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【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:栄研化、NOK、JCRファーマ

栄研化 <日足> 「株探」多機能チャートより
■エンプラス <6961>  4,575円  +700 円 (+18.1%) ストップ高   11:30現在  東証1部 上昇率トップ
 エンプラス<6961>がストップ高。27日の取引終了後、21年3月期の連結経常利益を従来予想の10億円(前期比53.5%減)から13億円(同39.5%減)へ上方修正しており、これが好感されている。自動車市場の回復を背景にエンプラ事業で自動車用部品の販売が好調に推移するほか、半導体機器事業では車載向けの受注や米国を中心にサーバー向けの需要が伸びる。併せて、125万株(発行済み株式数の12.75%)または50億円を上限に自社株買いを実施すると発表。このうち、30万株は28日朝の東証の自己株式立会外買付取引「ToSTNeT-3」で取得するという。なお、取得結果はまだ報告されていない。

■栄研化学 <4549>  2,400円  +363 円 (+17.8%)  11:30現在  東証1部 上昇率2位
 栄研化学<4549>は急騰。27日の取引終了後、21年3月期の連結経常利益が56億7000万円(前期比2.01%増)になりそうだと発表。従来予想の42億円(同11.1%減)から一転して増益を見込み、3期連続で過去最高益を更新する見通しとなったことが好感されている。独自技術であるLAMP法を用いた新型コロナウイルス遺伝子検査試薬の販売が伸びることが寄与。新型コロナウイルス感染症の第2波、第3波に備えて増産体制を整備し、検査試薬の安定供給を実現したという。また、コロナ禍での活動方法の見直しで販売費などの経費が減少することも上振れにつながる。好調な業績を踏まえ、年間配当を従来計画の30円から36円(前期は30円)に増額修正したことも好材料視されている。

■NOK <7240>  1,438円  +173 円 (+13.7%)  11:30現在  東証1部 上昇率3位
 NOK<7240>が続急伸。27日の取引終了後、21年3月期の連結経常損益を従来予想の95億円の赤字から一転して118億円の黒字に上方修正すると発表しており、これを好感する買いが向かっている。今期業績の上方修正は昨年10月に続き、2回目。中国をはじめとした自動車生産台数が想定を上回ったことでシール事業が復調するほか、電子部品事業においても自動車向け、高機能スマートフォン向けの販売が伸びる。人件費・経費や投資を引き続き抑制したことなども黒字化に貢献する。

■JCRファーマ <4552>  3,010円  +268 円 (+9.8%)  11:30現在  東証1部 上昇率5位
 JCRファーマ<4552>が5連騰。前日10%近く上昇したのに続き、この日も大幅高に買われている。28日付の日本経済新聞朝刊で「英製薬大手アストラゼネカは日本で新型コロナワクチンの量産準備に入る。国内メーカーが近く受託生産を始める」と報じており、これが材料視されている。同社はアストラゼネカと国内における新型コロナワクチンの原液製造を請け負う契約を結んでおり、ワクチンの量産報道に株価が大きく反応している。

■イーグル工業 <6486>  1,117円  +94 円 (+9.2%)  11:30現在  東証1部 上昇率6位
 イーグル工<6486>が大幅高で6日続伸。株価は前日比8.5%高の1110円まで上値を伸ばしている。27日の取引終了後、21年3月期の連結経常利益を従来予想の32億円(前期比52.7%減)から62億円(同8.4%減)へ大幅上方修正しており、これを好感する買いが入っている。今期業績の上方修正は昨年10月に続き、2回目。自動車・建設機械業界向け事業で国内、海外ともに販売が想定以上に回復することが上振れの要因としている。

