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【市況】東京株式(大引け)=65円安と続落、後場に入り下げ幅急速に縮小

 5日の東京株式市場で日経平均株価は小幅続落。米株式市場の下落を受け、一時600円を超す下落となったが、後場に入り買い戻しが入り下げ幅は急速に縮小した。

 大引けの日経平均株価は前日比65円79銭安の2万8864円32銭。東証1部の売買高概算は14億3043万株。売買代金概算は3兆1752億300万円となった。値上がり銘柄数は1352と全体の約61%、値下がり銘柄数は753、変わらずは89銘柄だった。

 4日の米株式市場では、NYダウが345ドル安と大幅下落。パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長は4日、米メディア主催の会合で、「現在の金融政策のスタンスは適切」と述べ、米長期金利上昇に対する抑制策を期待した市場の失望感を誘った。これを受けた、この日の東京市場も値を下げてスタート。前場は大幅安となり一時2万8300円台まで下落した。ただ、後場に入ると急速に下げ幅を縮小した。TOPIXは上昇した。為替市場では1ドル=108円へ急速な円安が進行。今晩は米2月雇用統計の発表が予定されており、その結果が関心を集めている。

 個別銘柄ではファーストリテイリング<9983>や東京エレクトロン<8035>、レーザーテック<6920>が安く、ファナック<6954>やキヤノン<7751>、住友金属鉱山<5713>が値を下げた。ネクソン<3659>やオリエンタルランド<4661>も軟調、直近IPO銘柄のQDレーザ<6613>や室町ケミカル<4885>も売られた。

 半面、ソフトバンクグループ<9984>や任天堂<7974>、ソニー<6758>が高く、日本電産<6594>や村田製作所<6981>が買われた。リコー<7752>が続伸し、東芝<6502>や信越化学工業<4063>が上昇した。原油価格の上昇を受け国際石油開発帝石<1605>や石油資源開発<1662>が買い先行で値を上げた。

出所:MINKABU PRESS

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