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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):ソニー、古河電池、日立

ソニー <日足> 「株探」多機能チャートより
■デジタルHD <2389>  2,178円  +215 円 (+11.0%)  本日終値  東証1部 上昇率3位
 デジタルホールディングス<2389>が4連騰。株価は前日比11.5%高の2188円まで上値を伸ばし、昨年来高値を更新。きょう9時に、前日発表したラクスル<4384>株式の海外市場での売り出しによる売却の結果を公表。ラクスルの全保有株283万6100株の売却に伴い、21年12月期第1四半期に売上高113億5500万円、営業利益95億5300万円を計上する予定としており、これを好感する買いが向かった。

■ソニー <6758>  11,650円  +1,015 円 (+9.5%)  本日終値  東証1部 上昇率4位
 ソニー<6758>が5連騰。12日につけた昨年来高値1万860円の更新から1万1000円台での活躍を視野に入れる状況にある。同社は3日取引終了後、21年3月期業績予想の大幅上方修正を発表、売上高は従来予想の8兆5000億円から8兆8000億円(前期比6.5%増)に、最終利益は8000億円から1兆850億円(同86%増)にそれぞれ増額した。最終利益は3000億円近い上乗せとなり、初の1兆円超えを達成する見通し。巣ごもり需要を反映してゲーム関連事業が大きく伸びているほか、半導体事業もスマートフォン向け画像センサーが会社側想定を上回る好調ぶりで、収益押し上げに貢献している。「劇場版『鬼滅の刃』無限列車編」の大ヒットで音楽事業なども業績に寄与した。これを大きく好感する買いを呼び込む格好となった。

■ヒトコムHD <4433>  2,126円  +180 円 (+9.3%)  本日終値  東証1部 上昇率5位
 ヒト・コミュニケーションズ・ホールディングス<4433>が後場一段高に買われ、昨年来高値を更新。きょう昼ごろ、21年8月期上期(20年9月~21年2月)の連結経常利益が26億7000万円(前年同期比39.6%増)になりそうだと発表。従来予想の17億8000万円(同6.9%減)から一転して大幅増益見込みとなったことが好感された。EC・TC支援事業やホールセール事業がコロナ禍における消費行動の変化を捉えつつ、クライアント企業とのパートナー化を促進することで好調を維持するほか、アウトソーシング事業も底堅く推移しているという。また、付加価値の高い案件の獲得や経費の効率的な運用の徹底なども利益を押し上げる。なお、通期の経常利益は従来予想の36億円(前期は33億6100万円)を据え置いた。

■ジャックス <8584>  2,179円  +184 円 (+9.2%)  本日終値  東証1部 上昇率6位
 ジャックス<8584>が大幅高で4日続伸。3日の取引終了後、21年3月期の連結経常利益をを従来予想の115億円(前期比31.1%減)から145億円(同13.2%減)へ上方修正すると発表しており、これを好感する買いが入った。一部の海外子会社で新型コロナウイルスの影響により発生した未収債権に対する顧客対応が進捗した結果、想定より貸倒関連コストが抑制される見込みとなった。なお、同時に発表した4~12月期の経常利益は前年同期比9.5%減の120億3300万円だった。

■FJネクスト <8935>  1,137円  +86 円 (+8.2%)  本日終値  東証1部 上昇率8位
 3日に決算を発表。「10-12月期(3Q)経常は73%増益」が好感された。
 FJネクスト <8935> が2月3日大引け後(16:00)に決算を発表。21年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結経常利益は前年同期比19.6%減の45.8億円に減り、通期計画の75億円に対する進捗率は61.1%にとどまったものの、5年平均の56.9%を上回った。
  ⇒⇒FJネクストの詳しい業績推移表を見る

■クオールHD <3034>  1,330円  +97 円 (+7.9%)  本日終値  東証1部 上昇率9位
 3日に決算を発表。「10-12月期(3Q)経常は37%増益」が好感された。
 クオールホールディングス <3034> が2月3日大引け後(15:30)に決算を発表。21年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結経常利益は前年同期比13.5%減の48.6億円に減り、通期計画の65億円に対する進捗率は74.9%にとどまったものの、5年平均の71.3%を上回った。
  ⇒⇒クオールHDの詳しい業績推移表を見る

■ギフティ <4449>  3,400円  +210 円 (+6.6%)  本日終値
 ギフティ<4449>は急伸。3日の取引終了後、集計中の20年12月期連結業績について、売上高が25億8300万円から30億8000万円(前の期比74.3%増)へ、営業利益が10億4100万円から11億円(同2.0倍)へ、純利益が7億2200万円から7億5000万円(同95.3%増)へ上振れて着地したようだと発表しており、これが好感された。新型コロナウイルス感染症の影響により減少していた大型の法人キャンペーンが第4四半期に大きく回復したことで、主力のgiftee for Businessの売り上げが増加したほか、地方自治体の経済支援策にかかる売り上げが地域通貨サービスほかで増加した。

■古河電池 <6937>  1,739円  +103 円 (+6.3%)  本日終値
 古河電池<6937>が後場動意づき、一時9%高となった。同社はきょう午後2時頃に、21年3月期通期の連結業績予想及び配当計画を修正。営業利益見通しを前期比15.4%増の38億円(従来予想は23億円)に引き上げたほか、期末一括配当を15円(従来計画は13円)にすると発表した。売上高見通しも同5.7%減の608億円(従来予想は560億円)に上方修正。新型コロナウイルス感染症による経済活動の停滞に伴い、国内市場及びタイ市場での自動車メーカー向けの販売が低調となったものの、取り換え需要が堅調に推移したことや、インドネシア子会社の収益性が改善していることを受けて業績予想を見直したという。

■オカムラ <7994>  981円  +49 円 (+5.3%)  本日終値
 オカムラ<7994>が大幅高で4日続伸。4日付の日本経済新聞朝刊で「オフィス家具大手のオカムラの2020年4~12月期の連結営業利益は前年同期比3%増の60億円程度になったもようだ」と報じられており、これが材料視された。記事によると、春先の新型コロナウイルス感染拡大期を過ぎた夏場以降に商談が回復傾向となり、コロナ禍に対応した改装などに伴うオフィス家具の需要復調を取り込んだという。同社は昨年11月に21年3月期通期の営業利益予想を113億円(前期比15.6%減)に上方修正しているが、報道を受けて一段の上振れが期待されている。

■日立製作所 <6501>  4,776円  +215 円 (+4.7%)  本日終値
 日立製作所<6501>が続伸。一時217円高の4778円まで上値を伸ばし、昨年1月7日につけた昨年来高値4693円を上回り、約1年1カ月ぶりの新高値となった。同社は3日取引終了後、21年3月期業績予想の修正を発表、売上高は従来予想の7兆9400億円から8兆3000億円(前期比5.3%減)に最終利益は3000億円から3700億円(同4.2倍)に増額した。コロナ禍で合理化に向けた企業のデジタルトランスフォーメーション(DX)投資が加速するなか、主力部門のIT関連事業が好調に推移し収益押し上げに寄与している。これを好感する機関投資家とみられる大口の買いを呼び込んだ。

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