■エクセディ <7278>  1,629円  +131 円 (+8.7%)  11:30現在  東証1部 上昇率7位
 エクセディ<7278>が続急伸。27日の取引終了後、21年3月期の連結税引き前利益を従来予想の45億円(前期比69.9%減)から110億円(同26.5%減)へ大幅上方修正すると発表しており、これが好感されている。今期業績の上方修正は昨年10月に続き2回目。新型コロナウイルス感染症の経済活動への影響が残るなど、依然として不透明な状況にあるものの、第3四半期までの業績と足もとの需要動向を勘案し、増額修正に踏み切った。コロナ禍で落ち込んだ自動車関連の需要が回復基調にあることが背景とみられる。なお、同時に発表した4~12月期の同利益は前年同期比46.8%減の71億9400万円だった。

■マネックスグループ <8698>  561円  +42 円 (+8.1%)  11:30現在  東証1部 上昇率8位
 27日に発表した「アプラスと業務提携」が買い材料。
 アプラスと業務提携。提携クレジットカードを発行開始。

■キヤノン電子 <7739>  1,851円  +129 円 (+7.5%)  11:30現在  東証1部 上昇率10位
 27日に決算を発表。「今期経常は39%増益へ」が好感された。
 キヤノン電子 <7739> が1月27日大引け後(15:00)に決算を発表。20年12月期の連結経常利益は前の期比27.8%減の58.2億円になったが、21年12月期は前期比38.6%増の80.7億円に拡大する見通しとなった。
  ⇒⇒キヤノン電子の詳しい業績推移表を見る

■三越伊勢丹 <3099>  679円  +44 円 (+6.9%)  11:30現在
 日経平均が一時600円超の下落で2万8000円大台を割り込むなど波乱となるなか、三越伊勢丹ホールディングス<3099>が6%を超える上昇をみせたほか、高島屋<8233>、J.フロント リテイリング<3086>、エイチ・ツー・オー リテイリング<8242>、丸井グループ<8252>など百貨店株が軒並み高に買われる異色展開となっている。三越伊勢丹については前日に20年4~12月期決算を発表しており、最終損益が347億5900万円の赤字となった。10~12月期は回復歩調をたどっているものの、足もとは2度目の緊急事態宣言が発令されており厳しい環境を強いられている。こうした状況下で21年3月期通期売上高見通しについても8150億円見通しから8000億円見通しに一段の下方修正を発表しているが、株価面ではヘッジファンドなどによる景気敏感株への買い戻しが反映されて、上値追いに拍車がかかる格好となった。

■ミスミグループ本社 <9962>  3,585円  +205 円 (+6.1%)  11:30現在
 27日に決算を発表。「10-12月期(3Q)経常は37%増益」が好感された。
 ミスミグループ本社 <9962> が1月27日大引け後(16:00)に決算を発表。21年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結経常利益は前年同期比1.1%減の174億円となり、通期計画の205億円に対する進捗率は85.2%に達し、5年平均の76.0%も上回った。
  ⇒⇒ミスミグループ本社の詳しい業績推移表を見る

■川崎汽船 <9107>  1,893円  +91 円 (+5.1%)  11:30現在
 川崎汽船<9107>が大幅高で4日ぶりに反発している。28日付の日本経済新聞朝刊で「川崎汽船の2021年3月期通期の連結経常利益は、前期比6倍の450億円前後となりそうだ」と報じられており、これを材料視する買いが向かっている。記事によると、コロナ禍からの景気回復を背景にコンテナ船の輸送量が想定以上に増え、出資するコンテナ船事業会社オーシャン・ネットワーク・エクスプレスの利益が拡大するという。損益ゼロとしていた11月時点から大幅に上振れる見通しとなり、上方修正期待が高まっているようだ。

■ソースネクスト <4344>  293円  +10 円 (+3.5%)  11:30現在
 ソースネクスト<4344>が大幅続伸している。27日の取引終了後、株主優待制度を導入すると発表しており、株主還元の強化を好感する買いが入っている。基準日は毎年3月末と9月末時点で、100株以上を保有する株主を対象に、保有株数に応じた株主優待ポイント(年間2500から2万ポイント)を付与する。また、1年以上継続保有する株主には年間1500ポイントが追加される。21年3月末から開始するとしている。

