【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(2):野村、東芝、アンジェス
■野村ホールディングス <8604> 585.8円 +23 円 (+4.1%) 本日終値
野村ホールディングス<8604>が大幅続伸。株価は一時18年5月以来、2年9カ月ぶりとなる600円に上昇した。3日取引終了後に発表した第3四半期累計(20年4~12月)の純利益は前年同期比22.7%増の3085億2400万円と比較可能な02年3月期以降では最高の利益水準となった。海外ビジネスの利益が大きく改善し、収益を押し上げた。営業、アセット・マネジメント、ホールセールの3部門ともに好調だった。この好決算発表を受け、株価は値を飛ばす展開となっている。
■東芝 <6502> 3,580円 +135 円 (+3.9%) 本日終値
東芝<6502>が3日続伸。きょう午前に、東芝デジタルソリューションズと共同で、世界最速・最大規模の組み合わせ最適化計算機「シミュレーテッド分岐マシン」の速度・精度・規模を大幅に向上させることができる2つの新アルゴリズムを開発したと発表しており、これを好感する買いが入った。新たなアルゴリズムにより、従来に比べて約10倍の高速化を達成するとともに、より大規模な問題の最適解を獲得したという。また、16台のGPUから成る世界最大規模の100万変数のマシンを実現し、通常の計算機で約1年2カ月かかる大規模な計算を約30分で行うことに成功したとしている。
■ハウス食品グループ本社 <2810> 3,975円 +140 円 (+3.7%) 本日終値
ハウス食品グループ本社<2810>は続伸。3日の取引終了後、21年3月期連結業績予想について、営業利益を185億円から192億円(前期比1.0%増)へ、純利益63億円から83億円(同27.6%減)へ上方修正し、営業減益予想から一転して増益予想としたことが好感された。健康食品事業及び海外食品事業の販売が落ち込んでいることから、売上高は2850億円から2833億円(同3.5%減)へ下方修正した。ただ、家庭内食需要の増加により香辛・調味加工食品事業が堅調に推移しているほか、各事業で発生するコストが想定以上に抑制されたことが利益を押し上げる。また、投資有価証券の売却に伴う特別利益を第4四半期に計上することも寄与する。なお、同時に発表した第3四半期累計(20年4~12月)決算は、売上高2171億4600万円(前年同期比2.5%減)、営業利益185億3700万円(同16.0%増)、純利益67億5300万円(同33.2%減)だった。
■アンジェス <4563> 1,307円 +44 円 (+3.5%) 本日終値
アンジェス<4563>が大幅反発。きょうの取引開始前に、オーストラリアで実施中の高血圧DNAワクチンの第1/2a相臨床試験における初期の試験結果を発表しており、これが好材料視された。評価の結果、重篤な有害事象はなく、安全性に問題がないことに加え、血圧上昇作用を持つ体内物質であるアンジオテンシン2に対する抗体産生を認めたという。今後は、安全性、免疫原性及び有効性を評価する試験を継続的に行うとしている。なお、今年度の通期連結業績に与える影響は現在精査中とした。
■富士急行 <9010> 5,460円 +170 円 (+3.2%) 本日終値
富士急行<9010>は大幅高で3日続伸となり、昨年11月につけた上場来高値を約3カ月ぶりに更新。3日の取引終了後に発表した21年3月期第3四半期累計(4~12月)の連結決算発表で、直近3カ月の10~12月期の最終損益が5億7200万円の黒字(前年同期は1億2600万円の赤字)に浮上しており、これが好感された。政府の観光支援策であるGoToキャンペーンが「富士急ハイランド」などの遊園地やホテルなどの集客に追い風となり、レジャー・サービス業の収益が好転したことが黒字浮上の要因となった。なお、4~12月期(第3四半期累計)の最終損失は18億7000万円の赤字(前年同期は28億200万円の黒字)だった。
■昭電線HD <5805> 1,859円 +56 円 (+3.1%) 本日終値
昭和電線ホールディングス<5805>は4日続伸。マイナススタートとなったものの、プラス圏に切り返した。3日の取引終了後、21年3月期の連結経常利益を従来予想の55億円(前期比30.1%減)から70億円(同11.0%減)へ上方修正すると発表しており、これを好感する買いが入った。新型コロナウイルス感染拡大の影響が想定より限定的だったことを踏まえ業績予想を引き上げた。足もとの業績は回復基調となっており、直近3カ月の10~12月期は自動車向け高機能製品の需要回復などが寄与し、経常利益は前年同期比14.0%増の26億6100万円と4四半期ぶりに増益に転じた。併せて、期末一括配当を従来計画の15円から20円(前期は15円)に大幅増額修正したことも材料視された。
■住友電気工業 <5802> 1,567円 +33.5 円 (+2.2%) 本日終値
