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【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:SUMCO、良品計画、ファストリ

SUMCO <日足> 「株探」多機能チャートより
■エービーシー・マート <2670>  5,830円  +250 円 (+4.5%)  11:30現在
 エービーシー・マート<2670>は大幅反発している。2日の取引終了後に発表した11月度概況で、既存店売上高は前年同月比5.4%減と2カ月ぶりに前年実績を下回ったものの、アク抜け感から買われているようだ。前年に比べて日曜日が1日多い曜日並びだったほか、オンラインはブラックフライデーセールの効果もあり好調だったが、新型コロナウイルスの第3波の影響により感染拡大地域で集客が減少した。なお、全店売上高は同4.1%減だった。

■アダストリア <2685>  1,847円  +73 円 (+4.1%)  11:30現在
 アダストリア<2685>が3日続伸している。2日の取引終了後に発表した11月度の月次売上高は、既存店売上高は前年同月比8.1%減と2カ月ぶりに前年実績を下回ったが、想定内との見方が強い。中旬以降の気温が高めに推移したことに加え、新型コロナウイルスの感染再拡大の影響で客数が減少したことが響き、冬物商品の販売が弱含んだ。なお、全店売上高は同7.6%減だった。

■五洋建設 <1893>  833円  +30 円 (+3.7%)  11:30現在
 五洋建設<1893>が反発している。三菱UFJモルガン・スタンレー証券が2日付で同社の投資判断「オーバーウエート(強気)」を据え置き、目標株価を800円から970円に引き上げたことが材料視されている。リポートでは、国内建設、海外の売上高拡大による業績拡大の見方に変更はないと強調。また、洋上風力ビジネスも着実に進捗していると評価し、洋上風力案件が業績に寄与することはESG銘柄としての注目度の高まりにつながるとも指摘している。

■平和不動産 <8803>  3,620円  +125 円 (+3.6%)  11:30現在
 平和不動産<8803>が鮮烈な上げ足をみせ、約10カ月ぶりに年初来高値を更新した。政府・与党は海外からの金融機関や金融分野の専門人材を集める国際金融都市の実現に前向きに取り組む姿勢をみせており、税制上の優遇措置などを設けこれを呼び水とする構えをみせている。そうしたなか、同社は東京都が実施する「金融系外国企業・人材に対する一時的オフィス提供事業」の認定オフィス事業者に選定されている。「国際金融都市・東京」構想実現への急先鋒としてマーケットで注目が集まっている。同社株にとどまらず、東京ドーム<9681>のホワイトナイトとして脚光を浴びた三井不動産<8801>の影響もあって、不動産株には思惑が広がりやすい。

■ユナイテッドアローズ <7606>  1,628円  +55 円 (+3.5%)  11:30現在
 ユナイテッドアローズ<7606>は3日続伸している。2日の取引終了後に発表した11月度の売上概況(速報)で、小売りとネット通販を合わせた既存店売上高は前年同月比27.3%減と9カ月連続で前年実績を下回ったが、織り込み済みとの見方が強い。新型コロナウイルス感染再拡大によるマイナス影響が続いたことや、ビジネス需要の動きが鈍かったことなどが響いた。なお、前年9月12日からユナイテッドアローズオンラインストアが休業となったため、同サイトは既存店には含まれていないが、同サイトの休業期間にその他通販モールに在庫を集積して販売したため前年同月のネット通販既存店売り上げの水準は高くなっており、その影響で今年のネット通販既存店売り上げは前年比マイナスとなったという。

■DyDo <2590>  5,530円  +170 円 (+3.2%)  11:30現在
 ダイドーグループホールディングス<2590>が4日ぶりに反発している。きょう10時ごろ、テレビアニメ「鬼滅の刃」とのコラボ商品の販売計画を1500万本上乗せすると発表しており、業績への貢献を期待する買いが向かっているようだ。販売計画を上乗せするのは「ダイドーブレンド ダイドーブレンドコーヒーオリジナル」「ダイドーブレンド 絶品微糖」「ダイドーブレンド 絶品カフェオレ」の3商品。「鬼滅の刃」とのコラボでは、10月5日に計28種類の鬼滅の刃デザインパッケージを発売し、約3週間で累計販売本数5000万本を販売した。今回、販売好調を受けて販売計画の上乗せに踏み切った。

