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【市況】株価指数先物【寄り前コメント】ギャップスタート後はロール中心の売買で方向感はつかみづらい


大阪3月限ナイトセッション
日経225先物 29150 +390 (+1.35%)
TOPIX先物 1918.5 +27.5 (+1.45%)
シカゴ先物 29180 +420
(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)

 5日の米国市場はNYダウ、S&P500、ナスダックの主要株価指数が上昇。2月の雇用統計は非農業部門雇用者数が前月比37万9000人増と、市場予想を上回る伸びとなった。この結果を受けた長期金利の上昇を警戒した流れにより、朝方はクオリティ株などハイテク株を中心に下落する場面がみられた。しかし、売り一巡後はアップルやアマゾンなどクオリティ株が下落幅を埋める動きとなり、主要指数についても急速な切り返しとなった。

 シカゴ先物清算値は大阪比420円高の2万9180円だった。日経225先物のナイトセッションは日中比20円安の2万8740円で始まり、米国市場の取引開始に向けてじりじりと上昇幅を広げ、取引開始後には2万9000円を回復。その後一時2万8600円まで下落する場面がみられたものの、引けにかけて大きく切り返しており、取引終了間際には2万9170円まで上昇。最終的に2万9150円で取引を終えている。

 本日はシカゴ先物にサヤ寄せする形でギャップスタートとなり、米国市場同様にショートカバーの流れに向かうとみられる。先週の下落場面においてオプション権利行使価格の2万9000円、2万9250円での商いが膨らんでいたこともあり、買い戻しのフローを伴った動きになりそうだ。ただし、週末に先物オプション特別清算指数算出(メジャーSQ)を控えているため、限月交代に伴うロールオーバー中心の取引となる。ヘッジ対応により大きく振れやすい状況でもあるため、方向感はつかみづらくなろう。

 また、米国では6日に1兆9000億ドル規模の追加経済対策法案が上院を通過し、今後は下院に戻され、9日にも採択するとみられている。一方で、米長期金利の動向に市場の関心が集まるなか、10日に米10年債国債、11日に米30年国債の入札を控えている。入札の状況次第では短期のヘッジファンドによる売り材料にもなりやすい点は警戒しておきたい。とはいえ、16-17日の連邦公開市場委員会(FOMC)まではポジションを傾けづらく、SQ通過後の需給改善を見込んだ6月限での押し目狙いのスタンスとなろう。

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