【注目】本日注目すべき【好決算】銘柄 スシローGH、ホンダ、ミクシィ (6日大引け後 発表分)
スシローGH <日足> 「株探」多機能チャートより
6日の大引け後に決算を発表した銘柄のなかから、業績好調や配当増額など市場で評価される可能性の高い銘柄を取り上げた。
スシローGH <3563> ★今期税引き前は55%増で2期ぶり最高益、7.5円増配へ
◆20年9月期の連結税引き前利益は前の期比26.6%減の105億円になったが、従来予想の87億円を上回って着地。続く21年9月期は前期比54.7%増の163億円に拡大し、2期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなった。今期は国内スシロー事業で新規出店約30店舗を継続するほか、既存店売上高は前期比10%増とコロナ前を回復する計画。また、アジアでの積極展開を進めることで、海外売上高は約240億円(中計目標は200億円)に拡大を見込む。
併せて、今期の年間配当は前期比7.5円増の22.5円に増配する方針とした。
ミクシィ <2121> ★今期経常を一転12%増益に上方修正
◆21年3月期の連結経常利益を従来予想の140億円→190億円に35.7%上方修正。従来の17.3%減益予想から一転して12.2%増益見通しとなった。今期業績の上方修正は8月に続き、2回目。主力のスマートフォン向けゲーム「モンスターストライク」の課金収入が想定以上に回復し、売上高が計画を14.3%も上回ることが利益を押し上げる。
アドウェイズ <2489> [東証M] ★今期経常を2.4倍上方修正
◆21年3月期の連結経常利益を従来予想の4.1億円→10.1億円に2.4倍上方修正。増益率が3.0%増→2.5倍に拡大する見通しとなった。巣ごもり消費が増加するなか、マンガアプリやゲームアプリの運営会社からのスマートフォン向け広告需要が拡大することが寄与。中国のゲームアプリ運営会社やEC事業者のグローバル広告配信需要を取り込むことも上振れに貢献する。
ステラケミ <4109> ★今期経常を一転34%増益に上方修正
◆21年3月期の連結経常利益を従来予想の19.5億円→31億円に59.0%上方修正。従来の15.5%減益予想から一転して34.4%増益見通しとなった。主原料の無水フッ酸価格が想定より低位で推移していることに加え、メディカル事業の販売承認取得による売上計上、経費削減の進展などが上振れの要因となる。
不二硝 <5212> [JQ] ★今期経常を一転74%増益に上方修正
◆21年3月期の連結経常利益を従来予想の6000万円→1億1500万円に91.7%上方修正。従来の9.1%減益予想から一転して74.2%増益見通しとなった。主力の管瓶を中心に販売が想定より伸びることが寄与。稼働率の向上や製造歩留まりの改善に加え、経費削減を進めることも上振れに貢献する。
FUJI <6134> ★今期経常を40%上方修正、配当も10円増額
◆21年3月期の連結経常利益を従来予想の133億円→186億円に39.8%上方修正。減益率が33.9%減→7.6%減に縮小する見通しとなった。今期業績の上方修正は8月に続き、2回目。ロボットソリューション事業の受注が想定より伸び、売上高が計画を上回ることが利益を押し上げる。
業績上振れに伴い、今期の年間配当を従来計画の30円→40円(前期は50円)に大幅増額修正した。
蛇の目 <6445> ★今期経常を2倍上方修正、配当も10円増額
◆21年3月期の連結経常利益を従来予想の18億円→36億円に2.0倍上方修正。増益率が71.6%増→3.4倍に拡大する見通しとなった。新型コロナウイルス禍に伴うライフスタイルの変化が潜在需要の掘り起こしにつながり、家庭用ミシンの販売が想定以上に伸びることが収益を押し上げる。
業績好調に伴い、期末一括配当を従来計画の15円→25円(前期は15円)に大幅増額修正した。
日本光電 <6849> ★今期経常を一転11%増益に上方修正
◆21年3月期の連結経常利益を従来予想の140億円→165億円に17.9%上方修正。従来の5.7%減益予想から一転して11.1%増益見通しとなった。人工呼吸器の販売が新型コロナウイルスの感染拡大に伴う特需が継続する海外を中心に伸びることが寄与。売上構成の良化で採算が改善することも上振れに貢献する。
ホンダ <7267> ★今期税引き前を81%上方修正、配当も24円増額
◆21年3月期の連結税引き前利益を従来予想の3650億円→6600億円に80.8%上方修正。減益率が53.8%減→16.4%減に縮小する見通しとなった。中国での自動車販売の好調を受けて、四輪事業の販売台数を450万台から460万台へ引き上げた。販管費の抑制やコスト削減に加え、持ち分法投資利益が増加することも利益を押し上げる。
業績上振れに伴い、今期の年間配当を従来計画の44円→68円(前期は112円)に大幅増額修正した。
ナカニシ <7716> [JQ] ★今期経常を52%上方修正
◆20年12月期の連結経常利益を従来予想の49.2億円→74.7億円に51.9%上方修正。減益率が50.0%減→24.0%減に縮小する見通しとなった。感染防止対策給付金が交付される国内の歯科医院を中心に、歯科関連製品を補充する一時的な需要が発生することが収益を押し上げる。展示会など販売促進イベントの開催延期や経費削減の進展も上振れに貢献する。
A&D <7745> ★今期経常を一転1%増益・最高益に上方修正
◆21年3月期の連結経常利益を従来予想の10.7億円→34.5億円に3.2倍上方修正。従来の68.8%減益予想から一転して0.5%増益を見込み、2期連続で過去最高益を更新する見通しとなった。新型コロナウイルスの感染拡大で健康意識が高まるなか、健康機器の需要が伸びることが寄与。半導体業界の設備投資増強を背景に、子会社ホロン <7748> [JQ]で半導体関連装置の販売が拡大することも上振れに貢献する。
予想PERは24.2倍→5.7倍に急低下し、割安感が強まった。
レック <7874> ★今期の経常最高益予想を30%上乗せ、配当も17円増額
◆21年3月期上期(4-9月)の連結経常利益は前年同期比51.5%増の35.9億円に拡大し、従来の1.1%減益予想から一転して増益で着地。「バルサン」ブランドの新製品であるウイルス除去商品をはじめとする衛生関連商品が好調だったほか、巣ごもり需要の増加で清掃用品などの販売も伸びた。また、製造工場の生産性向上も利益拡大につながった。
併せて、通期の同利益を従来予想の43億円→56億円に30.2%上方修正。増益率が1.2%増→31.8%増に拡大し、従来の5期連続での過去最高益予想をさらに上乗せした。
業績上振れに伴い、今期の年間配当を従来計画の17円→34円(前期は17円)に大幅増額修正した。
マキヤ <9890> [JQ] ★今期経常を77%上方修正・16期ぶり最高益更新へ
◆21年3月期の連結経常利益を従来予想の13億円→23億円に76.9%上方修正。増益率が34.9%増→2.4倍に拡大し、16期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなった。新型コロナウイルス感染症の拡大に伴う巣ごもり消費や感染対策需要の高まりが追い風になるほか、中長期経営改革プロジェクトを進めることも上振れに貢献する。
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