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【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:資生堂、ソニー、レーザーテク

資生堂 <日足> 「株探」多機能チャートより
■愛三工業 <7283>  627円  +90 円 (+16.8%)  11:30現在  東証1部 上昇率3位
 トヨタ系自動車部品メーカーの愛三工業<7283>がカイ気配でスタート。1日の取引終了後、21年3月期の連結経常利益を従来予想の9億円から33億円(同51.9%減)へ上方修正し、減益幅が縮小する見通しとなったことが好感されている。新型コロナウイルスの感染症拡大の影響に対応するため、緊急収益対策を実施するなか、中国や主要国の顧客向け売上高が回復することに加え、働き方改革の推進強化による固定費や変動費の抜本的な精査と見直しを通じた採算改善が利益を押し上げる。業績上振れに伴い、今期の年間配当を従来計画の15円から16円(前期は20円)に増額修正したことも評価材料となっている。

■アンビスHD <7071>  5,960円  +810 円 (+15.7%)  11:30現在
 アンビスホールディングス<7071>は前日比19.2%高の6140円まで上値を伸ばし、上場来高値を更新している。1日の取引終了後、21年9月期上期(20年10月~21年3月)の連結最終利益を従来予想の6億2500万円(前年同期比6.0%減)から9億200万円(同35.6%増)へ上方修正すると発表しており、これを好感する買いが入っている。足もとの10~12月期は新型コロナウイルス感染症が再拡大したが、新規入居者獲得に大きな影響はなく、直近半年以内に開設した新規施設を中心に稼働率は順調に推移した。また、稼働率に合わせた人員管理を実施することで人件費率が想定より低い水準で推移しており、これも上振れの要因となる。併せて、通期の同利益も従来予想の16億3300万円(前期比35.6%増)から18億5700万円(同54.2%増)へ上方修正し、従来の4期連続での過去最高益予想をさらに上乗せした。通期計画には本郷、福島の2施設開設にかかる初期費用を織り込んだ。

■住友ベークライト <4203>  4,090円  +330 円 (+8.8%)  11:30現在  東証1部 上昇率9位
 住友ベークライト<4203>は続急伸。1日の取引終了後、21年3月期の連結最終利益を従来予想の74億円から110億円へ上方修正すると発表。従来の17.6%減益予想から一転して22.4%増益見通しとなり、これを好感する買いが入っている。半導体関連材料がテレワーク関連や5G通信、車両用途の需要増加を背景に販売が一段と伸びるほか、自動車向け高機能プラスチックも想定より増加する見込みとなった。また、連結子会社化した川澄化学工業の業績上積みに加え、コスト削減の進展なども利益を押し上げる。

■NOK <7240>  1,515円  +116 円 (+8.3%)  11:30現在
 1日に決算を発表。「10-12月期(3Q)最終は2.8倍増益」が好感された。
 NOK <7240> が2月1日大引け後(15:00)に決算を発表。21年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結最終損益は14.4億円の赤字(前年同期は45.9億円の黒字)に転落した。
  ⇒⇒NOKの詳しい業績推移表を見る

■資生堂 <4911>  7,346円  +475 円 (+6.9%)  11:30現在
 資生堂<4911>が大幅続伸している。1日の取引終了後、集計中の20年12月期連結業績について、売上高が9150億円から9200億円(前の期比18.7%減)へ、営業損益が100億円の赤字から150億円の黒字(同86.8%減)へ、最終損益が300億円の赤字から120億円の赤字(前の期735億6200万円の黒字)へ上振れ、営業赤字予想から一転して黒字で着地したようだと発表したことが好感されている。第4四半期に特に日本で販売・プロモーションが好調に推移したことに加え、中国においてダブルイレブン(独身の日)の売り上げが想定を大きく上回ったことが寄与した。また、市場環境の急速な悪化に対し、構造改革にかかる一時費用を吸収しつつ、経費を中心に徹底したコスト効率化を進めたことなども寄与した。

