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【市況】【↓】日経平均 大引け| 反落、景気敏感株を中心に利益確定売りが優勢 (1月26日)

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより

日経平均株価
始値  28696.30
高値  28740.71(09:08)
安値  28527.81(13:41)
大引け 28546.18(前日比 -276.11 、 -0.96% )

売買高  10億7061万株 (東証1部概算)
売買代金  2兆3130億円 (東証1部概算)

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■本日のポイント

 1.日経平均は反落、景気敏感株を中心に利益確定売り
 2.前日の米株市場が高値波乱含みで買い手控えムード漂う
 3.米追加経済対策やワクチン普及への不透明感などを嫌気
 4.取引時間中はアジア株安や米株先物の下げが売りを助長
 5.水産、食料品、医薬品などディフェンシブが下値支える

■東京市場概況

 前日の米国市場では、NYダウは前週末比36ドル安と3日続落した。米追加経済対策に対する不透明感で、一時400ドルを超す下落となったが、ハイテク株を中心に下値には買いが流入し引けにかけ下げ幅を縮小した。

 東京市場では、目先利益確定の動きが優勢となり日経平均株価は反落した。後場になって下げ幅を広げ2万8500円台前半まで水準を切り下げた。

 26日の東京市場は、買い手控えムードの強い展開だった。前日の米国株市場では、追加経済対策の成立やワクチン普及に対する不透明感からNYダウが高値波乱含みの動きをみせた。日経平均は前日に30年半ぶりの高値をつけたものの、きょうはその反動もあって上値が重くなった。取引時間中はアジア株安や軟調な米株価指数先物を横目に下値を探る展開。後場に入ると日銀のETF買いが見送られたとの観測から景気敏感株などを中心に下げ足が強まった。水産、食料品、医薬品などのディフェンシブストックや半導体関連の一角に買いが入ったが全体指数への影響は軽微。なお、主力株主導の下げで、東証1部の値下がり銘柄数自体は全体の6割弱にとどまり、売買代金は2兆3000億円で前日の水準を上回った。

 個別では、ファーストリテイリング<9983>が大きく値を下げ、トヨタ自動車<7203>も売り優勢。任天堂<7974>も軟調。キーエンス<6861>、エムスリー<2413>も売りに押された。富士通<6702>が安く、SMC<6273>も値を下げた。GMB<7214>が急落したほか、ダントーホールディングス<5337>も大幅安。東京製綱<5981>も売られた。メディカル・データ・ビジョン<3902>の下げも目立つ。
 半面、日本電産<6594>が伸び悩むもプラス圏を維持したほか、東京エレクトロン<8035>も買い優勢だった。武田薬品工業<4502>がしっかり、キヤノン<7751>、シャープ<6753>なども値を上げた。インソース<6200>が大幅高、JUKI<6440>も商いを伴い値を飛ばした。明和地所<8869>、伯東<7433>が高く、富士ソフト<9749>も買いを集めた。新日本理化<4406>も物色人気となった。

 日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄は東エレク <8035> 、KDDI <9433> 、ファナック <6954> 、キヤノン <7751> 、エプソン <6724> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約41円。
 日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄はファストリ <9983> 、エムスリー <2413> 、ダイキン <6367> 、バンナムHD <7832> 、中外薬 <4519> 。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約179円。

 東証33業種のうち上昇は4業種のみで、上昇率の上位から(1)電気・ガス業、(2)水産・農林業、(3)食料品、(4)医薬品。一方、下落率の上位5業種は(1)海運業、(2)ゴム製品、(3)非鉄金属、(4)鉄鋼、(5)鉱業。

■個別材料株

△JSR <4185>
 10-12月期営業利益は6.7%増。
△朝日ラバー <5162> [JQ]
 「風力発電機のプラズマ気流制御技術の実用化に乗り出す」との報道。
△弁護士COM <6027> [東証M]
 10-12月期経常黒字に浮上。
△インソース <6200>
 第1四半期大幅増益で上半期予想を上方修正。
△JUKI <6440>
 10-12月期経常黒字転換を好感。
△山洋電 <6516>
 21年3月期業績及び配当予想を上方修正。
△ジオマテック <6907> [JQ]
 薄膜を提供する三井金 <5706> の「HRDP」が量産出荷を開始。
△キヤノン電 <7739>
 今12月期営業利益を増額修正。
△ナガワ <9663>
 21年3月期業績予想の上方修正と株主優待制度の拡充を発表。
△富士ソフト <9749>
 「20年12月期営業利益2割増」との報道。

▼エムスリー <2413>
 モルガン・スタンレーMUFG証券が格下げ。
▼ケアサービス <2425> [JQG]
 東証が信用取引に関する臨時措置を実施。

 東証1部の値上がり率上位10傑は(1)インソース <6200> 、(2)JUKI <6440> 、(3)ナガワ <9663> 、(4)グローセル <9995> 、(5)松風 <7979> 、(6)明和地所 <8869> 、(7)日本アジアG <3751> 、(8)PCA <9629> 、(9)伯東 <7433> 、(10)キヤノン電 <7739> 。
 値下がり率上位10傑は(1)ランド <8918> 、(2)Dmミックス <7354> 、(3)GMB <7214> 、(4)ダントーHD <5337> 、(5)メドピア <6095> 、(6)グロブライド <7990> 、(7)東京綱 <5981> 、(8)MDV <3902> 、(9)セントケア <2374> 、(10)ローランド <7944> 。

【大引け】

 日経平均は前日比276.11円(0.96%)安の2万8546.18円。TOPIXは前日比14.00(0.75%)安の1848.00。出来高は概算で10億7061万株。東証1部の値上がり銘柄数は830、値下がり銘柄数は1276となった。日経ジャスダック平均は3822.88円(17.00円安)。

[2021年1月26日]


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