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【市況】株価指数先物【昼のコメント】NT倍率は一時15.32倍に低下、ややTOPIXシフトに


 日経225先物は11時30分時点、前日比370円安の2万8270円(-1.29%)前後で推移している。寄り付きは2万8040円とシカゴ先物(2万8180円)を下回ってギャップダウンから始まり、現物の寄り付き直前には2万7870円まで下げ幅を広げる場面がみられた。ただし、テクニカル面では25日移動平均線レベルまで下げたこともあり、同線を支持線に下げ幅を縮めてきており、一時2万8340円まで戻す場面がみられている。

 米国市場の下落、VIX指数急伸の影響によりギャップスタートとなったが、インデックスに絡んだ売買が膨らんだため、より指数への影響度が大きくなったようだ。2万8000円を割り込んだのは1月12日以来。ただし、節目の2万8000円を割り込んだ後は押し目待ちの買いや売り方の買い戻しなどが意識されて下げ幅を縮めている。テクニカルポイントをサポートしているほか、決算ではファナック <6954> 、オムロン <6645> に評価買いが向かっていることをみると、市場は落ち着いている。

 一方、三越伊勢丹ホールディングス <3099> が下方修正ながらも買われるなど、バリューシフトがみられている。NT倍率は一時15.32倍に低下してきており、25日移動平均線が位置する15.23倍辺りまでの低下は意識しておく必要がありそうだ。

 なお、前引けのTOPIXは0.86%の下落となり、後場は日銀のETF買い入れがあるだろう。これが需給面での下支えとなろうが、戻りの鈍さが意識される場面では売り仕掛けが出やすいため、ややTOPIXシフトになりそうである。

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