【市況】【投資部門別売買動向】個人が2週連続で買い越す一方、海外勢は3週ぶりに売り越す (1月第3週)
日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
●個人が2週連続で買い越す一方、海外勢は3週ぶりに売り越す
東証が28日に発表した1月第3週(18日~22日)の投資部門別売買動向(現物)によると、米株高を追い風に日経平均株価が前週末比112円高の2万8631円と小幅ながら4週連続で上昇したこの週は、個人投資家は2週連続で買い越した。買越額は1700億円と前週の537億円から大幅に増加した。証券会社の自己売買も5週連続で買い越し、買越額は2694億円と前週の82億円から急拡大した。
一方、海外投資家が3週ぶりに売り越し、売越額は1340億円だった。前週は2614億円の買い越しだった。海外投資家は先物の投資部門別売買動向では日経225先物、TOPIX先物、ミニ日経225先物、ミニTOPIX先物の合計で3週連続の売り越しだった。売越額は1983億円と前週の3832億円から縮小した。現物と先物の合算でも2週連続で売り越し、売越額は3323億円と前週の1218億円から拡大した。年金基金の売買動向を映すとされる信託銀行も2週連続で売り越し、売越額は1718億円だった。
個人投資家が2週連続で買い越す一方、海外投資家は3週ぶりに売り越した。
■投資部門別売買代金差額 (1月18日~22日)
東証・名証2市場の1・2部と新興企業向け市場の合計[総合証券ベース(全49社)]
※単位:億円(億円未満切り捨て) ▲は売り越し
海外投資家 信託銀行 個人合計 [ 現金 信用 ] 日経平均 ( 前週比 )
1月 ―――
第3週 ▲1,340 ▲1,718 1,700 [ 278 1,422 ] 28,631円 ( +112 円)
第2週 2,614 ▲2,169 537 [ ▲770 1,307 ] 28,519円 ( +380 円)
第1週 3,647 527 ▲2,821 [ ▲3,128 306 ] 28,139円 ( +694 円)
12月 ―――
第5週 ▲74 ▲94 ▲2,541 [ ▲2,303 ▲238 ] 27,444円 ( +787 円)
第4週 ▲500 365 ▲196 [ ▲851 655 ] 26,656円 ( -106 円)
第3週 1,655 61 ▲1,238 [ ▲2,098 860 ] 26,763円 ( +110 円)
第2週 2,557 1,747 ▲910 [ ▲1,402 492 ] 26,652円 ( -98 円)
第1週 1,599 1,230 1,351 [ ▲271 1,622 ] 26,751円 ( +106 円)
11月 ―――
第4週 4,366 600 ▲4,966 [ ▲4,792 ▲174 ] 26,644円 ( +1117 円)
第3週 3,331 ▲1,506 ▲2,343 [ ▲2,805 461 ] 25,527円 ( +141 円)
第2週 3,842 ▲1,334 ▲6,882 [ ▲6,800 ▲82 ] 25,385円 ( +1060 円)
第1週 3,572 ▲104 ▲4,311 [ ▲3,514 ▲796 ] 24,325円 ( +1348 円)
10月 ―――
第4週 ▲1,060 ▲231 875 [ 232 643 ] 22,977円 ( -539 円)
第3週 ▲26 20 23 [ ▲792 816 ] 23,516円 ( +105 円)
第2週 696 ▲88 1,555 [ 164 1,390 ] 23,410円 ( -209 円)
第1週 4,170 ▲181 ▲2,576 [ ▲2,821 244 ] 23,619円 ( +589 円)
9月 ―――
第5週 ▲571 ▲102 393 [ ▲476 869 ] 23,029円 ( -174 円)
第4週 ▲1,847 ▲29 1,184 [ ▲124 1,309 ] 23,204円 ( -155 円)
第3週 ▲5,275 1,163 ▲444 [ ▲939 494 ] 23,360円 ( -46 円)
第2週 ▲4,440 ▲116 ▲531 [ ▲952 420 ] 23,406円 ( +201 円)
第1週 125 314 501 [ ▲544 1,046 ] 23,205円 ( +322 円)
※「信託銀行」は年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)など年金基金の売買動向を映すとされる部門。「個人・現金」は個人投資家による現物取引の売買動向、「個人・信用」は個人投資家による信用取引の売買動向。
※日銀が金融緩和策の一環として実施しているETF(上場投資信託)の買い入れは、ETFを組成する証券会社の自己売買部門を通じて買い入れているとみられる。
株探ニュース