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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):GMO-FG、日立金、そーせい

GMO-FG <日足> 「株探」多機能チャートより
■GMO-FG <4051>  17,830円  +2,790 円 (+18.6%)  本日終値
 GMOフィナンシャルゲート<4051>が急反騰。独立系資産運用会社であるティー・ロウ・プライスの日本法人が19日付で関東財務局に大量保有報告書(5%ルール報告書)を提出。報告書によると、ティー・ロウ・プライス・ジャパンの同社株式保有比率は5.24%となり、新たに5%を超えたことが判明した。これを受けて需給思惑的な買いが入ったようだ。なお、保有目的は純投資で、報告義務発生日は11月13日となっている。

■日立金属 <5486>  1,535円  +138 円 (+9.9%)  本日終値  東証1部 上昇率4位
 日立金属<5486>は大幅高。同社の親会社である日立製作所<6501>が、同社株の売却に向けて入札手続きに入ったと日本経済新聞が伝えている。売却先にはベインキャピタルやコールバーグ・クラビス・ロバーツなど複数の米大手投資ファンドが応札を検討しているとされ、資本移動への思惑が株価を強く刺激した。日立の再編戦略の一環で、日立金のもつ強みは日立グループの成長戦略からは外れるとの経営判断だが、高級金属材で実績が高く、環境分野にも展開力を持つ同社株への引き合いは強いと思われる。

■そーせいグループ <4565>  1,513円  +119 円 (+8.5%)  本日終値
 そーせいグループ<4565>が大幅反発。この日の午前中、COVID-19研究開発プログラムにより、開発品目として強力な抗ウイルス活性を持つ低分子を特定したと発表しており、これが好感された。同プログラムは20年4月に開始され、ウイルスの複製に重要な役割を果たすことが知られているSARS-CoV-2 MProプロテアーゼの新規阻害薬を創出するため、同社の構造ベース創薬技術及び最先端技術を応用している。今回特定された低分子は、構造ベース創薬の活用により、新型コロナウイルスの原因ウイルスであるSARS-CoV-2と関連するヒトコロナウイルス感染症を対象とした経口治療薬開発を進めることができるという。

■栄研化学 <4549>  1,967円  +137 円 (+7.5%)  本日終値  東証1部 上昇率7位
 栄研化学<4549>が大幅高で4日ぶりに反発。19日の取引終了後、海外展開を進めているLAMP法を用いた新型コロナウイルス検出試薬について、CEマーク認証を取得したと発表しており、これが好感された。今回のCEマーク認証取得により、EU加盟国で体外診断薬としての販売が可能となる。また、インドではパートナー企業のアガッペ・ダイアグノスティクス社へ試薬原料の供給を開始しており、アガッペ社が新型コロナウイルス検出試薬キットとして既に11月10日に発売しているという。

■イーレックス <9517>  1,694円  +104 円 (+6.5%)  本日終値
 イーレックス<9517>が大幅高で3日続伸。三菱UFJモルガン・スタンレー証券が19日付で、投資判断「バイ」を継続しつつ、目標株価を1600円から1900円へ引き上げたことが好材料視された。21年3月期第2四半期(7~9月)営業利益は、電力小売のマージン悪化影響を販売電力量の上振れ効果が上回り、同証券の予想を上回ったと評価。また、下期以降は販売電力量の増加に加え、マージン改善が見込まれることなどから、第3四半期から営業増益に転じるとみており、同証券では販売電力量の想定を引き上げ、21年3月期の営業利益予想を80億円から96億円へ、22年3月期を同110億円から112億円へ引き上げている。

■キユーピー <2809>  2,343円  +123 円 (+5.5%)  本日終値
 キユーピー<2809>が大幅高で4日ぶりに反発。19日の取引終了後、20年11月期の連結業績予想について、営業利益を240億円から275億円(前期比14.2%減)へ、純利益を77億円から107億円(同42.8%減)へ上方修正したことが好感された。依然として業務用向け商品を中心に厳しい環境が続く見通しであるものの、コスト低減の取り組みを強化したことに加えて、海外での利益回復が予想を上回る見込みであることが要因としている。なお、売上高5300億円(同2.9%減)は従来見通しを据え置いた。

■サムティ <3244>  1,825円  +66 円 (+3.8%)  本日終値
 サムティ<3244>は全体軟調相場に逆行高、約3週間にわたり1700円台のもみ合いを続けているが、足もと満を持して上放れる気配だ。首都圏や関西エリアを地盤に投資家向け中古マンション再生など不動産流動化ビジネスを主力に業績を伸ばしている。19日取引終了後、20年11月期業績予想の修正を発表、営業利益は従来計画では153億円から169億円のレンジ予想としていたが、今回167億円(前期比9%増)見通しに修正、ほぼ上限に近い形での着地となり、これを評価する形で投資資金が流入した。なお、営業利益は連続最高益更新となる。株価指標面でもPER7倍前後と割安感が強く水準訂正期待の買いを集めた。

■DMG森精機 <6141>  1,539円  +32 円 (+2.1%)  本日終値
 DMG森精機<6141>が高い。三菱UFJモルガン・スタンレー証券は19日、同社株のレーティングの「オーバーウエイト」を継続するとともに、目標株価を1900円から2100円に引き上げた。収益性の改善が進んでおり、需要回復局面で業績拡大が期待できることを評価している。特に、世界経済の正常化が進むと予想される21年12月期以降は販売回復で増益を予想している。同社の連結営業利益は20年12月期の92億円(会社予想105億円)に対して、21年12月期は261億円、22年12月期は342億円を見込んでいる。

■武田薬品工業 <4502>  3,649円  +24 円 (+0.7%)  本日終値
 武田薬品工業<4502>が反発。SMBC日興証券は19日、同社株の投資評価「1」を継続するとともに、目標株価は4800円から5000円に引き上げた。アイルランド製薬大手のシャイアー買収により獲得したPDT(血漿分画製剤)事業と後期開発品の開発成功による収益拡大を評価。また、同社のNet debt/EBITDA倍率は19年3月期に10倍を超過し財務リスクが懸念されたが、23年3月期には約2倍まで改善するとも予想している。

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