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【市況】株価指数先物【寄り前コメント】新型コロナが重荷、グロースへの巻き戻しでNTロングにシフト


大阪12月限ナイトセッション
日経225先物 25490 +70 (+0.27%)
TOPIX先物 1737.0 +4.5 (+0.25%)
シカゴ先物 25580 +160
(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)

 11日の米国市場はNYダウが下落する一方で、S&P500、ナスダックが上昇。全米で新型コロナウイルスの新規感染者数が急増するなか、ニューヨーク州が飲食店などに午後10時での閉店を命じるなどロックダウン(都市封鎖)への警戒感が再燃。ワクチンへの期待感から活発化していた景気敏感株へのシフトが一服する一方で、ハイテク株へは買い戻しが広がる展開となった。

 シカゴ先物清算値(12月限)は大阪比160円高の2万5580円だった。日経225先物ナイトセッションは日中比30円高の2万5450円で始まった。その後、グローベックスの米株先物の強い流れを受けて2万5600円台に乗せると、米国市場の取引開始後には一時2万5690円まで上昇。ただし、NYダウが引けにかけて弱含んだ流れを受けて上げ幅を縮めており、2万5490円で取引を終えた。

 シカゴ先物にサヤ寄せする格好からやや買い先行で始まりそうである。新型コロナウイルス感染症の拡大が重荷となるが、米国では嫌気売りが強まるというよりはグロースからバリュー株シフトの巻き戻しがみられており、需給状況は悪くないだろう。VIX指数は23.45と前日比で5%超低下している。昨日のNT倍率は先物中心限月で14.55まで低下した後に14.67と前日比変わらずの水準まで戻してきていたが、米国市場の流れを受けてNT上昇が見込まれる。

 週末にオプションSQを控えていることもあり、ポジション調整に絡んだヘッジなどが中心になろう。ただし、ボラティリティの高い状況が続いており、権利行使価格の2万5500円レベルでの落ち着きを探ることになりそうだが、ナイトセッションでは2万5690円をつけていることもあり、権利行使価格の2万5625円、2万5750円辺りが意識されやすく、ヘッジニーズは多いだろう。ナスダックの反発により、足元で売られていた東証マザーズ指数先物へも買い仕掛け的な動きが出やすい。ハイテク株への買い戻しの流れが強まる可能性もあるため、NTロング(日経225先物買い、TOPIX先物売り)にシフトしておきたい。

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