【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):メドピア、じげん、トヨタ
メドピア <日足> 「株探」多機能チャートより
メドピア<6095>が4日続伸。この日、医師とMRが1対1でコミュニケーションをとることができるダイレクトコミュニケーションツール「MedPeer Talk」の本格提供を開始すると発表しており、これが好材料視された。従来は、医師専用コミュニティサイト「MedPeer(メドピア)」の「Web講演会」の視聴中に、医師会員と製薬企業がコミュニケーションをとることができるツールとして3月から提供していたが、利用範囲を「Web講演会」のみからMedPeerの常設メッセンジャーとして機能を拡張したという。これにより、医師会員とMRがMedPeer上でダイレクトにコミュニケーションをとることができるようになり、従来対面で行っていたコミュニケーションをオンラインで完結できるようになるとしている。
■じげん <3679> 327円 +4 円 (+1.2%) 本日終値
じげん<3679>がしっかり。前週末20日の取引終了後、ベーシック(東京都千代田区)の比較メディア事業を譲受すると発表したことが好感された。今回譲受するのは、フランチャイズ比較サイト「フランチャイズ比較.net」や結婚相談所比較サイト「結婚相談所比較ネット」、家庭教師比較サイト「家庭教師比較くらべーる」及び留学エージェント比較サイト「留学くらべーる」などの事業で、譲受価額は12億5000万円。じげんでは今回の事業譲受により、新たにフランチャイズ領域への参入及びそれに伴う独立開業層のユーザーを確保するのに加えて、結婚相談所比較サイトや家庭教師比較サイト、留学エージェント比較サイトの新たな分野におけるメディア展開で、ライフメディアプラットフォームの更なる価値拡大を図るとしている。なお、21年3月期業績への影響は軽微としている。
■トヨタ自動車 <7203> 7,431円 +79 円 (+1.1%) 本日終値
トヨタ自動車<7203>、ホンダ<7267>など自動車株が総じて高い。前日の米国株市場では新型コロナウイルスのワクチン開発期待などを背景にNYダウが大幅高に買われたが、リスクオンの流れは外国為替市場にも及び、足もとは1ドル=104円台半ばの推移とドル高・円安方向に振れている。ワクチンの早期普及により経済再生が早まるとの思惑に加え、ドル高・円安による輸出採算の改善期待が為替感応度の高い自動車セクターに追い風となっている。
■正興電機製作所 <6653> 2,147円 +375 円 (+21.2%) 一時ストップ高 本日終値 東証1部 上昇率2位
正興電機製作所<6653>がマドを開けて急騰、未踏の2000円大台乗せを果たした。IoT技術を駆使したソリューションを展開し、電力の供給をサポートする監視制御システムなどに実績が高く、バイデン次期米大統領も政策骨子に掲げている再生可能エネルギーでは、その普及を担う先進のパワーエレクトロニクス技術を強みとしていることでマーケットの注目が高まっている。住宅用蓄電システムでは従来の特定負荷型ではなく、全負荷型のエネパック・ハイブリッドで実績が高い。20年12月期営業利益は前期比43%増の13億円を計画するが、21年12月期についても大幅な利益成長が期待されている。
■ディ・アイ・システム <4421> 2,332円 +391 円 (+20.1%) 一時ストップ高 本日終値
ディ・アイ・システム<4421>が一時ストップ高。前週末20日の取引終了後、12月31日を基準日として1株を2株に株式分割すると発表したことが好感された。投資単位当たりの金額を引き下げることでより投資しやすい環境を整え、株式の流動性の向上と投資家層の拡大を図ることが目的という。効力発生日は21年1月1日。
■小田原エンジニアリング <6149> 3,290円 +502 円 (+18.0%) ストップ高 本日終値
小田原エンジニアリング<6149>が急騰。モーター用自動巻線機の大手メーカーで海外向けに注力。自動車向けではハイブリッドカーや電気自動車(EV)の駆動・発電機用モーター分野で強みを持つ。市場では「きょうは全面高に買われるなかも電気自動車(EV)や2次電池などその周辺株への物色意欲が目立っている。同関連として浮動株比率が低く、信用買い残なども枯れ切った状態にある同社株は値が軽く、短期値幅取りを狙った投資資金の攻勢が加速している」(ネット証券アナリスト)という。株価は10月28日を境に人気化し、1カ月弱で6割近い上昇パフォーマンスを演じている。
■レントラックス <6045> 509円 +59 円 (+13.1%) 本日終値
レントラックス<6045>が急動意。同社は美容や不動産などを中心に成果報酬型のネット広告サービスを展開するが、足もとの収益は絶好調に推移している。前週末20日取引終了後に発表した10月度の月次売上高は前年同月比40.6%増の10億4700万円と急拡大しており、これがポジティブサプライズとなり株価を強く刺激した。21年3月期業績予想は営業利益段階で前期比21%増の2億1700万円を計画しているが、上方修正の可能性も意識されている。
■アイ・エス・ビー <9702> 2,847円 +274 円 (+10.7%) 本日終値
アイ・エス・ビー<9702>が大幅続伸。前週末20日の取引終了後、12月31日を基準日として1株を2株に株式分割すると発表したことが好感された。投資単位当たりの金額を引き下げ、投資家層の拡大と市場流動性の向上を図るのが目的という。なお、効力発生日は21年1月1日。
■マルマエ <6264> 1,058円 +71 円 (+7.2%) 本日終値
マルマエ<6264>が4連騰。前週末20日の取引終了後に発表した10月度の月次受注残高が前年同月比13.0%増の8億6400万円と順調に積み上がったことが好感された。FPD分野は、注低調の一方、検収が順調に推移したことから同45.4%減の1億7600万円となったが、半導体分野は検収が好調ななか受注も急回復したことから同45.8%増の6億3900万円となり、受注残高は全体として増加した。
■パワーソリューションズ <4450> 2,655円 +164 円 (+6.6%) 本日終値
パワーソリューションズ<4450>が大幅続伸。前週末20日の取引終了後、上限を1万8000株(発行済み株数の1.32%)、または5000万円とする自社株買いを実施すると発表したことが好感された。取得期間は20年11月24日から21年6月30日までで、経営環境に応じた機動的な資本政策の遂行及び資本効率の向上を通じて株主利益の向上を図ることが目的という。同時に、20年12月期の連結業績予想について、売上高を27億7600万円から26億1500万円(前期比8.9%減)へ、営業利益を1億1700万円から4800万円(同86.2%減)へ、純利益を1億300万円から5300万円(同76.2%減)へ下方修正した。受注時期の遅延など、新型コロナウイルス感染症の受注活動への影響が想定よりも大きかったことが要因としている。
●ストップ高銘柄
松尾電機 <6969> 377円 +80 円 (+26.9%) ストップ高 本日終値
不二精機 <6400> 499円 +80 円 (+19.1%) ストップ高 本日終値
リード <6982> 509円 +80 円 (+18.7%) ストップ高 本日終値
日本金属 <5491> 1,034円 +150 円 (+17.0%) ストップ高 本日終値
メディカルネット <3645> 1,076円 +150 円 (+16.2%) ストップ高 本日終値
など、8銘柄
●ストップ安銘柄
サイバーステップ <3810> 771円 -150 円 (-16.3%) ストップ安 本日終値
WT天然ガス <1689> 1円 0 円 (0.0%) ストップ安 本日終値
以上、2銘柄
株探ニュース