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【市況】株価指数先物【昼のコメント】ロールオーバー中心、仕掛け的な売買に追随する参加者は限られる

日経平均 <1分足> 「株探」多機能チャートより
 日経225先物は11時30分時点、前日比190円安の2万6590円(-0.70%)前後で推移している。米国で追加経済対策が早期に成立するとの期待から寄り付きは2万6880円と、シカゴ先物清算値(2万6860円)にサヤ寄せする形で買いが先行すると、現物の寄り付き前には2万6950円まで上げ幅を拡大させた。しかし、寄り付き後は急速に弱含み、一気に2万6750円辺りまで失速している。その後しばらくは同水準でもみ合いが続いていたが、前引けにかけて下へのバイアスが強まり、2万6580円まで下押している。

 取引開始前の段階でシカゴ先物が2万6900円台に乗せていたこともあり、2万7000円を意識した仕掛け的な売買が集中したようである。米国での追加経済対策が早期に成立するとの見方が高まったが、グローベックスの米株先物での反応はみられず、一気に朝方買った向きのクローズが加速したようである。さらに2万6750円辺りでの押し目買いに対しても、戻りの鈍さからロスカットといったところであろう。週末の先物オプション特別清算指数算出(メジャーSQ)に伴うロールオーバー中心の売買のなかでは、仕掛け的な動きに追随する参加者は限られているようである。

 前引けのTOPIXは0.47%の下落であり、後場は日銀のETF買い入れによる需給面での下支えは期待できないだろう。もっとも悪材料から大きく下落したというよりは、2万7000円接近での利益確定と仕掛け的な売買に追随する参加者が限られるなかでの反動といった形と想定される。そのため、オプション権利価格の2万6625円と2万6825円とのレンジ推移は継続。レンジ下限まで下げていることから、若干の戻りは意識されそうである。

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