上げたことが好材料視された。ニューノーマルな働き方に対応するためのサブスクリプション型クラウドサービスやテレワーク関連の需要が増加するとともに、ICT環境の整備が進む文教市場で、期後半から全国規模での端末の出荷が本格化していることが要因としている。

■UTグループ <2146>  3,615円  +185 円 (+5.4%)  本日終値
 UTグループ<2146>は続伸。11日の取引終了後、従来未定としていた21年3月期の期末配当予想について、62円(普通配当28円、特別配当34円)を実施すると発表しており、2期ぶりの復配となる見込みであることが好感された。

■GAテクノ <3491>  2,495円  +113 円 (+4.7%)  本日終値
 GA technologies<3491>は大幅反発。午前11時20分ごろ、グループ会社の神居秒算が、中華圏向け日本不動産プラットフォーム「神居秒算」で、国内の不動産仲介会社向けに、自動翻訳付きリアルタイムチャットや営業代行などのサービス提供を開始したと発表しており、これが好感された。「神居秒算」は、中華圏の不動産投資家に対し日本国内の不動産投資用物件を紹介する日本不動産プラットフォーム。今回、言語や商慣習の壁を乗り越えるサービスを開始し仲介会社への営業を強化することにより、契約会社数の拡大と「神居秒算」サイト内の掲載物件の充実を狙うとしている。

■ブレインパッド <3655>  4,960円  +215 円 (+4.5%)  本日終値
 ブレインパッド<3655>が高い。同社はきょう、りそなホールディングス<8308>のデジタルトランスフォーメーション(DX)を牽引する「データサイエンス室」の立ち上げ及び自走化を支援したことを明らかにしており、これが株価を刺激したようだ。同社はDX推進の専門組織として設立されたりそなHDの「データサイエンス室」の立ち上げ・自走化支援に加え、自社の専門性を生かした受託分析業務も実施。両社が取り組んだ金融商品の販売促進策では、購入率が2倍に向上するなどの成果が生まれているという。

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