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【特集】大谷正之氏【日経平均上昇加速が語るもの、ここからの展望は】(1) <相場観特集>

大谷正之氏(証券ジャパン 調査情報部長)

―異色の8連騰後一服も、再び急発進した全体相場のナゼ―

 東京株式市場の強調展開が際立っている。前週末こそ目先スピード調整の動きが出て日経平均株価は9日ぶりに反落となったが、下げ幅はわずか130円あまりにとどまった。きょうは大きく買い直される形となり、500円を超える上昇とリスクオン相場はとどまるところを知らない。いよいよ11月相場も後半に向かうが、今の相場に死角はないのか。追撃かそれとも反動安に身構えるべきか投資家も判断が難しい局面ではある。的確な読みで投資家からの信頼も厚い市場関係者2人に今後の見通しを聞いた。

●「海外資金など流入か、上値は2万6500円前後メド」

大谷正之氏(証券ジャパン 調査情報部長)

 日経平均株価は足もとで急激な上昇を演じている。この背景には、海外投資家やヘッジファンドなどロットの大きな資金が、東京市場に流入してきていることがあるように思える。世界的に株式市場に運用資金が流入するなか、大きな資金を運用できる市場として、東京が見直されている面はあるのだろう。新型コロナワクチンに対する期待に加え、米国のバイデン新政権による景気対策に向けた思惑もあると思う。

 日経平均株価は、ボリンジャーバンドの2シグマ(直近で2万5590円前後)を下値に上昇基調を続けてきたが、25日移動平均線からのカイ離は7.8%近い水準となっている。全体相場はモメンタム(勢い)に乗り一段高となる可能性もあるが、高値警戒感も強く、いつスピード調整が入ってもおかしくないだろう。

 今後1ヵ月程度の日経平均株価の予想レンジは下値が2万4400円、上値は2万6500円前後とみている。足もとは急ピッチの上昇で日経平均株価に目を奪われがちだが、個別の優良銘柄の押し目を拾うスタンスを続けることがいいと思う。

 今後の相場は、グロース株とバリュー株が相互に買われる循環物色が続くとみている。「5G」関連のNEC <6701> や協和エクシオ <1951> 、TDK <6762> など、「電気自動車(EV)」関連の日本電産 <6594> 、日産自動車 <7201> 、それにデジタルトランスフォーメーション(DX)関連の野村総合研究所 <4307> などに注目している。

(聞き手・岡里英幸)

<プロフィール>(おおたに・まさゆき)
1960年生まれ。立正大学文学部卒、83年丸和証券入社、営業を経て96年から現職。日本テクニカルアナリスト協会 検定テクニカルアナリスト(CFTe)、AFP(日本FP協会認定)、(内閣府認証)NPO法人金融証券マーケットフォーラム理事。トレンドの芽をいち早くキャッチすべく、フィールド重視の調査を心がけている。

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