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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):カヤック、カイゼン、ギグワークス

カヤック <日足> 「株探」多機能チャートより
■カヤック <3904>  917円  +93 円 (+11.3%)  本日終値
 カヤック<3904>がマドを開けて急伸。15日の取引終了後、21年12月期の連結経常利益は前期比28.2%増の9億5000万円になりそうだと発表。2期連続で過去最高益を更新する見通しとなり、これを好感する買いが向かった。今期は前期に買収したRIZeSTの収益力を取り込むeスポーツ分野を牽引役として、売上高100億円(前期比14.3%増)を見込む。投資領域としてきたサービスの収益化やコスト抑制の継続も大幅増益に貢献する。同時に発表した20年12月期の連結経常損益は7億4000万円の黒字(前の期は5億4000万円の赤字)と従来予想の6億円の黒字を上回って着地した。ハイパーカジュアルゲームの躍進が収益を大きく押し上げた。

■菊池製作所 <3444>  941円  +84 円 (+9.8%)  本日終値
 菊池製作所<3444>が大幅高。同社は15日、日本クラウドキャピタル(東京都品川区)と資本・業務提携することで合意したと発表しており、これが材料視されたようだ。この提携により、同社が支援するスタートアップ企業に対し、日本クラウドキャピタルが運営する株式投資型クラウドファンディング「FUNDINNO」や未上場企業向けサービス「FUNDOOR」の情報提供を行い、企業成長促進を支援するとともに、ものづくり産業の育成・発展を目指し、両社で取り組むとしている。

■UFHD <4235>  1,193円  +103 円 (+9.5%)  本日終値
 合皮の製造・販売を手掛けるウルトラファブリックス・ホールディングス<4235>が4日続伸。同社は15日取引終了後に、21年12月期通期の連結業績予想と配当計画を公表。営業利益見通しを前期比2.5倍の10億円としていることや、期末一括配当を前期比6円増配の26円にする方針を示したことが好感されたようだ。売上収益は同20.0%増の120億円を見込む。市場や顧客の需要変化に対応して販売体制や商品構成を見直すとともに、デジタルマーケティングによる積極的な販売活動を継続し、また高い抗菌性や簡易なメンテナンスなどの新規需要に応える製品の販売拡大に注力するとしている。あわせて、21年12月期を初年度とする3カ年の中期経営計画も発表。最終年度となる23年12月期の数値目標として、売上収益145億円、営業利益21億円を掲げている。

■カイゼン <4170>  1,702円  +145 円 (+9.3%)  本日終値
 Kaizen Platform<4170>が続急伸し、上場来高値を更新している。15日に、東急ハンズ(東京都新宿区)が同社と取り組むDX(デジタルトランスフォーメーション)プロジェクトの第一弾として、コロナ禍の在宅時間でも始められる、新しい趣味や特技の見つけ方、身につけ方を支援するオンラインワークコミュニティーサービスをリリースしたと発表、これが材料視されたようだ。初回は「手品」をテーマに、必要な道具、講師によるレクチャー、一緒に切磋琢磨する仲間を集めたコミュニティーなど、在宅でもオンラインだけで楽しめるパッケージとして、2月28日に提供開始するとしている。

■旭化学工業 <7928>  1,207円  +92 円 (+8.3%)  本日終値
 旭化学工業<7928>は大幅高で4連騰。電動工具や自動車部品向けなどを主力にプラスチック成形・加工を手掛け、米中を中心とする世界的な自動車販売の回復が同社の収益に大きく寄与している。また、新型コロナウイルスの感染拡大で巣ごもり需要が喚起され、電動工具向け需要の拡大も業績面に反映され、21年8月期営業利益は従来予想の2億2000万円から4億5000万円(前期比4.8倍)に大幅に増額修正している。PERやPBRに割高感がないほか、小型で足が速く、きょうは信用規制(増し担保)解除日にあたることもあって、個人投資家を中心に値幅取り狙いの買いが集中している。

■新コスモス電機 <6824>  2,307円  +147 円 (+6.8%)  本日終値
 新コスモス電機<6824>が大幅続伸。同社は15日取引終了後に、21年3月期第3四半期累計(20年4~12月)の連結決算を発表。営業利益は前年同期比72.5%増の22億1500万円となり、通期計画26億500万円に対する進捗率は85.0%となった。売上高は同3.4%増の205億3500万円で着地。都市ガス用警報器やLPガス用警報器、住宅用火災警報器の販売が伸びたほか、工業用定置式ガス検知警報器の売り上げも堅調に推移した。なお、通期業績予想は従来計画を据え置いている。

■リバーホールディングス <5690>  858円  +52 円 (+6.5%)  本日終値
 リバーホールディングス<5690>が急伸。同社は金属を中心とする資源リサイクルの大手で家電や自動車など幅広く展開するが、中国での高水準の需要に伴う鉄スクラップ相場の急騰やコスト削減努力などが足もとの利益拡大に反映されている。15日取引終了後に21年6月期業績予想の修正を発表、営業利益は従来予想の9億5700万円から19億7300万円(前期比2倍)に大幅上方修正したほか、年間配当も従来計画の25円から35円に増額しており、これを材料視する買いが集中した。

■サンエー化研 <4234>  566円  +33 円 (+6.2%)  本日終値
 サンエー化研<4234>が大幅反発し、昨年来高値を更新した。15日の取引終了後、21年3月期の連結経常損益を従来予想の4億円の黒字から7億円の黒字(前期は1億6100万円の赤字)へ上方修正すると発表しており、これを好感する買いが向かった。第3四半期以降、各セグメントの一部製品で受注の回復がみられ、売上高が計画を上回る見通しとなったことが寄与。また、生産合理化の進展や子会社の収益改善なども利益を押し上げる。同時に発表した4~12月期の同利益は前年同期比81.8%増の5億5100万円だった。

■ギグワークス <2375>  2,914円  +164 円 (+6.0%)  本日終値
 ギグワークス<2375>が商い増勢のなか急反発。企業のIT支援サービスや、エンジニア派遣・コールセンターコンサルティングなどの人材ビジネスを展開しており、旺盛なデジタルトランスフォーメーション(DX)需要を取り込んでいる。業績は新型コロナウイルスの逆風に抗して好調を堅持、20年10月期営業28%増益に続き、21年10月期も前期比20%増益の12億円を見込む。ブロックチェーン技術で先駆しており、ビットコインのマイニングなどでもノウハウを持つ。株主優待ではビットコイン贈呈も行っており、時流に乗る銘柄としてマーケットの注目度が高まっている。

●ストップ高銘柄
 フレアス <7062>  1,066円  +150 円 (+16.4%) ストップ高   本日終値
 中国A300 <1575>  1,913円  +400 円 (+26.4%) ストップ高   本日終値
 セレス <3696>  3,985円  +700 円 (+21.3%) ストップ高   本日終値
 ダイヤHD <6699>  2,880円  +500 円 (+21.0%) ストップ高   本日終値
 QDレーザ <6613>  1,780円  +300 円 (+20.3%) ストップ高   本日終値
 ENECHANGE <4169>  6,040円  +1,000 円 (+19.8%) ストップ高   本日終値
 など、11銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

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