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【市況】株価指数先物【寄り前コメント】オプション権利行使価格3万375円辺りでの底堅さを見極め


大阪3月限ナイトセッション
日経225先物 30410 -190 (-0.62%)
TOPIX先物 1965.0 -13.0 (-0.65%)
シカゴ先物 30415 -185
(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)

 16日の米国市場はNYダウが上昇する一方で、S&P500、ナスダックは下落。米下院がバイデン大統領が提示した経済対策案の26日採決を目指していると伝わるなか、経済対策への期待が高まった。また、2月のNY連銀製造業景況指数が5カ月ぶり高水準となったことも材料視されている。一方で、長期金利の上昇が警戒されており、高値圏では利益確定が上値を抑える格好となった。

 シカゴ先物清算値は大阪比185円安の3万415円だった。日経225先物のナイトセッションは日中比50円安の3万550円で始まり、開始直後に3万590円まで戻した後は、3万500円を挟んで保ち合いが続いた。ただ、米国市場の取引時間中にじり安基調から一時3万380円まで下落する場面もみられ、最終的に3万410円で取引を終えた。

 シカゴ先物にサヤ寄せし本日は利食い先行となろうが、昨日の引け間際の荒い値動きもあり、想定内といったところだろう。2日間で1000円超という急ピッチの上昇に対する反動が意識されやすく、まずは下値の堅さを見極めたい。3万500円辺りでは強弱感が対立すると想定され、オプション権利行使価格の3万375円辺りでの底堅さがみられるようであれば、ショートカバーを誘うことが見込まれる。また、これを下回ってくるようだと、3万円辺りをターゲットした短期的なショートの動きも警戒しておきたい。

 NT倍率は指数寄与度の大きい値がさ株へ資金が集中していたことで、一時15.55倍と最高値を更新している。為替は1ドル105円80銭台と円安方向に振れて推移しており、グロース株への押し目買い意欲も強そうだ。一方で、長期金利上昇を背景に、米国では金融株が買われているため、これが東京市場にも波及するようであれば、TOPIX型への下支え要因となる可能性がある。そのため、NT倍率は横ばいでの推移になりそうだ。

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