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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):アイリック、ダイヤHD、セキド

アイリック <日足> 「株探」多機能チャートより
■アイリック <7325>  987円  +150 円 (+17.9%) ストップ高   本日終値
 アイリックコーポレーション<7325>がストップ高。午前10時ごろ、100%子会社インフォディオのAI-OCRソリューション「スマートOCR」が、令和2年国勢調査などを対象とする「AI技術を用いた文字認識サービスの提供業務」に採用されたと発表しており、これが好材料視された。導入予定のスマートOCRシステムは、数千万枚の活字・手書き文書などをデータ化できるエンタープライズ向けシステム。今回は統計センターからの受託で、総務省統計局主管の今年実施された国勢調査などの定型帳票の手書き文字の認識に用いられる予定としている。

■ダイヤHD <6699>  1,055円  +150 円 (+16.6%) ストップ高   本日終値  東証1部 上昇率3位
 ダイヤモンドエレクトリックホールディングス<6699>がストップ高。この日、グループ会社のダイヤモンド電機と田淵電機が、世界最高クラスの電力密度を実現したV2X(電気自動車やプラグインハイブリッド車の蓄電池を電力系統に接続して充放電する技術の一つ)対応の7.4キロワット車載充電器を開発したと発表しており、これが好材料視された。同製品により、電気自動車の蓄電池を活用した系統の安定化、災害時の非常用電源機能やピークシフト、ピークカットを実現するという。V2G(双方向充電システム)市場で先行するアメリカ市場で必要とされる製品企画UL9741にも準拠することで、電気自動車への搭載を容易にしたという。

■セキド <9878>  755円  +100 円 (+15.3%) ストップ高   本日終値
 セキド<9878>がストップ高。同社は関東や東北を中心にファッションの輸入ブランドの専門店を展開している。24日取引終了後、韓国の化粧品製造・販売企業であるL&P COSMETICと合弁会社を設立する(11月25日予定)ことを発表した。セキドは新コスメブランドの開発を加速させる青写真があり、今回の合弁会社設立では、日本での新コスメブランド立ち上げに意欲を示すL&P社との経営戦略上の意向が合致した。これを受け、業容拡大を期待する買いを呼び込む格好となった。

■ホーブ <1382>  1,127円  +138 円 (+14.0%) 一時ストップ高   本日終値
 ホーブ<1382>が一時ストップ高。24日の取引終了後、協和化学工業(香川県坂出市)といちご品種の共同開発を行うと発表しており、これが好材料視された。ホーブはこれまで北海道で品種開発業務を行い、開発した品種は北海道や東北地方、標高の高いエリアといった冷涼な地域で栽培していたが、今回行う共同開発では、香川県内に拠点を有する協和化学の栽培施設で高温環境下での栽培に適するいちご新品種の開発を目指すという。従来の冷涼な地域だけではなく、温暖で高温環境となる地域へ栽培エリアが拡大できることで、いちご苗事業の全国展開や海外展開が図れ、また近年の猛暑環境下でも安定して生産ができる品種開発にもつながることになると見込んでいる。

■日本製麻 <3306>  364円  +24 円 (+7.1%)  本日終値
 日本製麻<3306>が急動意。トランプ米大統領が態度をやや軟化させ、バイデン新政権への移行が円滑に進むという見方が広がるなか、日米ともにリスクオン相場が加速している。バイデン次期大統領が合法大麻について法制度の改訂にも言及していたことから、米国株市場では“カナビス関連株”が軒並み噴き上げる格好となったが、その思惑が東京市場にも波及する可能性が出てきた。これについて、市場では「合法大麻についてはハリス次期副大統領が熱心で、バイデン氏もそれに歩調を合わせた形となっているが、いずれにしても流動性相場で物色テーマとなっていることは確か。同社は小型で足が軽く、東京市場では数少ない関連株の一角として投資マネーが動いたようだ」(準大手証券ストラテジスト)としている。

■アステリア <3853>  1,019円  +60 円 (+6.3%)  本日終値
 アステリア<3853>が4日ぶりに反発。午前11時ごろ、開発・販売するAI搭載IoT統合エッジウェア「Gravio」について、伊藤忠テクノソリューションズ<4739>と代理店契約を締結したと発表しており、これが好材料視された。今回の代理店契約は、小売、流通業や官公庁、自治体への販路を更に拡充するのが狙い。アステリアでは、CTC経由でのGravioの導入は3年間で30社を超えると見込んでいる。

■トーヨーカネツ <6369>  2,083円  +115 円 (+5.8%)  本日終値
 トーヨーカネツ<6369>が4連騰。24日の取引終了後、自社株買いを実施すると発表したことが好感された。上限を50万株(発行済み株数の5.92%)、または10億円としており、取得期間は20年12月1日から21年3月24日まで。機動的な資本政策を遂行するためとしている。

■FRONTEO <2158>  720円  +28 円 (+4.1%)  本日終値
 FRONTEO<2158>が大幅続伸。24日の取引終了後、11月20日付で東京都に第1種医療機器製造販売業許可申請書を提出したと発表しており、今後の事業展開への期待から買われたようだ。医療機器製造販売業は、医療機器を出荷・上市し、製品の有効性・安全性・品質の責任を負う業態で、許可を取得することにより、同社は自社で人工知能(AI)医療機器を開発・販売することが可能となる。同社は現在、共和薬品工業(大阪市北区)と世界初の会話型認知症診断支援AIの共同開発を行っており、21年からの治験開始を目指して準備を進めているが、今回の申請は同社がライフサイエンスAI分野の事業を本格化し“グローバルで通用するAI医療機器企業”となるうえで、非常に重要なプロセスとしている。

■ムサシ <7521>  1,983円  +17 円 (+0.9%)  本日終値
 ムサシ<7521>が4日ぶりに反発。24日の取引終了後、上限を25万株(発行済み株数の3.39%)、または4億9150万円とする自社株を25日朝の東京証券取引所の自己株式立会外買付取引(ToSTNeT-3)で取得すると発表しており、これが好材料視された。環境変化に応じた機動的な資本政策の遂行及び資本効率の向上を図ることが目的という。なお、取得結果はまだ発表されていない。

■イマジカG <6879>  413円  +3 円 (+0.7%)  本日終値
 IMAGICA GROUP<6879>がしっかり。この日、傘下のフォトロンが、ハイエンド向けリモートアクセスアプリケーション「Photron Remote Access Gateway」を今月から販売すると発表しており、これが好感された。「Remote Access Gateway」は、クリエイターがクリエイティブ作業に注力できるよう、簡単な操作で、自宅などの遠隔地から会社のワークステーションにリモートアクセスできるアプリケーションを目指して開発。システム管理者は、ユーザーやワークステーションを簡単に管理できる仕組みになっており、導入も容易という。なお、初年度100クライアントライセンスの販売を目指すとしている。

●ストップ高銘柄
 日本金属 <5491>  1,334円  +300 円 (+29.0%) ストップ高   本日終値
 エッチ・ケー・エス <7219>  1,710円  +300 円 (+21.3%) ストップ高   本日終値
 松尾電機 <6969>  457円  +80 円 (+21.2%) ストップ高   本日終値
 リード <6982>  609円  +100 円 (+19.7%) ストップ高   本日終値
 など、8銘柄

●ストップ安銘柄
 アカツキ <3932>  4,280円  -700 円 (-14.1%) ストップ安   本日終値
 以上、1銘柄

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