■イーグル工業 <6486>  1,234円  +78 円 (+6.8%)  11:30現在
 1日に決算を発表。「10-12月期(3Q)経常は14倍増益」が好感された。
 イーグル工業 <6486> が2月1日大引け後(15:00)に決算を発表。21年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結経常利益は前年同期比5.5%減の46.3億円に減り、通期計画の62億円に対する進捗率は74.8%にとどまり、5年平均の78.5%も下回った。
  ⇒⇒イーグル工業の詳しい業績推移表を見る

■ローム <6963>  11,420円  +590 円 (+5.5%)  11:30現在
 ローム<6963>が続伸。1日の取引終了後、21年3月期の連結業績予想について、売上高を3400億円から3600億円(前期比0.8%減)へ、営業利益を230億円から320億円(同8.5%増)へ、純利益を190億円から260億円(同1.4%増)へ上方修正したことが好感されている。自動車関連市場向けが急激な回復傾向をたどっていることに加えて、民生機器関連市場向けの季節調整が想定よりも緩やかだったことや、コスト削減が進んだことなどから、第3四半期業績が想定を上回ったことが要因。また、xEV(電動車)やADAS向けなど自動車関連市場向けを中心に好調な受注が続いていることも寄与する。なお、第3四半期累計(20年4~12月)決算は、売上高2636億7800万円(前年同期比5.6%減)、営業利益244億6400万円(同6.8%減)、純利益189億500万円(同12.0%減)だった。

■フタバ産業 <7241>  538円  +19 円 (+3.7%)  11:30現在
 フタバ産業<7241>が続伸している。1日の取引終了後、21年3月期の連結経常利益を従来予想の22億円(前期比77.9減)から49億円(同50.8%減)へ上方修正すると発表しており、これが好感されている。新型コロナウイルス感染拡大の影響で落ち込んだ自動車生産が想定より早く回復し、売上高が増加基調にあることに加え、国内で合理化改善が進んだことも利益上振れにつながる。同時に発表した4~12月期の経常利益は前年同期比80.7%減の15億1300万円だった。

■ソニー <6758>  10,525円  +370 円 (+3.6%)  11:30現在
 ソニー<6758>が売り物をこなし3日続伸、前週は日米株式市場が波乱展開となるなか一貫して下値模索の動きを強いられ1万円大台割れ場面に遭遇したが、目先は押し目買いにマドを開けて切り返し、25日移動平均線とのマイナスカイ離を解消する動きをみせている。巣ごもり消費を追い風に「プレイステーション5」の動向に注目が集まるなか、あす3日に20年4~12月期決算発表を控えており思惑が交錯している。また同社は、きょう100%子会社のソニー・ミュージック・エンタテインメントを通じて米音楽出版社のコバルト・ミュージック・グループから2事業を買収することを発表、足もとの業績面の影響は軽微ながら今後の展開に期待した買いを誘っている。

■ヤマハ発動機 <7272>  2,408円  +26 円 (+1.1%)  11:30現在
 ヤマハ発動機<7272>は続伸スタートで11連騰となり、連日で昨年来高値を更新している。1日の取引終了後、20年12月期の連結経常利益を従来予想の710億円(前の期比40.6%減)から860億円(同28.0%減)へ上方修正しており、これが好材料視されている。前期業績の上方修正は昨年11月に続き、2回目となる。新興国で二輪車の販売が想定を下回ったものの、マリン事業における高付加価値商品の出荷前倒しや経費削減が寄与し、採算は大きく改善した。併せて、期末一括配当を従来計画の45円から60円に大幅増額修正したことも評価材料となっている。

■レーザーテック <6920>  14,090円  -200 円 (-1.4%)  11:30現在
 レーザーテック<6920>は売り買い交錯、1万4000円台前半で強弱感を対立させている。同社はマスクブランクス検査装置を主力とする半導体製造装置メーカーだが、5G関連投資やデータセンター増設需要などを背景とした世界的な半導体需要の拡大を追い風に、ニッチ分野における独占的な商品シェアで収益拡大を加速させている。1日取引終了後に21年6月期業績予想の修正を発表、営業利益は従来予想の170億円から200億円(前期比33%増)に大幅増額しており、過去最高利益予想が更に上乗せされる格好となった。また、好業績を背景に株主還元にも前向きで、今期配当についても従来計画の49円から55円に増額した。ただ以前から注目度が高く、事前に好業績を織り込んでいたこともあって足もとで利益確定売り圧力も顕在化している。

