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【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:ルネサス、メルカリ、キーエンス

ルネサス <日足> 「株探」多機能チャートより
■かんぽ生命保険 <7181>  2,104円  +213 円 (+11.3%)  11:30現在  東証1部 上昇率2位
 かんぽ生命保険<7181>が続急騰。株価は前日比11.7%高の2113円まで上値を伸ばし、約11カ月ぶりに年初来高値を更新している。時事通信がきょう9時30分ごろ、「日本郵政傘下のかんぽ生命保険が、月内にも3000億円規模の自社株買いを実施する方針を固めたことが17日、分かった」と報じており、これを材料視する買いが入っている。記事によると、自社株買いには親会社の日本郵政<6178>が応じるという。同社の出資比率を5割以下に引き下げることで、かんぽ生命は経営の自由度を高めて収益力を強化するのが狙いのようだ。なお、日本郵政株も大幅高に買われている。

■アルプス物流 <9055>  855円  +60 円 (+7.6%) 一時ストップ高   11:30現在
 アルプス物流<9055>が急伸している。16日の取引終了後、21年3月期の連結経常利益を従来予想の31億円から37億円(前期比4.8%減)に上方修正すると発表しており、これを好感する買いが入っている。電子部品業界の市況回復や新規案件の受注獲得などで、電子部品物流事業の貨物取扱量が想定以上に伸びるほか、外出自粛や在宅勤務の広がりを背景とする宅配ビジネスの好調も業績を押し上げる。

■ルネサス <6723>  1,084円  +55 円 (+5.3%)  11:30現在
 ルネサスエレクトロニクス<6723>が一時6%近い上昇で1090円まで上値を伸ばし、年初来高値を更新した。同社は車載用を主力とする半導体大手メーカーだが、世界的な半導体市場の拡大に加え、米国や中国などでの新車販売台数の回復も追い風となっている。16日には中国自動車メーカー大手である中国第一汽車集団と吉林省長春市に共同研究拠点を設けたことを発表しており、電気自動車(EV)などをはじめ技術開発で協業する体制にあることから、業容拡大期待が高まった。

■三菱マテリアル <5711>  2,288円  +92 円 (+4.2%)  11:30現在
 三菱マテリアル<5711>が大幅高で3日続伸している。16日の取引終了後、21年3月期連結業績予想について、売上高を1兆4200億円から1兆4500億円(前期比4.4%減)へ、営業利益を収支均衡から80億円の黒字(同78.9%減)へ、最終損益を200億円の赤字から収支均衡(前期728億5000万円の赤字)へ上方修正しており、これが好感されている。上期業績が計画を上回ったことに加えて、銅加工品、電子材料及び超硬製品の販売の増加、金属価格の上昇などによる増収が寄与するほか、鉱山からの受取配当金の増加が見込まれることなどが要因としている。また、政策保有株式の縮減を進めることから特別利益が増加し、最終損益段階で赤字が解消される見込みという。なお、同時に発表した第2四半期累計(4~9月)決算は、売上高7255億6800万円(前年同期比3.1%減)、営業利益68億9000万円(同59.4%減)、最終損益191億5000万円の赤字(前年同期45億1100万円の黒字)だった。

■メルカリ <4385>  4,395円  +155 円 (+3.7%)  11:30現在
 東証マザーズ指数は3日ぶり反発、今月7日に大陰線をつけ中長期波動の分水嶺である75日移動平均線を下回ったが、その後も同移動平均線を下回っての推移が続いており、市場関係者の間でもその動向が注目されている。きょうはメルカリ<4385>やフリー<4478>、AI inside<4488>、マネーフォワード<3994>などのマザーズ時価総額上位の銘柄が買われており、全体相場を支えている。今週以降はマザーズ市場を中心にIPOラッシュがあるため、IPO銘柄のセカンダリーに資金が吸収され、全体指数は換金売りで軟化するという見方もあるが、きょうは個別株物色意欲が旺盛で市場のセンチメントも改善している。

■塩野義製薬 <4507>  5,625円  +186 円 (+3.4%)  11:30現在
 塩野義製薬<4507>はカイ気配スタートで大幅高。同社は感染症薬などを主力とし、米国をはじめ積極的な海外展開でも知られる。16日取引終了後、新型コロナウイルス感染症に対する予防ワクチンの第1/2相臨床試験を開始したことを発表した。これは国内ではアンジェス<4563>に次ぐ2例目ということもあって、今後の展開に期待する買いが集中する格好となった。

■キーエンス <6861>  53,990円  +1,550 円 (+3.0%)  11:30現在
 キーエンス<6861>が続伸。三菱UFJモルガン・スタンレー証券は16日、同社株のレーティングの「オーバーウエイト」を継続するとともに、目標株価を4万7000円から5万8000円に引き上げた。国内と海外での事業拡大による成長というストーリーは維持しており、21年3月期は新型コロナの影響で業績は踊り場となる見通しだが、22年3月期からは再び過去最高の営業利益更新局面に回帰するとみている。特に、同社の一人当たり売上高は第1四半期(4~6月)を底に回復に転じており、モメンタムも改善していると指摘している。

■ソニー <6758>  9,965円  +200 円 (+2.1%)  11:30現在
 ソニー<6758>が続伸、一時290円高の1万55円とついに1万円大台乗せを果たし、年初来高値更新となった。時価は2001年5月以来、19年7カ月ぶりの高値圏に浮上している。イメージセンサーの将来性に期待が大きいほか、新型コロナウイルスの感染再拡大を背景に巣ごもり消費需要が高まりをみせるなか、PS5を中心とするゲーム関連事業の収益貢献が見込める。今年4月には子会社ソニーAIを設立しているが、直近16日にはソニーAIが既存事業領域の「ゲーム」と「イメージ&センシング」事業に加え、新規探索領域「ガストロノミー」を研究開発の旗艦テーマに設定し、「ガストロノミー・フラグシップ・プロジェクト」を始動させたことを発表している。

