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【注目】前日に「買われた株!」総ザライ (1) ―本日につながる期待株は?―

メディア工房 <日足> 「株探」多機能チャートより

■メディア工房 <3815>  403円 (+80円、+24.8%) ストップ高

 メディア工房 <3815> [東証M]がストップ高。同社は10日、遺伝子検査による性格分析や能力分析サービスを提供しているDNA FACTOR(福岡市)と恋愛診断ツール「恋愛遺伝子占い 愛カギ/aikagi」をリリースしたと発表。「恋愛遺伝子占い 愛カギ/aikagi」は、運命的な恋愛をしたい人に向けた遺伝子検査キット。2月15日から先行して募集したモニター100人(先着順)は、わずか3日で募集数に達したという。

■アドベンチャ <6030>  5,240円 (+520円、+11.0%)

 アドベンチャー <6030> [東証M]が急反騰。10日の取引終了後、従来非開示としていた21年6月期の連結業績予想について、売上高300億円(前期比39.5%減)、営業利益7億3000万円(同58.3%増)、最終利益4億6000万円(同6.4倍)を見込むと発表しており、3期ぶりに営業最高益更新を見込んでいることが好感された。連結子会社であったwundou及びギャラリーレアの株式譲渡や、新型コロナウイルス感染症の拡大による旅行需要縮小の影響などにより減収を見込むものの、skyticketアプリ経由での申し込み比率増加に起因した広告宣伝費の効率化が図れることなどで、広告宣伝費は前期比40%程度を想定しており、大幅な利益改善が見込まれることが要因という。なお、GoToトラベルキャンペーンの再開や、投資事業における上場株式の株価変動などについては業績予想に織り込んでいないとしている。

■ティアック <6803>  163円 (+15円、+10.1%)

 東証1部の上昇率4位。ティアック <6803> が大幅反発。10日の取引終了後、格安航空会社(LCC)Peach Aviation(大阪府田尻町)や朝日放送グループホールディングス <9405> 傘下の朝日放送テレビ(ABCテレビ)との合同プロジェクトにより、機内動画コンテンツやフライトマップ、機内販売のセルフオーダーサービスなどを提供する「機内デジタルサービス」を共同開発したと発表しており、これが好感された。同サービスは、搭乗者が自身のスマートフォンやタブレット端末から、ABCテレビ協力によるドラマやバラエティ、アニメなど人気の動画コンテンツを機内で楽しむことができるほか、上空から現在の飛行位置を確認できるフライトマップなどを提供。3月9日からサービスを開始しており、今後はPeachとABCテレビ共同制作による、オリジナルのコンテンツが配信されるという。ティアックはポータブルストリーミングサーバー「Porta Stream PS-V50」を提供するとしている。

■シンバイオ <4582>  1,129円 (+94円、+9.1%)

 シンバイオ製薬 <4582> [JQG]が続急伸。11日の寄り前、主に小児を対象としたアデノウイルス感染症(AdV感染症)に対する抗ウイルス薬ブリンシドフォビル注射剤(BCV IV)に関する第2相臨床試験を開始するため、FDA(米国食品医薬品局)に治験許可申請を行ったと発表しており、これが好感された。同社では更に、造血幹細胞移植後のマルチウイルス感染症へ対象領域を拡大し、更には腎臓移植を含む臓器移植分野などの対象領域拡大の可能性を追求することで、市場の拡大やBCV IVの事業価値の最大化を図っていくとしている。

■アゼアス <3161>  848円 (+71円、+9.1%)

 アゼアス <3161> [東証2]が大幅に5日続伸。10日取引終了後、21年月4期業績予想の増額修正と増配を発表したことが好感された。売上高は97億1100万円から100億200万円(前期比0.6%増)に見直したほか、営業利益は3億9700万円から7億1000万円(同52.4%増)、純利益は2億9100万円から4億9100万円(同55.4%増)に修正した。新型コロナウイルスと鳥インフルエンザの影響で防護服・環境資機材事業の売上高が予想を上回り収益に寄与する。また、営業関連の経費が減少したことも利益増の要因に働く。更に、今期の期末一括配当は従来予想より13円増の年25円(前期比5円増)とすることも明らかにした。

■ココペリ <4167>  5,770円 (+460円、+8.7%)

 ココペリ <4167> [東証M]が続急伸。大和証券が10日付で、投資判断を新規に「アウトパフォーム」、目標株価を6000円でカバレッジを開始したことが好感されたようだ。同社は18年に現在の主力事業である中小企業向け経営支援プラットフォームの「Big Advance(ビッグアドバンス)」をリリース。同プラットフォームでは、日本全国の信用金庫、地銀など地域金融機関と連携し、各金融機関の取引先の中小企業に対して、課題解決や成長支援につながるサービスを提供しているが、導入金融機関数、その顧客である中小企業会員数は順調に増加。21年3月期営業利益を2億円、22年3月期を同5億1000万円と予想している。

■フォーライフ <3477>  1,320円 (+99円、+8.1%)