■NEC <6701>  6,350円  -80 円 (-1.2%)  11:30現在
 NEC<6701>に強気評価が出ている。岩井コスモ証券は1日、同社株の投資判断「A」を継続するとともに、目標株価を6500円から6800円に引き上げた。先月29日に発表された第3四半期(20年4~12月)の連結営業利益は前年同期比6%増の823億7500万円と増益だった。第2四半期(4~9月)の同利益が前年同期比で57%減だったことと比較して業績改善を示す内容だった。新型コロナウイルス感染拡大の悪影響が減少し、5G基地局のネットワーク構築などの受注増によって今後の業績改善も期待できると評価し、同社株の目標株価を引き上げている。

■レシップHD <7213>  603円  +100 円 (+19.9%) ストップ高   11:30現在  東証1部 上昇率トップ
 レシップホールディングス<7213>がストップ高まで買われている。同社は1日、子会社がドイツの公共機関向けシステムインテグレーターであるIVUトラフィック・テクノロジーズに対し、キャッシュレス運賃収受器「LV-700」の提供を開始したと発表しており、これが材料視されているようだ。「LV-700」は、世界共通で利用できる多様な決済手段に対応した運賃収受器で、クレジットカードの国際的な標準規格であるEMVレベル2認証(対応ブランド:VISA、MasterCard)を取得済み。IVUは今後、ドイツ語圏(ドイツ・スイス・オーストリアなど)を中心に、LV-700を活用した運賃収受システムを拡販していく予定だとしている。

■岩崎電気 <6924>  1,558円  +161 円 (+11.5%)  11:30現在  東証1部 上昇率6位
 岩崎電気<6924>が大幅続伸している。1日の取引終了後、21年3月期の連結業績予想について、売上高を520億円から530億円(前期比10.6%減)へ、営業利益を12億円から20億円(同45.4%減)へ、純利益を7億円から13億円(同51.5%減)へ上方修正したことが好感されている。新型コロナウイルス感染症の拡大防止対策を背景に、空気循環式紫外線清浄機の売り上げが想定を上回る見通しとなったことが要因。また、比較的収益性の高い商品の売り上げが増加していることに加え、商品訴求の場である展示会の中止や延期などにより販売費用が削減されたこと、コロナ禍における業務効率の改善や経費節減に取り組んだことなども寄与する。なお、第3四半期累計(20年4~12月)決算は、売上高365億6200万円(前年同期比5.5%減)、営業利益14億6300万円(同9.6%減)、純利益8億8500万円(同35.2%減)だった。

■アルデプロ <8925>  53円  +5 円 (+10.4%)  11:30現在
 アルデプロ<8925>は続急騰し、前日比16.7%高の56円まで上値を伸ばした。1日の取引終了後、21年7月期上期(20年8月~21年1月)の連結経常利益を従来予想の7億1300万円(前年同期比47.3%増)から20億円(同4.1倍)へ上方修正しており、これを好感する買いが入っている。新型コロナウイルスの感染拡大を踏まえ保守的に見積もっていた販売用不動産の売却が想定以上に進んだことが収益を押し上げた。なお、通期の経常利益は従来予想の25億7100万円(前期は23億5200万円)を据え置いた。

●ストップ高銘柄
 アーキテクツ <6085>  951円  +150 円 (+18.7%) ストップ高   11:30現在
 平賀 <7863>  1,000円  +150 円 (+17.7%) ストップ高   11:30現在
 など、3銘柄

●ストップ安銘柄
 澤田ホールディングス <8699>  777円  -150 円 (-16.2%) ストップ安売り気配   11:30現在
 など、1銘柄

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