【市況】【↑】日経平均 大引け| 5日ぶり反発、欧米株高を受けリスク選好の買い優勢 (1月7日)
日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
日経平均株価
始値 27340.46
高値 27624.73(10:51)
安値 27340.46(09:00)
大引け 27490.13(前日比 +434.19 、 +1.60% )
売買高 15億1372万株 (東証1部概算)
売買代金 2兆9990億円 (東証1部概算)
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■本日のポイント
1.日経平均は400円を超える上昇を演じ、5日ぶりに反発
2.前日の欧米株高が追い風となり、一時570円近い上昇みせる
3.米ジョージア州上院決選投票は民主党が制しトリプルブルーに
4.民主党による大型財政出動による景気回復期待が相場を後押し
5.銀行や保険株が買いを集め、全体売買代金も3兆円近くに拡大
■東京市場概況
前日の米国市場では、NYダウは437ドル高と続伸した。民主党が大統領に加え上下院も制することになり、バイデン新政権での大規模なインフラ投資などが期待され、景気敏感株や環境関連株が買われた。
東京市場では、前日の欧米株高を受けリスクを取る動きが活発化し、日経平均株価は一時570円近い上昇をみせる場面もあった。
7日の東京市場は、前日の欧州株市場が軒並み高く、ドイツの主要株指数が最高値を更新したほか、米国ではNYダウが400ドルを超える上昇で過去最高値を更新、これを受け主力株中心に広範囲に買い戻される形となった。注目された米ジョージア州の上院決選投票は民主党候補が2議席とも獲得したことで、「トリプルブルー」が実現する形となり、大型財政出動による景気回復期待がマーケットを強気に傾けた。ただ、日経平均は前場後半にきょうの高値をつけ、その後は次第に上げ幅を縮小した。後場は、東京都の新型コロナウイルス感染者数が2000人を超えたと伝わったことも目先筋の利益確定売りを誘発したようだ。銀行や保険などの金融株の上昇が目立ったほか、鉄鋼株も買われた。商いは活況で東証1部の売買代金は3兆円近くまで膨らんだ。
個別では、三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>や三井住友フィナンシャルグループ<8316>などメガバンクが売買代金上位に食い込み上昇。ソニー<6758>が堅調、エムスリー<2413>も買われた。ファナック<6954>、キーエンス<6861>、東京エレクトロン<8035>も高い。日本電産<6594>、レノバ<9519>も物色人気。神栄<3004>が朝安後に大幅高に切り返し、日立造船<7004>も活況高。東洋エンジニアリング<6330>、三菱化工機<6331>なども値を飛ばした。
半面、ソフトバンクグループ<9984>が冴えず、資生堂<4911>も値を下げた。JR東日本<9020>も軟調。TOKYO BASE<3415>、グレイステクノロジー<6541>が急落、日本金属<5491>も利食われた。マルマエ<6264>、マネジメントソリューションズ<7033>なども安い。スクウェア・エニックス・ホールディングス<9684>も値を下げた。
日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はファストリ <9983> 、ファナック <6954> 、エムスリー <2413> 、東エレク <8035> 、信越化 <4063> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約182円。
日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄はSBG <9984> 、資生堂 <4911> 、KDDI <9433> 、コナミHD <9766> 、トレンド <4704> 。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約41円。うち27円はSBG1銘柄によるもの。
東証33業種のうち31業種が上昇し、下落は空運業、情報・通信業の2業種のみ。上昇率の大きかった上位5業種は(1)鉄鋼、(2)その他金融業、(3)非鉄金属、(4)保険業、(5)石油石炭製品。一方、上昇率の小さかった5業種は(1)水産・農林業、(2)その他製品、(3)食料品、(4)陸運業、(5)精密機器。
■個別材料株
△スタティアH <3393>
MAツール「BowNow」の導入社数5000社を突破。
△ジー・スリー <3647> [東証2]
熊本県の未稼働太陽光発電所を取得。
△パワーソリュ <4450> [東証M]
ファーストアカウンティングとパートナー契約締結へ。
△そーせい <4565> [東証M]
SMBC日興証券が「強気」に格上げ。
△東映アニメ <4816> [JQ]
人気漫画「スラムダンク」のアニメ映画化が決定。
△愛知鋼 <5482>
EV向け電動アクスルの小型軽量化を実現する技術実証に成功。
△ベル24HD <6183>
第3四半期業績は営業利益2ケタ増。
△ケル <6919> [JQ]
フローティングコネクター「DUSシリーズ」を開発。
△日立造 <7004>
SMBC日興証券が投資判断「強気」でカバレッジ開始。
△西松屋チェ <7545>
三菱UFJMS証券が目標株価1600円に引き上げ。
▼ハニーズHD <2792>
今期経常を5%下方修正。
▼SBG <9984>
米政府によるアリババへの投資禁止報道を嫌気。
東証1部の値上がり率上位10傑は(1)神栄 <3004> 、(2)日立造 <7004> 、(3)ヤマシタHD <9265> 、(4)レノバ <9519> 、(5)平河ヒューテ <5821> 、(6)東洋エンジ <6330> 、(7)化工機 <6331> 、(8)マネックスG <8698> 、(9)日本製鉄 <5401> 、(10)JFE <5411> 。
値下がり率上位10傑は(1)T-BASE <3415> 、(2)グリムス <3150> 、(3)シンシア <7782> 、(4)日本光電 <6849> 、(5)日金属 <5491> 、(6)マルマエ <6264> 、(7)ヴィアHD <7918> 、(8)MSOL <7033> 、(9)ギフティ <4449> 、(10)ファイバーG <9450> 。
【大引け】
日経平均は前日比434.19円(1.60%)高の2万7490.13円。TOPIXは前日比30.12(1.68%)高の1826.30。出来高は概算で15億1372万株。東証1部の値上がり銘柄数は1664、値下がり銘柄数は445となった。日経ジャスダック平均は3763.26円(17.70円高)。
[2021年1月7日]
株探ニュース