■アイレックス <6944>  1,959円  +400 円 (+25.7%) ストップ高買い気配   11:30現在
 アイレックス<6944>がストップ高カイ気配。16日取引終了後、親会社のTCSカンパニーズがTOB(株式公開買い付け)を実施し、完全子会社化を目指すと発表。TOB価格が前日終値を34.7%上回る1株2100円とあって、株価はこれにサヤ寄せする形で気配値を切り上げている。買付期間は12月17日から21年2月8日までとし、TOBが成立した場合、同社株は上場廃止となる見通しだ。なお、TCSカンパニーズは同じく上場子会社のアンドール<4640>、テクノ・セブン<6852>に対してもTOBを通じて完全子会社化するとしており、いずれの株価もカイ気配となっている。

■シーズメン <3083>  405円  +80 円 (+24.6%) ストップ高   11:30現在
 シーズメン<3083>がストップ高に買われている。16日取引終了後、スピックインターナショナル(東京都目黒区)の全株式をTSIホールディングス<3608>から取得し子会社化すると発表しており、これを好感する買いが入っている。スピックインターナショナルは「トルネードマート」「ハイストリート」などのメンズブランドを展開するTSIHD傘下のアパレルメーカー。スピックインターナショナルが所有するブランド、自社商品企画能力、都市部ファッションビル中心の販売チャネルを取り込み、今後の成長につなげる構えだ。株式譲渡実行日は21年3月1日とし、取得価額は非開示としている。

■テクノ・セブン <6852>  1,575円  +300 円 (+23.5%) ストップ高買い気配   11:30現在
 テクノ・セブン<6852>がカイ気配でスタート。16日取引終了後、親会社のTCSカンパニーズがTOB(株式公開買い付け)を実施し、完全子会社化を目指すと発表。TOB価格が前日終値を56.7%上回る1株2000円とあって、株価はこれにサヤ寄せする形で買い気配値を切り上げている。買付期間は12月17日から21年2月8日までとし、TOBが成立した場合、同社株は上場廃止となる予定だ。なお、TCSカンパニーズは同じく上場子会社のアンドール<4640>、アイレックス<6944>に対してもTOBを通じて完全子会社化するとしており、いずれの株価もカイ気配となっている。

■フォーシーズ <3726>  516円  +80 円 (+18.3%) ストップ高買い気配   11:30現在
 フォーシーズホールディングス<3726>がストップ高カイ気配。同社は16日取引終了後に、子会社のHACCPジャパンが亜塩素酸水「クロラス除菌ウォーター」の希釈液を製造するための工場を開設したと発表。これが材料視されているようだ。HCCPジャパンは三慶(大阪市)が開発した「クロラス除菌ウォーター」を販売展開しており、新型コロナウイルスの感染者数が増加傾向にあるなか除菌ニーズに対応するため工場を開設した。HCCPジャパンはこれまで古河産業(東京都港区)を中心とした各取引先により販売実績を作ってきたが、このほどNSFエンゲージメント(東京都品川区)と売買基本契約を締結。新たに開設した工場からNSFエンゲージメントにクロラス酸水製剤を供給するとしている。

■フライト <3753>  722円  +99 円 (+15.9%) 一時ストップ高   11:30現在
 フライトホールディングス<3753>が一時ストップ高。同社は16日、子会社のフライトシステムコンサルティングが次世代型マルチ決済装置「Incredist Premium II(インクレディスト・プレミアム・ツー)」の量産を開始したと発表。来年1月からの販売を予定しており、期待感が高まるかたちとなっているようだ。「インクレディスト・プレミアム・ツー」は、16年3月に発売したマルチ決済装置「インクレディスト・プレミアム」の後継機で、カード決済だけでなくマイナンバーカードの読み取りにも対応。地方公共団体情報システム機構が運営する「適合性検証済ICカードリーダライター」の適合試験を受け、「マイナンバーカードに対応したICカードリーダライター」として認定されている。

■キャピタルA <3965>  1,121円  +150 円 (+15.5%) ストップ高   11:30現在
 キャピタル・アセット・プランニング<3965>がストップ高に買われている。16日の取引終了後、東京証券取引所が同社株を23日付で市場1部に指定すると発表しており、これが好材料視されている。発表を受けて、TOPIX連動型ファンドの組み入れ需要を見越した先回り的な買いに加え、知名度の高まりや株式流動性の向上を期待する買いが向かっているようだ。また、同社は16日にソニー生命保険向けメッセンジャーアプリ「C-SAAF Communication」をリリースしたことを明らかにしている。

●ストップ高銘柄
 ブラス <2424>  645円  +100 円 (+18.4%) ストップ高   11:30現在
 バルミューダ <6612>  4,550円  +700 円 (+18.2%) ストップ高買い気配   11:30現在
 桜井製作所 <7255>  650円  +100 円 (+18.2%) ストップ高買い気配   11:30現在
 セコニック <7758>  1,115円  +150 円 (+15.5%) ストップ高   11:30現在
 など、10銘柄

●ストップ安銘柄
 WT天然ガス <1689>  1円  -1 円 (-50.0%) ストップ安   11:30現在
 など、1銘柄

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