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【市況】【↑】日経平均 大引け| 続伸、欧州株高やコロナワクチンへの期待で買い優勢 (2月16日)

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより

日経平均株価
始値  30229.46
高値  30714.52(14:09)
安値  30191.65(09:09)
大引け 30467.75(前日比 +383.60 、 +1.28% )

売買高  14億0970万株 (東証1部概算)
売買代金  3兆0252億円 (東証1部概算)

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■本日のポイント

 1.日経平均は大幅続伸、一時600円超上昇する場面も
 2.前日の米株市場休場だが欧州株高を好感しリスク選好
 3.国内でワクチンの接種が始まることで経済正常化期待
 4.取引時間中は堅調な値動きをみせる米株先物が追い風
 5.売買代金活況も、値上がり銘柄数を値下がりが上回る

■東京市場概況

 前日の米国市場は、プレジデントデーの祝日で休場。

 東京市場では、前日に続きリスク選好の地合いとなり、日経平均株価は先物を絡めた買いに一時600円を超える上昇をみせた。

 16日の東京市場は、上値指向の強い展開となった。前日の米国株市場は休場だったが、欧州株市場が軒並み高く世界株高の流れが続いている。東京市場では米ファイザー製の新型コロナワクチン接種が17日からスタートすることで、経済正常化への思惑が海外投資家の買いを誘発した。米国でも新型コロナウイルスの新規感染者数は減少傾向をたどっているほか、バイデン政権が打ち出す追加経済対策への期待感が市場のセンチメントを支えており、米株価指数先物が強調展開をみせていることも東京市場にプラスに働いた。国内企業の決算発表を通過して業績の改善が確認されたこともポジティブ材料。ただ、日経平均は終盤伸び悩んだ。中小型株に売られるものも多く、大引け時点で値上がり銘柄数を値下がり数が上回った。東証1部の売買代金は3兆円を上回るなど高水準。

 個別では、売買代金トップとなったソフトバンクグループ<9984>が大幅高に買われ、任天堂<7974>も商いを伴い大きく上値を伸ばした。ファーストリテイリング<9983>は3000円超の上昇。三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>などメガバンクも活況高。東京エレクトロン<8035>、エムスリー<2413>なども買いを集めた。セレス<3696>、ダイヤモンドエレクトリックホールディングス<6699>がストップ高人気となり、ゴルフダイジェスト・オンライン<3319>、ギフティ<4449>、オプトラン<6235>なども値を飛ばした。
 半面、トヨタ自動車<7203>が下落、SMC<6273>も値を下げた。ファーマフーズ<2929>が売られ、チェンジ<3962>も安い。ダブル・スコープ<6619>が急落。インフォマート<2492>、山崎製パン<2212>も下値を探った。アステリア<3853>、木村化工機<6378>、ブイキューブ<3681>なども売りに押された。

 日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はファストリ <9983> 、SBG <9984> 、東エレク <8035> 、エムスリー <2413> 、リクルート <6098> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約252円。
 日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄はトヨタ <7203> 、電通グループ <4324> 、日東電 <6988> 、クボタ <6326> 、資生堂 <4911> 。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約19円。

 東証33業種のうち上昇は24業種。上昇率の上位5業種は(1)銀行業、(2)非鉄金属、(3)海運業、(4)その他金融業、(5)その他製品。一方、下落率の上位5業種は(1)金属製品、(2)輸送用機器、(3)ガラス土石製品、(4)水産・農林業、(5)繊維製品。

■個別材料株

△LAホールデ <2986> [JQG]
 今期経常は94%増益へ。
△カヤック <3904> [東証M]
 21年12月期も最高益継続へ。
△オロ <3983>
 21年12月期の最高益見通しと自社株買い実施を好感。
△サンエー化研 <4234> [JQ]
 21年3月期経常利益見通しを大幅上方修正。
△セルソース <4880> [東証M]
 サイバダイン <7779> [東証M]と戦略的パートナーシップを締結。
△サクサ <6675>
 セキュリティー製品の受注好調で今期業績予想を上方修正。
△ズーム <6694> [JQ]
 前期経常が一転増益で上振れ着地・今期は57%増益、前期配当を22円増額・今期は5円増配へ。
△INC <7078> [東証M]
 堀江貴文氏を引受先とする第三者割当増資を実施。
△シークス <7613>
 「EVや自動運転普及に向けて生産ライン倍増」との報道。
△東競馬 <9672>
 21年12月期も2ケタ増益で連続増配へ。

▼インフォMT <2492>
 今期経常は57%減益、2.77円減配へ。
▼電通グループ <4324>
 前期最終は赤字拡大で下振れ着地・10-12月期(4Q)最終は赤字拡大。

 東証1部の値上がり率上位10傑は(1)セレス <3696> 、(2)ダイヤHD <6699> 、(3)GDO <3319> 、(4)イマジカG <6879> 、(5)ニプロ <8086> 、(6)ギフティ <4449> 、(7)オプトラン <6235> 、(8)三桜工 <6584> 、(9)スタティアH <3393> 、(10)スクリン <7735> 。
 値下がり率上位10傑は(1)WSCOPE <6619> 、(2)ヴィアHD <7918> 、(3)エスクリ <2196> 、(4)藤久 <9966> 、(5)DDHD <3073> 、(6)カルタHD <3688> 、(7)インフォMT <2492> 、(8)ISID <4812> 、(9)アゴーラHG <9704> 、(10)IBJ <6071> 。

【大引け】

 日経平均は前日比383.60円(1.28%)高の3万0467.75円。TOPIXは前日比11.14(0.57%)高の1965.08。出来高は概算で14億0970万株。東証1部の値上がり銘柄数は846、値下がり銘柄数は1251となった。日経ジャスダック平均は3862.84円(6.71円安)。

[2021年2月16日]


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