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【注目】前日に「売られた株!」総ザライ ―本日への影響は?―

サイバー <日足> 「株探」多機能チャートより

■サイバーエージェント <4751>  6,820円 (-690円、-9.2%)

 東証1部の下落率4位。サイバーエージェント <4751> は急反落。27日の取引終了後に発表した21年9月期第1四半期(10~12月)の連結決算で経常利益が前年同期比10.3%減の69億3200万円だったことが嫌気された。インターネット広告事業の需要回復やABEMA周辺ビジネスが好調だったメディア事業の拡大が寄与し、売上高は1310億1400万円と前年同期比13.3%の増収を達成した。一方、既存タイトルの季節要因などでゲーム事業が不調だったことが響き、経常利益は2ケタ減となった。

■キヤノンMJ <8060>  2,365円 (-133円、-5.3%)

 27日に決算を発表。「今期経常は5%減益、前期配当を10円増額・今期も60円継続へ」が嫌気された。
 キヤノンマーケティングジャパン <8060> が1月27日大引け後(15:00)に決算を発表。20年12月期の連結経常利益は前の期比3.8%増の352億円に伸びたが、21年12月期は前期比5.5%減の333億円に減る見通しとなった。同時に、前期の年間配当を50円→60円(前の期は60円)に増額し、今期も60円を継続する方針とした。

■東京エレクトロン <8035>  41,870円 (-2,030円、-4.6%)

 東京エレクトロン <8035> 、アドバンテスト <6857> 、SUMCO <3436> 、ルネサスエレクトロニクス <6723> など半導体関連株が軒並み安となった。前日の米国株市場ではNYダウやナスダック総合指数など主要株指数が大幅安となったが、アプライドマテリアルズやインテル、エヌビディアといった半導体主力株が大きく値を下げ、フィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)も5%を超える急落となった。これを受け、東京市場でもここまで全体相場の牽引役となっていた半導体セクターに目先利食い圧力が顕在化した。

■パナソニック <6752>  1,399.5円 (-64.5円、-4.4%)

 パナソニック <6752> が3日ぶり反落。全体相場が軟調地合いとなるなか、同社株にも売りが先行した。特に、電気自動車(EV)向けリチウムイオン電池の納入で強い関係を持つ米テスラが27日に発表した20年10~12月期の1株当たり利益(EPS)は80セントと市場予想(1ドル2セント)を下回ったことが警戒された。時間外取引で、テスラ株は5%前後の下落となっている。これを受けパナソニックに連想売りが出た様子だ。

■日経レバ <1570>  30,350円 (-1,050円、-3.3%)

 NEXT FUNDS 日経平均レバレッジ・インデックス連動型上場投信 <1570> が急反落、寄り付きから売り注文が集中し1400円を超える下げで一気に3万円大台を割り込む場面があった。日経平均にリンクされたETFで変動率は日経平均の2倍に基本設定されており、ボラティリテイの高さが特徴となっているが、全体相場が上下に荒れた値動きとなる場面では、個人投資家を中心とした短期資金の商いが活発化する。前日の米国株市場でNYダウやナスダック総合指数が今年最大の下げ幅となるなど波乱展開となり、VIX指数も急伸したことから、東京市場でもリスクオフの売り圧力が強まった。日経平均が急落を余儀なくされるなか、日経レバはそれに連動する動きとなっている。売買代金は全市場を通じてトップ。

※28日の下落率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋

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