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【市況】株価指数先物【昼のコメント】利食い一巡後はショートカバーを交えての上昇に


 日経225先物は11時30分時点、前日比220円高の2万4340円(+0.91%)前後で推移している。寄り付きは2万4120円とシカゴ先物清算値(2万4265円)を下回って始まった。前日までの急ピッチな上昇で節目の2万4000円を突破したことにより目先筋の利益確定の売りが先行。為替市場ではドル円が1ドル103円台の円高に振れて推移していることなども重荷となった。前日の日経平均株価のけん引役だったソフトバンクグループ <9984> が弱含みで始まった影響もあり、日経225先物は現物の寄り付き直後には2万4080円と下げに転じる場面がみられた。しかし、利食い一巡後は上昇に転じ、その後もショートカバーを交えての上値指向が継続し、前引け間際には2万4380円とナイトセッションで付けた高値に顔合わせしている。

 日中においてもオプション権利行使価格の2万4375円水準まで上昇したため、いったんは一巡感が意識されやすいところではある。権利行使価格の2万4500円、2万4750円、2万5000円のコールオプションの売買が膨れてきており、コール売りによるプレミアム狙いのショートの動きも強まってきているとみられる。しかし、ショートカバー中心の売買のなかにおいては調整場面でのヘッジ買い意欲は強いだろう。断続的な売り仕掛けの動きは出やすいが、下値の堅さが意識される場面では、その後のショートカバーの流れがより強まりやすくなりそうだ。海外勢によるポジションはショートに傾いているとみられており、需給的には2万4000円突破によって上へのトレンドが強まりやすい。

 なお、前引けのTOPIXは0.76%の上昇であり、後場は日銀のETF買い入れはない。グローベックスの米株先物ではNYダウ先物が100ドル超下落して推移しており、後場は売り仕掛け的な動きが出やすいところ。権利行使価格の2万4250円辺りまで調整してくるようであれば、押し目狙いのスタンスになりそうだ。また、NT倍率は先物中心限月で14.59まで低下した後は前日の高値である14.67まで上昇している。

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