 フォーライフ <3477> [東証M]が急反発し昨年来高値を更新した。11日午後1時30分ごろ、21年3月期の単独業績予想について、営業利益を3億2000万円から5億円(前期比51.1%増)へ、純利益を2億円から3億1500万円(同50.7%増)へ上方修正し、減益予想から一転して増益予想としたことが好感された。売上高は105億円(同9.0%増)の従来見通しを据え置いたものの、住宅購入需要の高まりを背景に住宅事業の値引きが抑制され、高利益率物件の販売が順調に推移すると見込まれることが利益を押し上げるとしている。

■カイゼン <4170>  1,749円 (+128円、+7.9%)

 Kaizen Platform <4170> [東証M]が3日続伸。同社は11日、都内最大級のモビリティメディア「THE TOKYO TAXI VISION GROWTH」を提供しているニューステクノロジー(東京都港区)と業務提携したことを明らかにしており、これが材料視されたようだ。この提携により、認知、興味関心、比較検討、購買促進の各マーケティングフェーズに最適化された情報訴求を可能にし、タクシー広告の効果最大化に寄与する「KAIZEN Ad for GROWTH」の提供を開始。動画制作実績やノウハウを持つカイゼンが短期間でクオリティの高い動画クリエイティブを制作する。

■郵船 <9101>  3,380円 (+230円、+7.3%)

 日本郵船 <9101> 、商船三井 <9104> 、川崎汽船 <9107> など大手をはじめ海運株が軒並み高、業種別騰落率では全業種を通じて群を抜いている。市場では「新型コロナウイルス収束に伴う世界的な景気回復でグローバル物流の回復が見込まれるほか、足もとでもばら積み船の運賃市況を表すバルチック海運指数がここ連日上昇する展開で1900台に乗せており、買い意欲が一気に強まった。一部証券会社が強気リポートをリリースしていることも株高を助長した」(中堅証券ストラテジスト)としている。海運業界は業績も大底を脱しており、低PBR株の宝庫であることもバリュー株シフトの流れに乗っている。

■アトラエ <6194>  3,085円 (+191円、+6.6%)

 アトラエ <6194> が急反発。10日の取引終了後、3月31日を基準日として1株を2株に株式分割すると発表しており、これが好感された。投資単位当たりの金額を引き下げ、株式の流動性の向上とより投資しやすい環境を整えることで、投資家層の拡大を図ることが目的という。

■BEENOS <3328>  2,798円 (+156円、+5.9%)

 BEENOS <3328> が大幅高で3日続伸。11日正午ごろ、越境ECをサポートする代理購入サービス「Buyee(バイイー)」を運営する子会社tensoが、カカクコム <2371> が展開する、暮らしを素敵にするモノを集めたショッピングモール「キナリノモール」の海外向け販売をサポートすると発表しており、これが好感された。今回のサポートにより、「キナリノモール」では、海外の利用客の購入利便性を向上させるため、タグの設置だけで自社ECサイト上に海外専用カートを簡易に開設することができるtensoの「Buyee Connect」を導入。更にBuyeeが海外発送手続きや多言語での問い合せサポートなどを行うことで、海外の利用客は日本のECサイト上で商品を選定できるようになるほか、日本のECサイト事業者の商品登録の手間を軽減し、より簡易に海外対応を実現するとしている。

■TKC <9746>  6,620円 (+360円、+5.8%)

 TKC <9746> が急伸。10日の取引終了後、3月31日時点の株主に対して1対2株の株式分割を実施すると発表したことを好感する買いが流入した。効力発生日は4月1日。投資単位当たり金額の引き下げによる株式の流動性向上と投資家層の拡大などを目的としている。

■アイネスト <3390>  91円 (+5円、+5.8%)

 INEST <3390> [JQ]が急反発。11日正午ごろ、2月5日に発行した行使価額修正条項付第2回新株予約権について、割当先の東海東京証券に対して行使停止要請の通知を行うと発表しており、これが好材料視された。業績が堅調に推移しており、事業資金について一定量の確保ができているためという。行使停止期間は3月16日から5月20日までで、11日時点の未行使残存個数は9万1500個(潜在株式数915万株)。

■邦チタ <5727>  993円 (+52円、+5.5%)

 東邦チタニウム <5727> が3連騰。5日・25日移動平均線のゴールデンクロスに合わせて上げ足に弾みがついてきた。チタン精錬の大手で航空機向けの不調から足もとの収益環境は向かい風が強い。しかし、業績は21年3月期が底とみられており、22年3月期以降の業績回復を先取りする買いが入り始めた。高速通信規格5Gの商用サービスが本格離陸するなか、関連投資需要を捉え高純度金属チタンや超微粉ニッケルが好調に推移している。また、世界的な電気自動車(EV)シフトの動きを背景に、次世代電池素材への展開にも期待が大きい。「脱炭素」にも前向きに取り組んでおり、直近では9日付で東京ガス <9531> など14社とカーボンニュートラルLNGバイヤーズアライアンスを設立したことを発表している。

※11日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。

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