■SUMCO <3436>  2,363円  +60 円 (+2.6%)  11:30現在
 SUMCO<3436>が異彩の上昇トレンドを形成している。株価はついに15連騰となった。しかも11月2日以降きょうまでの1カ月間で、下落した日は何と2日間しかない。シリコンウエハーでは信越化学工業<4063>と双璧の存在で、半導体関連の出遅れとして一気に水準訂正の動きが進んでいるが、「この背景には海外ファンドのポートフォリオ組み込みによる継続的な実需買いが観測されている」(準大手証券ストラテジスト)という。新値街道を走っているものの2018年1月の高値3345円からみても依然として上値余地が大きい。なお、信越化は前日に上場来高値をつけるなど株価面で大きく先行している。SUMCOの最高値は07年7月につけた6730円。

■博報堂DY <2433>  1,596円  +38 円 (+2.4%)  11:30現在
 博報堂DYホールディングス<2433>が3日続伸。2日の取引終了後、21年3月期の連結最終利益を従来予想の130億円から175億円(同61.0%減)へ上方修正すると発表しており、これを材料視する買いが向かっている。11月30日に保有するリクルートホールディングス<6098>株式を売却することを明らかにしていたが、2日に売却価格が決定されたことに伴い、投資有価証券売却益を計上する見込みとなったという。売却するリクルート株式は189万株で、売却益67億円を特別利益に計上する予定としている。

■TBSホールディングス <9401>  1,919円  +31 円 (+1.6%)  11:30現在
 TBSホールディングス<9401>は続伸。2日の取引終了後、21年3月期の連結最終利益を従来予想の67億円(前期比77.8%減)から261億円(同13.5%減)へ上方修正すると発表しており、これを好感する買いが入っている。子会社TBSテレビが保有するリクルートホールディングス<6098>株式の売却に伴い、売却益約297億3900万を特別利益として計上することが最終利益を押し上げる。11月30日にリクルートが実施する売出しに参加することにより一部売却することを決定したが、売却価格が2日に決定されたことを受けて上方修正に踏み切った。

■新日本製薬 <4931>  3,055円  +45 円 (+1.5%)  11:30現在
 新日本製薬<4931>が急反発している。2日の取引終了後、12月15日付で東証1部へ市場変更となると発表しており、これが好感されている。11月24日に東京証券取引所から同社株式をマザーズ市場から東証1部または2部へ市場変更する承認を受けていたが、市場区分は未定となっていた。発表を受けて、TOPIX連動型ファンドの組み入れ需要を見越した先回り的な買いに加え、知名度の高まりや株式流動性の向上を期待する買いなどが入っているようだ。

■国際石油開発帝石 <1605>  578円  +5 円 (+0.9%)  11:30現在
 国際石油開発帝石<1605>、石油資源開発<1662>、ENEOSホールディングス<5020>などが堅調。新型コロナウイルスの感染拡大が続く一方、コロナワクチンの実用化が接近しているとの観測が経済活動の正常化を早めるとの見方につながり、原油市況は世界景気回復期待を背景に上昇基調に転じている。前日のWTI原油先物価格は終値ベースで73セント高の1バレル=45ドル28セントと反発、これを背景に米国株市場ではエクソンモービルが3.7%高、シェブロンも2.8%高に買われた。この流れが東京市場にも波及し、原油価格と株価の連動性の高い銘柄に買いが先行している。

■内田洋行 <8057>  4,530円  -710 円 (-13.6%)  11:30現在  東証1部 下落率トップ
 内田洋行<8057>は急落。2日の取引終了後、21年7月期第1四半期(7月21日~10月20日)の連結決算を発表しており、売上高が前年同期比17.4%減の407億4500万円、営業利益が同95.0%減の2億300万円となったことが嫌気されている。前年同期にWindows10更新需要や教育ICT関連の大型案件があった反動があり、またコロナ禍により民間におけるオフィス市場や中堅中小企業のIT化の商談が停滞していたことなどが響いた。なお、きょうは同社子会社で同じく大幅な減収減益決算を発表したウチダエスコ<4699>も急落している。

■良品計画 <7453>  2,080円  -93 円 (-4.3%)  11:30現在
 良品計画<7453>は大幅続落となっている。2日の取引終了後に発表した11月度の国内売上高で、直営既存店とオンラインストアの合計売上高が前年同月比6.6%減となり、2カ月ぶりに前年割れとなったことが嫌気されている。靴下、肌着、パジャマに加えて、キッチン用品、文具、レトルトカレー、半生菓子が好調に推移したものの、ニットやアウターなどの防寒着と家具類が低調だったことが響いた。

