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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):JUKI、ツインバード、ダイヤHD

ツインバード <日足> 「株探」多機能チャートより
■ジオマテック <6907>  555円  +80 円 (+16.8%) ストップ高   本日終値
 ジオマテック<6907>がストップ高。25日の取引終了後、三井金属<5706>と共創・協働で量産体制を整えている次世代半導体チップ実装用特殊ガラスキャリア「HRDP」に関して量産出荷を開始したと発表しており、これが好感された。ファンアウト・パネルレベルパッケージ用ガラスキャリア付き微細回路形成用材料「HRDP」は三井金が開発し、ジオマテックが薄膜を提供して事業化を推進しているが、今年1月から、国内の複合チップモジュールデバイスメーカー向けに量産出荷を始めたという。また、21年度中には海外の大手実装メーカーでの採用が予定されているほか、22年度以降はHPC(大規模で高度な計算処理能力を有するコンピューター)やモバイルなど多様なアプリケーション用途の量産開始も計画されているとしている。

■朝日ラバー <5162>  749円  +100 円 (+15.4%) ストップ高   本日終値
 朝日ラバー<5162>がストップ高。きょう付けの日刊工業新聞で、「産業技術総合研究所福島再生可能エネルギー研究所(FREA、福島県郡山市)と北拓(北海道旭川市)、朝日ラバーなど4者のコンソーシアムは共同で、風力発電機のブレード(羽)表面にプラズマを発生させて風車性能を改善する『プラズマ気流制御技術』の実用化に乗り出す」と報じられており、これが好材料視された。記事によると、実用化すれば風車の効率アップや耐久性の向上が期待できるという。また、ブレード上の流れを整流して、後方に立地する風車への乱流の影響を抑える効果も期待できるとしている。

■JUKI <6440>  603円  +54 円 (+9.8%)  本日終値  東証1部 上昇率2位
 JUKI<6440>が急伸。25日の取引終了後、未定としていた20年12月期の連結業績予想について、売上高700億円(前の期比29.4%減)、経常損益40億円の赤字(前の期29億4100万円の黒字)で着地したようだと発表。経常損益は赤字に転落したものの、第4四半期(10~12月)は同2億2000万円と黒字に転換しており、これが好感された。中国などを中心に、特に5Gや自動車関連の設備投資需要の回復が見られるなど、経済活動活性化の兆しが見えてきたことが寄与した。また、期初に掲げた構造改革を更に深掘りした固定費削減を進め、収益改善を図ったことも寄与したという。なお、同じく未定としていた期末一括配当予想は前の期比5円減の20円としている。

■ツインバード工業 <6897>  2,195円  +195 円 (+9.8%)  本日終値
 ツインバード工業<6897>、神栄<3004>が高い。ワクチン関連の一角が買いを集めている。市場関係者によると「米製薬大手メルクがワクチン開発を中止したことは全体で見ればワクチン普及が遅れ経済活動が遅滞することへの懸念につながり、景気敏感セクター中心にネガティブ材料となるが、これによって現在承認されている米ファイザーの優位性が一段と高まったということがいえる。ファイザーのワクチンは冷凍保存が必須なため、超低温冷凍庫を製造・販売するツインバードや、超低温冷凍庫向け温度ロガーを手掛ける神栄などの株価を強く刺激することになった」(ネット証券マーケットアナリスト)という。

■ダイヤHD <6699>  1,603円  +77 円 (+5.1%)  本日終値
 ダイヤモンドエレクトリックホールディングス<6699>が後場急伸。同社はきょう、グループのダイヤモンド電機ハンガリーが計画している新規投資について、ハンガリー政府が実施する投資支援プログラムに採択されたと発表。これが株価を刺激したようだ。ハンガリー外務貿易大臣はこのほど、在ハンガリー日系企業3社が行う計65億フォリント(約22億7500万円)の投資について、政府がそのうちの20億フォリント(約7億円)を支援すると発表。ダイヤモンド電機ハンガリーは、欧州連合(EU)圏内で自動車機器事業の案件増に伴う新規投資を計画している。

■テイツー <7610>  98円  +4 円 (+4.3%)  本日終値
 テイツー<7610>が反発。25日の取引終了後に自社株買いを実施すると発表しており、これが好材料視された。上限を100万株(発行済み株数の1.46%)、または1億円としており、取得期間は1月26日から2月26日まで。株主還元の充実及び資本効率の向上を図るとともに、将来の機動的な資本政策を可能にするためとしている。

■テラプローブ <6627>  1,180円  +45 円 (+4.0%)  本日終値
 テラプローブ<6627>、野村マイクロ・サイエンス<6254>など全体下げ相場に逆行して上値指向にある。世界的な半導体需給の逼迫を背景に台湾の半導体メーカーに増産要請する動きが出ており、これを背景にTSMCをはじめ生産委託先の台湾勢が値上げに動くとの観測が強まっている。半導体製造装置メーカーにとっても特需が期待される状況で、台湾の力成科技(PTI)傘下で、半導体装置分野でDRAMやシステムLSIのテスト工程受託を手掛けるテラプローブや、半導体向け超純水装置で高い商品競争力を持ち、韓国や台湾の大手企業向けで実績の高い野村マイクロなどが物色対象として浮上している。

●ストップ高銘柄
 AKIBA <6840>  7,190円  +1,000 円 (+16.2%) ストップ高   本日終値
 大谷工業 <5939>  7,520円  +1,000 円 (+15.3%) ストップ高   本日終値
 など、4銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

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