住友電気工業<5802>が大幅高で4連騰、5日・25日移動平均線を足場に上値追いを加速。前日に終値でフシ目となっていた1500円台乗せを果たしたが、きょうも買いが継続した。3日取引終了後に21年3月期業績予想の修正を発表、営業利益は従来予想の700億円から900億円(前期比29%減)に上方修正しており、これを評価する形で投資資金を引き寄せている。米国や中国など自動車販売需要が好調で、同社が手掛けるワイヤーハーネスの売り上げが伸びて業績に寄与している。スマートフォン向け電子部品も会社側の想定を上回って推移しているほか、生産性向上や固定費圧縮などによる合理化努力も利益に貢献した。
■日本航空 <9201> 2,060円 +30 円 (+1.5%) 本日終値
日本航空<9201>が、全般軟調地合いのなかも4日続伸と物色人気化。前日は大幅高で、今年に入り初めて2000円大台への復帰を果たしたが、きょうもその余勢を駆って上値を指向した。新型コロナウイルスの感染拡大を背景に収益環境は厳しい状況に置かれており、21年3月期最終損益は従来予想から一段と下振れし3000億円の赤字が見込まれている。しかし、株価面では織り込みが進み、足もと新型コロナウイルスの新規感染者数の増加が鈍化傾向にあることや、米国で加速的に進むワクチン接種の動きなどをにらみながら、景気敏感株買い戻しの流れに乗っている。前日の米国株市場ではボーイングが3日続伸するなど戻り足を明示しており、これも追い風材料として意識されたようだ。
■国際石油開発帝石 <1605> 636円 +8 円 (+1.3%) 本日終値
国際石油開発帝石<1605>や石油資源開発<1662>が高い。3日の米原油先物相場はWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)の3月限が前日比0.93ドル高の1バレル=55.69ドルと上昇。一時、56.33ドルと昨年1月以来、1年1カ月ぶりの水準に値を上げた。米追加経済対策に対する期待が膨らんだほか、3日に発表された米1月ADP雇用統計や同ISM非製造業景況感指数が市場予想を上回ったことも原油価格の押し上げ要因となった。
■太平洋工業 <7250> 1,258円 +14 円 (+1.1%) 本日終値
太平洋工業<7250>が大幅高で4日続伸。3日の取引終了後、21年3月期の連結経常利益を従来予想の65億円(前期比41.6%減)から85億円(同23.6%減)へ上方修正しており、これを好感する買いが入った。直近3カ月の10~12月期は主要顧客の生産回復や収益改善・固定費削減活動を進めたことで、売上高432億1100万円(前年同期比7.2%増)、経常利益45億6000万円(同59.7%増)といずれもに四半期ベースで過去最高を達成した。第4四半期も回復傾向が続くことを想定し、上方修正に踏み切った。なお、4~12月期の経常利益は前年同期比24.6%減の58億7300万円だった。
株探ニュース
野村ホールディングス<8604>が大幅続伸。株価は一時18年5月以来、2年9カ月ぶりとなる600円に上昇した。3日取引終了後に発表した第3四半期累計(20年4~12月)の純利益は前年同期比22.7%増の3085億2400万円と比較可能な02年3月期以降では最高の利益水準となった。海外ビジネスの利益が大きく改善し、収益を押し上げた。営業、アセット・マネジメント、ホールセールの3部門ともに好調だった。この好決算発表を受け、株価は値を飛ばす展開となっている。
■東芝 <6502> 3,580円 +135 円 (+3.9%) 本日終値
東芝<6502>が3日続伸。きょう午前に、東芝デジタルソリューションズと共同で、世界最速・最大規模の組み合わせ最適化計算機「シミュレーテッド分岐マシン」の速度・精度・規模を大幅に向上させることができる2つの新アルゴリズムを開発したと発表しており、これを好感する買いが入った。新たなアルゴリズムにより、従来に比べて約10倍の高速化を達成するとともに、より大規模な問題の最適解を獲得したという。また、16台のGPUから成る世界最大規模の100万変数のマシンを実現し、通常の計算機で約1年2カ月かかる大規模な計算を約30分で行うことに成功したとしている。
■ハウス食品グループ本社 <2810> 3,975円 +140 円 (+3.7%) 本日終値
ハウス食品グループ本社<2810>は続伸。3日の取引終了後、21年3月期連結業績予想について、営業利益を185億円から192億円(前期比1.0%増)へ、純利益63億円から83億円(同27.6%減)へ上方修正し、営業減益予想から一転して増益予想としたことが好感された。健康食品事業及び海外食品事業の販売が落ち込んでいることから、売上高は2850億円から2833億円(同3.5%減)へ下方修正した。ただ、家庭内食需要の増加により香辛・調味加工食品事業が堅調に推移しているほか、各事業で発生するコストが想定以上に抑制されたことが利益を押し上げる。また、投資有価証券の売却に伴う特別利益を第4四半期に計上することも寄与する。なお、同時に発表した第3四半期累計(20年4~12月)決算は、売上高2171億4600万円(前年同期比2.5%減)、営業利益185億3700万円(同16.0%増)、純利益67億5300万円(同33.2%減)だった。
■アンジェス <4563> 1,307円 +44 円 (+3.5%) 本日終値