■ファーストリテイリング <9983>  86,790円  -400 円 (-0.5%)  11:30現在
 ファーストリテイリング<9983>が続落している。2日の取引終了後に発表した11月度の国内ユニクロ売上速報で、既存店及びEコマース売上高が前年同月比0.5%増となり、6カ月連続で前年実績を上回ったものの、9月の同10.0%増、10月の同16.2%増から伸び率が大きく縮小したことが嫌気されている。上旬は販売が好調で大幅増収となったものの、「ユニクロ誕生感謝祭」に気温が高かったことから冬物コア商品の販売が苦戦し、若干の増収にとどまった。なお、客単価は同4.9%の上昇となったが、客数は同4.2%減だった。

■ショーケース <3909>  1,439円  +389 円 (+37.1%)  11:30現在  東証1部 上昇率トップ
 ショーケース<3909>が続急騰。AI inside<4488>との資本・業務提携が好感され前日まで連日ストップ高に買われていたが、この日も大きく買われている。2日の取引終了後、暗号資産交換所「Zaif Exchange」が新規口座開設時にオンライン本人確認/カンタンeKYCツール「ProTech ID Checker」を採用したと発表しており、これが評価材料に加わっているようだ。同ツールは、マネー・ロンダリングやテロ資金供与防止を目的とした「犯罪収益移転防止法」に準拠したオンライン本人確認/eKYCツール。ビットコインなどの売買や決済サービスを展開する暗号資産交換所の本人確認をオンライン化することで、1週間程度かかっていた本人確認を最短当日まで短縮することが可能となり、ユーザの負担軽減および利便性向上につながるという。

■ディー・エル・イー <3686>  432円  +80 円 (+22.7%) ストップ高   11:30現在
 ディー・エル・イー<3686>がストップ高に買われている。同社は著作権などキャラクター開発マーケティング事業を展開している。業績は低迷しているが、朝日放送グループホールディングス<9405>傘下で再建を図っている。2日取引終了後、エンターテイメント・スポーツエージェンシー大手のCreative Artists Agencyが設立したワールドクラスのD2Cプロダクトの開発スタジオであるCREATIVE LABSに500万ドル出資したことが発表された。これが足もとの株価を強く刺激する格好となった。

■不二精機 <6400>  860円  +150 円 (+21.1%) ストップ高   11:30現在
 不二精機<6400>が連日のストップ高。同社の株価は前々日に小幅マイナスで引けたものの一時値幅制限いっぱいに買われる場面があり、取引時間中を含めると前週末27日から前日まで4営業日連続でストップ高を演じている。ワクチンの実用化が年内にも見込まれる状況にあることが報じられるなか、前日の米国株市場では英国でワクチンの緊急使用が承認された製薬大手ファイザーが株価を大きく上昇させ4連騰と一気に上げ足を強めている。そうしたなか、医療機器用精密金型を手掛ける同社は注射器などでワクチン特需を享受するとの思惑から短期筋の攻勢が加速している。

■IMV <7760>  571円  +80 円 (+16.3%) ストップ高   11:30現在
 IMV<7760>が急動意、ストップ高となる80円高は571円まで一気に駆け上がる人気となった。振動試験装置で世界屈指の商品競争力を有しており、受託試験でも高い実績を持つ。世界的な電気自動車(EV)シフトの動きが進むなか、リチウムイオン電池の充放電の性能確認なども手掛けていることから、物色テーマの“バイデンシフト”の進む株式市場においてにわかに脚光を浴びている。株価は依然500円台と値ごろ感がありPERなど指標面からも割高感に乏しいほか、信用買い残が低水準にとどまっていることで、株式需給面からも上値が軽い。

●ストップ高銘柄
 三光合成 <7888>  376円  +80 円 (+27.0%) ストップ高   11:30現在
 アーキテクツ <6085>  1,081円  +150 円 (+16.1%) ストップ高   11:30現在
 など、5銘柄

●ストップ安銘柄
 WT天然ガス <1689>  1円  -1 円 (-50.0%) ストップ安   11:30現在
 テラ <2191>  416円  -100 円 (-19.4%) ストップ安売り気配   11:30現在
 など、2銘柄

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