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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):ツバキナカ、三桜工、パーク24

ツバキナカ <日足> 「株探」多機能チャートより
■ツバキ・ナカシマ <6464>  1,113円  +150 円 (+15.6%) ストップ高   本日終値  東証1部 上昇率2位
 ツバキ・ナカシマ<6464>がストップ高。15日の取引終了後、20年12月期の連結業績予想について、売上高を490億円から510億円(前期比21.0%減)へ、営業利益を26億円から35億円(同57.2%減)へ、純利益を12億円から17億円(同65.2%減)へ上方修正し、従来5円を予定していた期末配当を12円に引き上げると発表したことが好感された。各市場で想定以上に需要が回復していることが要因としている。なお、年間配当は22円(従来予想15円)となる予定だ。

■三櫻工業 <6584>  1,025円  +110 円 (+12.0%) 一時ストップ高   本日終値  東証1部 上昇率3位
 三櫻工業<6584>が急反騰。世界的な電気自動車(EV)シフトの動きを背景にEVの基幹部品である2次電池関連に物色の矛先が向かうなか、現在主流のリチウムイオン電池よりも高性能の全固体電池が投資テーマとして浮上している。同社は出資先の米ソリッドパワーと全固体電池を共同開発していることで、関連有力株として人気素地に火がついている。また、業績面では21年3月期は主力の自動車用チューブが落ち込み営業87%減益と低迷する見通しながら、これについては株価に織り込みが進んでおり、「22年3月期は米国や中国を中心とする新車販売拡大の恩恵を享受して20年3月期の実績を上回るV字以上の回復が見込める」(準大手証券ストラテジスト)との見方が買いを誘導しているもよう。

■パーク24 <4666>  1,881円  +175 円 (+10.3%)  本日終値  東証1部 上昇率10位
 パーク24<4666>が商いを集め活況高の展開となり、一時222円高の1928円まで上値を伸ばした。無人時間貸し駐車場を運営し、国内にとどまらず海外展開にも積極的。15日取引終了後に発表した20年10月期の決算は営業利益が146億9800万円の赤字となったが、株価面では織り込みが進んでおり、21年3月期は135億円の黒字に復帰する見通しを示したことで買い安心感が広がった。また同日、主要銀行などから劣後ローンで500億円を調達すると発表したことで財務強化への思惑も株価にポジティブに作用している。

■レノバ <9519>  3,365円  +240 円 (+7.7%)  本日終値
 レノバ<9519>の上げ足が鮮烈。きょうで5日続伸。12月に入ってから下落した日はわずか2営業日で最高値街道を走っている。再生可能エネルギーの発電および開発・運営を手掛ける。米国では14日の選挙人投票でバイデン氏が過半数を上回る票を獲得し、来年1月20日に次期米大統領に就任することが確実となった。バイデン氏は再生可能エネなどの環境インフラに巨額投資を行うことを政策として掲げており、世界的な「脱炭素」への取り組みが一段と加速するとの思惑が、同社株に追い風となっている。国内でも菅政権は2兆円規模のグリーン基金を経済対策に盛り込む方針で、同社株など太陽光発電や風力発電などを手掛ける銘柄群の一角にマーケットの視線が改めて向いている。

■テーオーシー <8841>  728円  +36 円 (+5.2%)  本日終値
 テーオーシー<8841>が大幅続伸。15日の取引終了後、自社株買いを実施すると発表したことが好感された。上限を70万株(発行済み株数の0.73%)、または5億円としており、取得期間は20年12月16日から21年3月31日まで。資本効率の向上を図り、経営環境の変化に対応した機動的な資本政策を遂行することが目的という。

■ケーズホールディングス <8282>  1,387円  +68 円 (+5.2%)  本日終値
 ケーズホールディングス<8282>は大幅高で4日続伸。15日の取引終了後、自社株買いを実施すると発表したことが好感されている。上限を1000万株(発行済み株数の4.70%)、または100億円としており、取得期間は20年12月16日から21年3月31日まで。株主価値を高めるとともに、資本効率の向上及び経営環境の変化に対応した機動的な資本政策を遂行することが目的としている。

■日立造船 <7004>  460円  +17 円 (+3.8%)  本日終値
 日立造船<7004>の上値追いに勢いが出てきた。今月10日以降は商いを伴い急速に株価水準を切り上げており、きょうも一時21円高の464円まで買われる場面があった。同社はごみ焼却発電設備など環境・プラント事業を主力に手掛けるが、新規事業として洋上風力発電に注力している。洋上風力発電は再生可能エネルギーの有力な選択肢とみられているが、直近では、官民合意で目標を引き上げ、2040年までに3000万~4500万キロワットの導入を目指す方向で、年末にもまとめる「グリーン成長戦略」の実行計画に盛り込むことが報じられた。これは原発30~45基分に相当するものであり、同社株のビジネスチャンスにつながるものとして投資マネーを誘導している。

■オープンハウス <3288>  3,925円  +130 円 (+3.4%)  本日終値
 オープンハウス<3288>が反発t。三菱UFJモルガン・スタンレー証券が15日付けで、投資判断を「ニュートラル」から「オーバーウエート」とし、目標株価を4350円から4650円へ引き上げたことが好材料視されたようだ。同証券では、地主や地場・不動産会社からの豊富な土地情報、自前の販売組織を背景にした、市場シェアとエリア拡大による中期的な利益成長を評価。20年9月期決算発表時に公表されたプレサンスコーポレーション<3254>に対するTOB開始、第三者割当増資の引き受けを踏まえ、1月19日に同社の計画する上限64.4%の保有を完了し連結子会社化することを前提に、21年9月期EPS予想481.6円(従来460.0円、会社計画397.4円)に上方修正しており、株価の割安感が拡大したと判断したという。

■JIG-SAW <3914>  8,770円  +280 円 (+3.3%)  本日終値
 JIG-SAW<3914>が反発。15日の取引終了後、タイムシリーズ(時系列)データのオープン・ソース・データベース開発大手の米インフラックスデータ社(カリフォルニア州)と、IoT分野におけるデータソリューションで提携したと発表しており、これが好材料視された。今回の提携では、最先端のエッジエンタープライズ技術とタイムシリーズデータベース技術を組み合わせた、新たなIoTソリューションを提供するのが狙い。JIGSAWの保有するIoTマイクロエンジン「neqto:」と、インフラック社の保有するタイムシリーズデータベース「InfluxDB」を組み合わせたこのソリューションは、JIGSAWのOEMライセンスメニューとして、パートナー及び顧客に提供していく方針としている。

■ベルーナ <9997>  951円  +17 円 (+1.8%)  本日終値
 ベルーナ<9997>が高い。15日の取引終了後に発表した11月度月次売上高が前年同月比14.7%増と2カ月連続で前年実績を上回ったことが好感された。アパレル店舗やさが美が前年を下回った店舗販売事業が同8.3%減と落ち込んだものの、巣ごもり需要などを取り込み、衣料品と家具・雑貨などがともに前年を上回った総合通販事業が18.0%増となったことが全体を牽引した。また、グルメ、ワインなどが前年を上回った専門通販事業が同25.9%増と好調に推移しているほか、融資残高が前年を上回ったファイナンス事業も同8.1%増と寄与した。

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