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【市況】株価指数先物【寄り前コメント】グロース株を見直す流れから日経225型優位の展開


大阪3月限ナイトセッション
日経225先物 29250 +180 (+0.61%)
TOPIX先物 1929.0 +9.5 (+0.49%)
シカゴ先物 29215 +145
(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)

 9日の米国市場はNYダウ、S&P500、ナスダックの主要な株価指数が上昇。経済協力開発機構(OECD)が経済見通しで、米国の追加経済対策をテコに急回復するとして、世界成長率見通しを従来の4.2%から5.6%に上方修正したことが材料視された。また、長期金利の落ち着きを受けて、足元で利食いに押されていたハイテク株を見直す流れが強まり、ナスダック指数は大幅に反発している。

 シカゴ先物清算値は大阪比145円高の2万9215円だった。日経225先物のナイトセッションは日中比60円安の2万9010円で始まり、開始直後につけた2万8930円を安値に切り返している。米国市場の取引開始前は概ね2万9100円~2万9200円辺りでの推移が続き、取引開始後は2万9200円~2万9280円辺りにレンジを切り上げての推移となり、2万9250円で取引を終えた。

 本日は、シカゴ先物にサヤ寄せする形から、買い優勢の展開が見込まれよう。米国ではハイテク株のほか、調整が続いていたテスラも20%近く上昇している。ナスダック指数はテクニカル面で上値抵抗として意識されていた75日移動平均線を捉えてきており、ハイテクなどグロース株を見直す流れから日経225型優位の展開が見込まれよう。VIX指数は21.03と前日から低下しており、25日、75日移動平均線水準での攻防ではあるものの、これを下回ってくるようであれば、ショートカバーを誘い込みやすい水準となる。

 週末に先物オプション特別清算指数算出(メジャーSQ)を控えていることもあり、ロールオーバー中心の取引ではある。しかし、NT倍率は先物中心限月で15倍割れ目前まで低下していることもあり、いったんはセクターローテーションの動きとして、NT修正の動きに向かうと見ておきたい。

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