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【通貨】ユーロ週間見通し:弱含みか、日本におけるウイルス感染拡大を警戒

ユーロ/円 <日足> 「株探」多機能チャートより

■やや強含み、ドイツ政府が自動車産業を支援

今週のユーロ・ドルは強含み。一時1.1963ドルまで上昇した。ユーロ圏の11月PMI速報値が前月から低下したことが懸念され、ユーロ売りが先行したが、マクロン仏大統領が27日から経済封鎖を段階的に解除すると発表したことや、ドイツ政府が企業対象の追加パンデミック救済支援を発表したことが好感され、ユーロ買いは継続した。取引レンジ:1.1800ドル-1.1964ドル。

■弱含みか、12月追加緩和を想定したユーロ売りも

来週のユーロ・ドルは、弱含みか。欧州における新型コロナウイルスの感染拡大によって経済活動の停滞が懸念されており、リスク回避的なユーロ売り・ドル買いが再び強まる可能性がある。欧州中央銀行(ECB)は12月開催の理事会で一段の金融緩和に動く可能性が高いこともユーロの反発を抑える要因となりそうだ。

予想レンジ:1.1850ドル-1.2000ドル

■堅調推移、ワクチン開発・実用化への期待広がる

今週のユーロ・円は堅調推移。米英でのワクチン開発・実用化への期待や、米国での政権移行準備始動による政治の先行き不透明感後退で世界的に株高となり、ユーロ買い・円売りが先行した。ドイツが部分的な経済規制の延長を決定し、ユーロ買いは一時後退したが、ドイツ政府は11月27日、企業対象の追加パンデミック救済支援を発表したことが好感され、ユーロ買いが再び優勢となった。取引レンジ:123円02銭-124円57銭。

■弱含みか、日本におけるウイルス感染拡大を警戒

来週のユーロ・円は弱含みか。欧州諸国における新型コロナウイルスの感染再拡大は引き続き懸念材料。リスク回避的なユーロ売り・円買いが再び強まる展開となりそうだ。欧州中央銀行(ECB)による12月追加緩和の思惑や、日本国内におけるウイルス感染の拡大は円買いにつながる可能性があることも、ユーロ・円相場を圧迫する一因となりそうだ。

○発表予定のユーロ圏主要経済指標・注目イベント
・12月1日:11月消費者物価コア指数(10月:前年比+0.2%)
・12月2日:10月失業率(9月:8.3%)
・12月3日:10月小売売上高(9月:前月比-2.0%)

予想レンジ:123円00銭-125円00銭

《FA》

 提供:フィスコ

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