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【市況】株価指数先物【寄り前コメント】2月SQ値の2万9718円が射程に入る


大阪3月限ナイトセッション
日経225先物 29590 +210 (+0.71%)
TOPIX先物 1944.0 +16.0 (+0.82%)
シカゴ先物 29615 +235
(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)

 12日の米国市場ではNYダウ、S&P500、ナスダックの主要な株価指数が上昇。2月のミシガン大消費者信頼感指数(速報値)は76.2と、1月確報値の79.0から予想外に低下したことで利益確定の売りが先行。しかし、米下院で歳入委員会が家計支援策を可決するなど、経済対策に進展が見られたこともあって押し目買い意欲は強く、引けにかけて上昇に転じている。また、NY原油先物相場が反発し、コロナ危機前の水準を回復してきたことも景気敏感セクターへ資金を向かわせる要因となった。

 シカゴ先物清算値は大阪比235円高の2万9615円だった。日経225先物のナイトセッションは日中比20円高の2万9400円で始まり、開始直後に2万9300円まで下げる場面がみられたものの、その後はじりじりと切り返し上昇に転じている。米国市場の取引開始後早い段階で2万9500円を回復しており、取引半ばには一時2万9610円まで上げ幅を広げて、最終的に2万9590円で取引を終えた。

 シカゴ先物にサヤ寄せする形から、ギャップスタートとなろう。12日の日中の日経225先物はオプションSQに絡んだ商いが差し引きで買い越しだったこともあり、現物の寄り付き直後に2万9670円まで上昇。SQ通過後は利食いの流れとなり、引けにかけては若干下に走る形となったが、ナイトセッションで2万9500円を回復したことによって売り込みづらさもある。

 また、VIX指数は19.97と昨年12月4日以来の20を下回ってきており、リスク選好の流れは継続。急ピッチの上昇に対する過熱感は警戒されるものの、シカゴ先物にサヤ寄せする形で2月SQ値(2万9718円77銭)が射程に入るとともに、3万円の大台も意識される中においては押し目買い意欲が一段と強まりそうだ。

 さらに、米ファイザーが開発したワクチンについて厚労省専門家部会が製造販売を特例承認。これにより、経済活動の回復期待が改めて高まりやすい。ギャップスタータートから朝方は指数寄与度の大きい値がさ株主導で日経225型優位となろうが、買い一巡後はバリュー、出遅れ銘柄のアウトパフォームに関心が向かうと考えられ、TOPIX型への資金流入も意識しておきたい。

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