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【市況】注目銘柄ダイジェスト(前場):アンビス、識学、資生堂など

ローム <日足> 「株探」多機能チャートより

ローム<6963>:11420円(+590円)
大幅続伸。前日に第3四半期決算を発表、10-12月期営業損益は118億円で前年同期比38.8%増となり、市場予想を30億円近く上回っている。通期予想も従来の230億円から320億円に上方修正、一転しての増益見通しとなる。通期の市場予想は290億円程度であったとみられ、上方修正幅は想定以上となる形に。自動車向けの回復などが上方修正の主因となっているようだ。


ルネサス<6723>:1280円(+69円)
大幅続伸。先にサムスン電子がM&Aの推進を公式発表しているが、一部韓国紙では、買収の有力対象として同社を挙げているもよう。本日の買い手掛かり材料ともされているようだ。買収候補としては他に、オランダのNXP、米国のテキサスインスツルメンツなどが挙げられており、車載用半導体企業が注目される形になっている。豊富なキャッシュポジションを背景に、複数のM&A実現の可能性ともされているようだ。


資生堂<4911>:7346円(+475円)
大幅続伸。前日に業績予想の上方修正を発表している。20年12月期営業損益は従来の100億円の赤字予想から、一転して150億円の黒字予想に引き上げている。経費を中心としたコストの効率化効果が収益押し上げの主因とみられるが、日本や中国における売上高予想もやや引き上げている。通期営業益の市場コンセンサスは収支均衡水準であったとみられ、想定以上の収益力の高まりを評価する動きが優勢に。


レーザーテック<6920>:14090円(-200円)
大幅反落。前日に上半期の決算を発表、営業利益は121億円で前年同期比50.9%増と大幅増益、通期予想も従来の170億円から200億円、前期比32.8%増に上方修正。堅調な半導体需要を背景に、主力製品のマスク欠陥検査装置の販売が好調に推移しているもよう。年間配当計画も49円から55円に引き上げへ。ただ、昨年後半からの大幅な株価上昇で好決算は織り込み済み、上方修正水準にサプライズは乏しく、出尽くし感が優勢となっている。


任天堂<7974>:62620円(-20円)
朝高後、値を消す。前日に第3四半期決算を発表、累計営業利益は5211億円で前年同期比98.2%増益、市場予想を300億円強上回る着地になっている。既存タイトルが引き続き好調に推移しているもよう。通期予想も4500億円から5600億円、前期比58.9%増と、市場想定並みの水準にまで増額修正している。また、期末配当金は450円から1070円にまで引き上げている。


アンビス<7071>:5960円(+810円)
大幅反発で昨年来高値更新。21年9月期第2四半期累計(20年10月-21年3月)の営業利益を従来予想の8.43億円から12.33億円(前年同期実績9.94億円)に、通期の営業利益を従来予想の23.07億円から26.19億円(前期実績18.26億円)にそれぞれ上方修正している。新型コロナウイルス感染症が再拡大した21年9月期第1四半期においても、新規入居者獲得に大きな影響はなく、新規施設を中心に稼働率が順調に推移していることに加え、人件費率が想定よりも低水準となっており、利益が拡大する見通し。


グローバルI<4171>:1771円(+111円)
大幅反発。20年12月期(非連結)の営業利益を前回予想の2.50億円から3.37億円(前期実績2.89億円)に上方修正している。国内での委託調査事業に加え、韓国と台湾での市場調査レポート事業の売上高が計画を上回ったことが背景。また、完全子会社のギブテックがコンサルティングやセミナー講演などで売上高を計上するに至ったことから、連結決算に移行するとしている。連結ベースでの20年12月期の営業利益予想は3.20億円となっている。


識学<7049>:2370円(+165円)
大幅反発で昨年来高値を更新。従来より東証マザーズの制度信用銘柄に選定されているが、新たに貸借銘柄に選定されたと発表している。選定日は本日2日で、同日売買分から実施される。日証金も貸借取引対象銘柄に追加した。同社は「株式の流動性及び需給関係の向上を促進し、売買の活性化と公正な価格形成に資する」とコメントしている。貸借銘柄選定を受けて同社株の取引が活発化するとの期待から買いが入っているようだ。
《ST》

 提供:フィスコ

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