【特集】10万円以下で買える、10-12月期“増益転換”の低PERリスト <割安株特集>
東陽倉 <日足> 「株探」多機能チャートより
少額資金で投資できる銘柄に対する個人投資家の関心は高い。ネット証券では顧客開拓のため、約定金額が低い取引の手数料を重点的に引き下げる傾向にあり、投資家は手数料を気にせずに売買が可能となっている。最低投資金額(株価×売買単位)が低位の銘柄は、同じ予算でも高株価の銘柄に比べ株数を多く購入できるほか、買い付けや売却の時期を分散できるなどのメリットがある。ただ、業績低迷が続いている企業も数多くあることには留意したい。
佳境を迎えている4-12月期決算発表では、新型コロナウイルス感染拡大の影響を受けて大きく落ち込んだ業績が足もとで回復に向かう企業が多くみられ、コロナ禍からの復活に期待が高まっている。こうしたなか、今回は直近3ヵ月である10-12月期(第3四半期)に、経常利益が前年同期比で増益に転じた企業に注目してみた。また、割安株という観点から予想PER(株価収益率)が市場平均を下回る15倍以下の銘柄に絞り込んだ。
下表では、時価総額50億円以上1000億円未満の3月期決算企業(銀行を除く)を対象に、(1)最低投資金額が10万円以下、(2)10-12月期の経常利益が前年同期比で10%以上増益、(3)10-12月期に経常利益が前年同期比で2四半期以上ぶりに増益へ転換、(4)予想PERが15倍以下――を条件に投資妙味が高まる35社を選び出し、最低投資金額の低い順に記した。(※最低投資金額、PERは10日現在)
最低投資 ┌ 経常利益 ┐ 予想
コード 銘柄名 金額 増益率 10-12月期 PER
<9306> 東陽倉 33500 49.7 584 11.6
<8897> タカラレーベ 34300 42.2 3203 9.1
<8881> 日神GHD 44000 67.0 1531 10.3
<8999> グランディ 45600 111 678 11.0
<3103> ユニチカ 47500 73.3 1333 7.2
<4220> リケンテクノ 49400 28.3 1825 12.5
<6964> サンコー 50200 46.4 391 10.8
<7551> ウェッズ 50900 29.3 1206 8.9
<9845> パーカー 50900 29.5 1215 7.0
<7871> フクビ 52000 11.8 558 13.9
<5956> トーソー 53000 73.8 452 10.1
<1890> 東洋建 56400 78.6 4857 7.6
<7987> ナカバヤシ 62300 32.9 771 9.7
<8869> 明和地所 64000 66.9 828 6.9
<5195> バンドー 73100 27.1 2017 11.1
<4999> セメダイン 73500 41.1 563 13.8
<4658> 日本空調 73800 76.4 947 14.8
<6373> 大同工 77600 49.5 803 9.4
<6382> トリニ工 77600 44.1 810 9.4
<5702> 大紀ア 78600 24.4 2165 5.9
<1768> ソネック 82100 206 385 10.3
<4621> ロック 82400 25.2 626 13.8
<7940> ウェーブHD 82400 20.9 272 3.2
<7215> ファルテック 82600 187 1672 10.3
<1966> 高田工 83700 107 650 4.3
<1934> ユアテック 85900 70.8 2466 11.8
<1828> 田辺工業 87200 10.9 892 6.2
<3023> ラサ商事 92100 14.2 475 8.2
<2060> フィードワン 94200 23.4 2038 9.3
<1776> 三井住建道 94900 65.2 636 7.2
<7224> 新明和 96400 41.6 2972 12.7
<7638> NEWART 96500 58.1 1070 11.2
<1981> 協和日成 98000 105 452 8.2
<8065> 佐藤商 98200 30.0 1196 9.6
<5930> 文化シヤタ 99400 26.8 3158 9.9
※単位は最低投資金額が円、経常利益は百万円、増益率は%、PERは倍。
※対象条件について、今期の「最終利益が経常利益の80%以上」の企業は、特別利益や税控除などにより一時的に最終利益がかさ上げされているケースが多いため、対象から除いた。
株探ニュース