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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):ラクスル、サンケン、ブラザー

ラクスル <日足> 「株探」多機能チャートより
■ラクスル <4384>  3,940円  -460 円 (-10.5%)  本日終値  東証1部 下落率2位
 ラクスル<4384>は3日ぶりに急反落。株価は一時前日に比べ10%安に売られた。3日の取引終了後、海外売り出しを発表しており、株式需給の悪化が懸念された。同社の大株主であるデジタルホールディングス<2389>が283万6100株を売り出す。売出価格は4004円で決定しており、この日の株価は同価格にサヤ寄せする格好となった。受渡日は8日となる。

■サンケン電気 <6707>  4,465円  -515 円 (-10.3%)  本日終値  東証1部 下落率3位
 3日に決算を発表。「今期経常を一転赤字に下方修正、未定だった配当は無配転落」が嫌気された。
 サンケン電気 <6707> が2月3日大引け後(15:00)に決算を発表。21年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結経常損益は56.8億円の赤字(前年同期は10.7億円の黒字)に転落した。業績悪化に伴い、従来未定としていた期末一括配当を見送る(前期は30円)とし、11期ぶりに無配転落する方針とした。
  ⇒⇒サンケン電気の詳しい業績推移表を見る

■ブラザー工業 <6448>  2,394円  -56 円 (-2.3%)  本日終値
 ブラザー工業<6448>が4日ぶりに反落。3日取引終了後、21年3月期業績予想の増額修正を発表したが、材料出尽くし感から売りが優勢となった。今3月期の売上収益は6000億円から6250億円(前期比1.9%減)に修正したほか、営業利益は535億円から685億円(同1.7%増)、純利益は400億円から510億円(同2.9%増)に見直した。販管費の減少や第3四半期での主にプリンティング・アンド・ソリューション(P&S)事業、パーソナル・アンド・ホーム(P&H)事業における想定を上回る好調さを受け、業績見通しを修正した。P&S事業では、在宅勤務の広がりでプリンター・複合機の需要が伸びているほか、P&H事業では家庭用ミシンの販売が好調に推移している。アナリストからは「ポジティブな内容」と前向きに評価する見方が強かったが、この日は全般相場が軟調に推移するなか、同社株も軟調に推移した。

■システムソフト <7527>  123円  +30 円 (+32.3%) ストップ高   本日終値  東証1部 上昇率トップ
 システムソフト<7527>がストップ高まで買われた。3日の取引終了後、21年9月期の連結経常損益が2億5000万円の黒字(前期は2億7500万円の赤字)になりそうだと発表。前回予想の1億円の黒字を大きく上回る見通しとなったことが好材料視された。1月1日付で吸収合併したfabbitの収益が寄与するほか、システムソリューション事業の受注が順調に推移していることが上振れの要因となる。

■エコミック <3802>  1,144円  +150 円 (+15.1%) ストップ高   本日終値
 給与計算代行などを手掛けるエコミック<3802>が後場に入って人気化し、ストップ高に買われた。同社はきょう午前11時30分頃に、21年3月期第3四半期累計(20年4~12月)の連結決算を発表。営業利益は前年同期比5.0%増の1億1800万円となり、通期計画1億4600万円に対する進捗率は80.8%となった。売上高は同28.9%増の12億5000万円で着地。給与計算処理人数が増加したほか、クラウド型年末調整サービス「簡単年調」の受注が大幅に伸びたことなどが寄与した。なお、通期業績予想は従来計画を据え置いている。

■テンポイノベーション <3484>  990円  +72 円 (+7.8%)  本日終値  東証1部 上昇率10位
 テンポイノベーション<3484>が大幅高。同社は3日取引終了後に、21年3月期第3四半期累計(20年4~12月)の単独決算を発表。経常利益は前年同期比0.6%増の6億9300万円となり、通期計画6億7100万円を超過した。10~12月期の経常利益は前年同期比16.6%増の3億5900万円となった。主力の店舗転貸借事業で、成約件数の回復基調が続いていることなどが寄与した。なお、第3四半期累計の売上高は同6.8%増の79億3600万円で着地した。

■ムトー精工 <7927>  702円  +49 円 (+7.5%)  本日終値
 ムトー精工<7927>が一時8.3%高の707円まで買われた。1月下旬にかけ人気化したが、前週は全体相場波乱の影響を受け調整を余儀なくされた。しかし、今週に入り急速に切り返してきた。車載用プラスチック成型品を手掛けるが、世界的に進む電気自動車(EV)シフトの動きが車体軽量化ニーズと相まって同社に収益チャンスを与えている。きょうは、ソニー<6758>が業績上方修正を好感され急速人気化したが、ムトー精工はソニー向け樹脂部品や金型で高い実績を有し、ソニー関連としても注目度が高い。ソニーがEV分野参入に意欲をみせていることも投資資金の攻勢を助長した。

■イソライト工業 <5358>  609円  +39 円 (+6.8%)  本日終値
 イソライト工業<5358>が大幅に4日続伸。株価は一時、前日に比べ9%超高に買われた。3日取引終了後、21年3月期連結業績予想の増額修正を発表したことが好感された。売上高は135億円から137億円(前期比15.1%減)に見直したほか、営業利益は17億円から19億円(同33.0%減)、純利益は13億円から15億円(同20.7%減)に修正した。日本国内における鉱工業生産水準や海外での需要回復により断熱関連事業の業績が改善したこと、固定費や販売関係費用の圧縮に努めたことなどが収益拡大に寄与した。

■京都きもの友禅 <7615>  229円  +11 円 (+5.1%)  本日終値
 京都きもの友禅<7615>は後場動意づき、一時20%超上昇した。同社はきょう午前11時30分頃に、21年3月期第3四半期累計(20年4~12月期)の連結決算を発表。営業損益が1億6100万円の黒字(前年同期は2400万円の赤字)となったことが好感されたようだ。売上高は前年同期比33.2%減の56億2200万円で着地した。新型コロナウイルス感染拡大の影響で和装関連の受注高は同34.4%減の51億2000万円となったが、構造改革の効果などから販管費が減少したことが黒字化につながった。なお、通期業績予想に変更はない。

■ルーデン <1400>  314円  +15 円 (+5.0%)  本日終値
 ルーデン・ホールディングス<1400>が買い優勢の展開となり3日続伸。きょうは一時7%高の320円と値を飛ばし、中段もみ合いを上放れる動きをみせた。新型コロナウイルスの感染拡大ペースが日米ともに鈍化していることから、これまでコロナ禍で売られていた不動産セクターなどが買い戻される動きにある。同社はビル総合管理やマンションの室内コーティングなどのハウスケア事業を展開しており、この流れに乗る低位株として投資資金を誘引した。

●ストップ高銘柄
 名古屋電機工業 <6797>  2,030円  +400 円 (+24.5%) ストップ高買い気配   本日終値
 和心 <9271>  458円  +80 円 (+21.2%) ストップ高   本日終値
 など、4銘柄

●ストップ安銘柄
 WT天然ガス <1689>  1円  0 円 (0.0%) ストップ安   本日終値
 など、1銘柄

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