■日本航空 <9201>  1,881円  +53 円 (+2.9%)  11:30現在
 日本航空<9201>、ANAホールディングス<9202>などいずれも買い優勢の展開となっている。全体相場は急落しているが、半導体や電子部品など主力ハイテク株中心で、これまで売り込まれた景気敏感セクターは堅調な銘柄が少なくない。空運大手2社はその最たる例で、コロナ禍で経営面ではネガティブ環境に晒されているが、株式需給面で「グロース買い・バリュー売り」のポジションを取っていたヘッジファンドのアンワインドを反映した買い戻しが入っている。

■オムロン <6645>  9,840円  +240 円 (+2.5%)  11:30現在
 オムロン<6645>は反落スタートとなったがプラス圏に転じている。27日の取引終了後、21年3月期の連結税引き前利益が570億円(前期比10.0%増)になりそうだと発表。従来予想の350億円(同32.5%減)から一転増益見通しとなったことが好感されている。今期業績の上方修正は昨年10月に続き、2回目。中国をはじめとする世界的な設備投資需要の回復を背景に、制御機器事業の収益が拡大するほか、血圧計の販売が好調なヘルスケア事業の業績が想定より伸びる。また、固定費削減の実行も増益に貢献する。

■ファナック <6954>  28,275円  +475 円 (+1.7%)  11:30現在
 ファナック<6954>が全体相場急落に抗して強さを発揮、3日続伸と気を吐いている。主力銘柄は総じて米株急落を受けリスク回避の売りに晒されているが、同社は27日取引終了後、21年3月期業績予想の上方修正を発表、これを評価する買いを呼び込んでいる。営業利益は従来予想の854億円から1058億円(前期比20%増)と大きく上振れする見通し。世界的なコロナ禍にあって中国の経済回復が顕著となっており、中国向け売上比率の高い同社にとって追い風となっている。

■日邦産業 <9913>  628円  +100 円 (+18.9%) ストップ高買い気配   11:30現在
 日邦産業<9913>がストップ高カイ気配。27日取引終了後、フリージア・マクロス<6343>が同社株に対してTOB(株式公開買い付け)を実施し、持ち分法適用会社化を目指すと発表。TOB価格が前日終値を76.1%上回る1株930円とあって、きょうの株価はこれにサヤ寄せする形で買い気配値を切り上げている。買付期間はきょうから3月12日まで。なお、日邦産業は今回のTOBは一方的かつ突然に行われたものとし、今後、公開買付届出書の内容などを精査した上で、速やかに見解を公表するとしている。

■バーチャレク <6193>  662円  +100 円 (+17.8%) ストップ高買い気配   11:30現在
 バーチャレクス・ホールディングス<6193>がストップ高カイ気配。同社は27日取引終了後に、21年3月期通期の連結業績予想を修正。営業損益見通しは従来の3000万円の黒字から1億1000万円の黒字(前期は1億9200万円の赤字)に引き上げたことが好感されているようだ。売上高見通しは前期比7.5%減の55億円(従来予想は53億円)に上方修正した。アウトソーシング事業がコロナ禍で影響を受けている案件があるものの予想よりも順調に推移したことや、IT&コンサルティング事業で予定を上回る案件の獲得があったことが売上高に寄与。また、製造経費や販管費ともにコスト削減を継続したことが利益を押し上げた。

●ストップ高銘柄
 ジオマテック <6907>  1,055円  +400 円 (+61.1%) ストップ高   11:30現在
 VIX短先物 <1552>  6,630円  +1,000 円 (+17.8%) ストップ高   11:30現在
 など、5銘柄

●ストップ安銘柄
 アズーム <3496>  3,895円  -700 円 (-15.2%) ストップ安   11:30現在
 WT天然ガス <1689>  1円  0 円 (0.0%) ストップ安   11:30現在
 以上、2銘柄

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