【注目】本日注目すべき【好決算】銘柄 ＮＩＳＳＨＡ、アマダ、ＭＴＧ (11日大引け後 発表分)

　11日の大引け後に決算を発表した銘柄のなかから、業績好調や配当増額など市場で評価される可能性の高い銘柄を取り上げた。

　ＮＩＳＳＨＡ <7915> 　　★今期税引き前を4.4倍上方修正
　◆20年12月期の連結税引き前損益を従来予想の12億円の黒字→53億円の黒字(前期は166億円の赤字)に4.4倍上方修正した。ディバイス事業でスマートフォンとタブレット端末向けの製品需要が想定以上に伸びるほか、産業資材事業では新型コロナウイルス感染症の影響で落ち込んだ自動車・輸送機器向けの製品需要が計画より早期に回復する。

　ＡＩｉｎｓ <4488> [東証Ｍ]　　★今期経常を80％上方修正・最高益予想を上乗せ
　◆21年3月期の経常利益(非連結)を従来予想の10.3億円→18.5億円に80.0％上方修正。増益率が2.5倍→4.5倍に拡大し、従来の2期連続での過去最高益予想をさらに上乗せした。今期業績の上方修正は8月に続き、2回目。代理店によるOCR(光学式文字読み取り)サービス「DX Suite Lite」OEM版の新規開拓が想定以上に進むほか、コロナ禍における旺盛なDX需要を背景に「DX Suite」クラウド版の導入や従量型売り上げが伸びることが収益を押し上げる。

　アマダ <6113> 　　★今期最終を2倍上方修正
　◆21年3月期の連結最終利益を従来予想の30億円→60億円に2.0倍上方修正。減益率が87.2％減→74.3％減に縮小する見通しとなった。板金部門の販売が想定より伸びることに加え、経費削減が進展することが上振れの要因。

　やまびこ <6250> 　　★今期経常を4期ぶり最高益に39％上方修正、配当も5円増額
　◆20年12月期の連結経常利益を従来予想の61億円→85億円に39.3％上方修正。増益率が3.1％増→43.7％増に拡大し、4期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなった。コロナ禍による在宅時間の増加を背景に、北米や国内で刈払機などの小型屋外作業機械の販売が想定より伸びることが寄与。
　　業績好調に伴い、期末一括配当を従来計画の35円→40円(前期は35円)に増額修正した。

　ＳＥＭＴＥＣ <6626> [ＪＱ]　　★今期経常を2期ぶり最高益に22％上方修正、配当も10円増額
　◆21年3月期の連結経常利益を従来予想の14.3億円→17.5億円に22.4％上方修正。増益率が26.9％増→55.3％増に拡大し、2期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなった。主力のセンサーが医療機器向けの好調継続や自動車関連の回復・主要ハイブリッド車種以外での採用により、販売が拡大することが寄与。設備の更新などで生産性が向上することも上振れの要因となる。
　　業績好調に伴い、期末一括配当を従来計画の20円→30円(前期は20円)に大幅増額修正した。

　リビング保証 <7320> [東証Ｍ]　　★上期経常を2.1倍上方修正、通期も増額
　◆21年6月期上期(7-12月)の連結経常利益を従来予想の1.1億円→2.4億円に2.1倍上方修正。保証サービス契約の順調な伸長や検査補修サービスの回復、BPO事業における大口案件の受注を背景に、売上高が計画を上回ることが寄与。金融商品を売却することも利益を押し上げる。
　　上期業績の好調に伴い、通期の同利益を従来予想の3億円→4.3億円に42.9％上方修正。増益率が6.0％増→51.4％増に拡大し、従来の5期連続での過去最高益予想をさらに上乗せした。

　ＭＴＧ <7806> [東証Ｍ]　　★前期経常を一転黒字に上方修正
　◆20年9月期の連結経常損益を従来予想の6億円の赤字→16億円の黒字(前の期は146億円の赤字)に上方修正し、一転して黒字に浮上する見通しとなった。コロナ禍で第4四半期も国内店舗の売り上げが低迷する一方、自宅でのトレーニングや美容習慣の需要増加を背景に、利益率の高いEC・通販事業の好調が継続したことが寄与。全社的な経費削減を進めたことも上振れの要因となった。

　サンドラッグ <9989> 　　★今期経常を一転4％増益・最高益に上方修正、配当も2円増額
　◆21年3月期の連結経常利益を従来予想の338億円→386億円に14.2％上方修正。従来の9.0％減益予想から一転して3.9％増益を見込み、2期連続で過去最高益を更新する見通しとなった。マスク・消毒液といった感染症予防対策商品や食料品・日用品などの巣ごもり消費需要の増加が追い風となる。また、販売促進の自粛に加え、キャッシュレス決済の拡大やセミセルフレジの導入推進による生産性の向上も上振れに貢献する。
　　業績好調に伴い、今期の年間配当を従来計画の68円→70円(前期は68円)に増額修正した。

株探ニュース