アンジェス<4563>が大幅反発。きょうの取引開始前に、オーストラリアで実施中の高血圧DNAワクチンの第1/2a相臨床試験における初期の試験結果を発表しており、これが好材料視された。評価の結果、重篤な有害事象はなく、安全性に問題がないことに加え、血圧上昇作用を持つ体内物質であるアンジオテンシン2に対する抗体産生を認めたという。今後は、安全性、免疫原性及び有効性を評価する試験を継続的に行うとしている。なお、今年度の通期連結業績に与える影響は現在精査中とした。
■富士急行 <9010> 5,460円 +170 円 (+3.2%) 本日終値
富士急行<9010>は大幅高で3日続伸となり、昨年11月につけた上場来高値を約3カ月ぶりに更新。3日の取引終了後に発表した21年3月期第3四半期累計(4~12月)の連結決算発表で、直近3カ月の10~12月期の最終損益が5億7200万円の黒字(前年同期は1億2600万円の赤字)に浮上しており、これが好感された。政府の観光支援策であるGoToキャンペーンが「富士急ハイランド」などの遊園地やホテルなどの集客に追い風となり、レジャー・サービス業の収益が好転したことが黒字浮上の要因となった。なお、4~12月期(第3四半期累計)の最終損失は18億7000万円の赤字(前年同期は28億200万円の黒字)だった。
■昭電線HD <5805> 1,859円 +56 円 (+3.1%) 本日終値
昭和電線ホールディングス<5805>は4日続伸。マイナススタートとなったものの、プラス圏に切り返した。3日の取引終了後、21年3月期の連結経常利益を従来予想の55億円(前期比30.1%減)から70億円(同11.0%減)へ上方修正すると発表しており、これを好感する買いが入った。新型コロナウイルス感染拡大の影響が想定より限定的だったことを踏まえ業績予想を引き上げた。足もとの業績は回復基調となっており、直近3カ月の10~12月期は自動車向け高機能製品の需要回復などが寄与し、経常利益は前年同期比14.0%増の26億6100万円と4四半期ぶりに増益に転じた。併せて、期末一括配当を従来計画の15円から20円(前期は15円)に大幅増額修正したことも材料視された。
■住友電気工業 <5802> 1,567円 +33.5 円 (+2.2%) 本日終値
住友電気工業<5802>が大幅高で4連騰、5日・25日移動平均線を足場に上値追いを加速。前日に終値でフシ目となっていた1500円台乗せを果たしたが、きょうも買いが継続した。3日取引終了後に21年3月期業績予想の修正を発表、営業利益は従来予想の700億円から900億円(前期比29%減)に上方修正しており、これを評価する形で投資資金を引き寄せている。米国や中国など自動車販売需要が好調で、同社が手掛けるワイヤーハーネスの売り上げが伸びて業績に寄与している。スマートフォン向け電子部品も会社側の想定を上回って推移しているほか、生産性向上や固定費圧縮などによる合理化努力も利益に貢献した。
■日本航空 <9201> 2,060円 +30 円 (+1.5%) 本日終値
日本航空<9201>が、全般軟調地合いのなかも4日続伸と物色人気化。前日は大幅高で、今年に入り初めて2000円大台への復帰を果たしたが、きょうもその余勢を駆って上値を指向した。新型コロナウイルスの感染拡大を背景に収益環境は厳しい状況に置かれており、21年3月期最終損益は従来予想から一段と下振れし3000億円の赤字が見込まれている。しかし、株価面では織り込みが進み、足もと新型コロナウイルスの新規感染者数の増加が鈍化傾向にあることや、米国で加速的に進むワクチン接種の動きなどをにらみながら、景気敏感株買い戻しの流れに乗っている。前日の米国株市場ではボーイングが3日続伸するなど戻り足を明示しており、これも追い風材料として意識されたようだ。
■国際石油開発帝石 <1605> 636円 +8 円 (+1.3%) 本日終値
国際石油開発帝石<1605>や石油資源開発<1662>が高い。3日の米原油先物相場はWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)の3月限が前日比0.93ドル高の1バレル=55.69ドルと上昇。一時、56.33ドルと昨年1月以来、1年1カ月ぶりの水準に値を上げた。米追加経済対策に対する期待が膨らんだほか、3日に発表された米1月ADP雇用統計や同ISM非製造業景況感指数が市場予想を上回ったことも原油価格の押し上げ要因となった。
■太平洋工業 <7250> 1,258円 +14 円 (+1.1%) 本日終値
太平洋工業<7250>が大幅高で4日続伸。3日の取引終了後、21年3月期の連結経常利益を従来予想の65億円(前期比41.6%減)から85億円(同23.6%減)へ上方修正しており、これを好感する買いが入った。直近3カ月の10~12月期は主要顧客の生産回復や収益改善・固定費削減活動を進めたことで、売上高432億1100万円(前年同期比7.2%増)、経常利益45億6000万円(同59.7%増)といずれもに四半期ベースで過去最高を達成した。第4四半期も回復傾向が続くことを想定し、上方修正に踏み切った。なお、4~12月期の経常利益は前年同期比24.6%減の58億7300万円だった。
株探ニュース