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【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:任天堂、神戸鋼、ライオン

任天堂 <日足> 「株探」多機能チャートより
■アルペン <3028>  2,517円  +500 円 (+24.8%) ストップ高買い気配   11:30現在  東証1部 上昇率トップ
 アルペン<3028>はストップ高カイ気配。5日の取引終了後に発表した21年6月期第1四半期(7~9月)の連結決算で経常利益が前年同期比5.4倍の51億3100万円に急拡大して着地。上期計画の23億2600万円を既に大きく上回っており、業績上振れを期待する買いが入っている。新型コロナウイルスの感染拡大や長梅雨といったマイナス要因があったものの、キャンプ用品やゴルフ用品の販売が好調で、売上高は前年同期比0.7%増の580億9600万円と増収を確保した。適切な売価コントロールやコロナ禍を契機とした経費水準の見直しが奏功し、採算が改善したことも利益拡大に大きく貢献した。

■インソース <6200>  3,530円  +380 円 (+12.1%)  11:30現在  東証1部 上昇率5位
 インソース<6200>が急騰。前日に一時400円を超える急騰をみせたが、きょうもギャップアップスタートとなり上値追いの勢いが止まらない。同社は企業向けに講師派遣や公開講座などの研修事業を展開し、豊富な研修コンテンツを強みに旺盛な人材育成ニーズを取り込んでいる。5日取引終了後に発表した21年9月期業績予想は売上高が前期比32%増の67億4000万円、営業利益が同85%増の14億5000万円と売上高、利益ともに大幅な伸びを見込んでおり、これを手掛かり材料に投資資金の攻勢が続いている。年間配当も前期実績比1円50銭の増配となる20円を計画し、これも評価材料となっているもよう。

■神戸製鋼所 <5406>  455円  +42 円 (+10.2%)  11:30現在  東証1部 上昇率9位
 神戸製鋼所<5406>が急反発している。同社は5日取引終了後に、21年3月期第2四半期累計(4~9月)の連結決算を発表。営業損益は271億4200万円の赤字(前年同期は74億4300万円の黒字)となり、従来予想の500億円の赤字から上振れ着地した。売上高は前年同期比17.8%減の7764億600万円(従来予想は7700億円)となった。素材系事業を中心に販売数量が想定ほど落ち込まなかったほか、コスト削減などに注力したことが奏功した。あわせて、通期の連結業績予想も修正。売上高見通しは前期比11.8%減の1兆6500億円(従来予想は1兆6400億円)、営業損益見通しは150億円の赤字(従来予想は350億円の赤字)に引き上げている。

■クボタ <6326>  2,040円  +159 円 (+8.5%)  11:30現在
 5日に決算を発表。「今期税引き前を16%上方修正、未定だった配当は36円実施」が好感された。
 クボタ <6326> が11月5日大引け後(15:00)に決算(国際会計基準=IFRS)を発表。20年12月期第3四半期累計(1-9月)の連結税引き前利益は前年同期比19.0%減の1387億円に減った。業績好調に伴い、従来未定としていた今期の年間配当は36円(前期は36円)実施する方針とした。
  ⇒⇒クボタの詳しい業績推移表を見る

■KLab <3656>  1,000円  +77 円 (+8.3%)  11:30現在
 KLab<3656>が大幅高に買われ4連騰となっている。5日の取引終了後に発表した20年12月期第3四半期累計(1~9月)の連結決算は、売上高263億6000万円(前年同期比17.8%増)、営業利益22億5400万円(同31.7%増)と2ケタ増収増益となり、これを好感する買いが向かった。周年記念キャンペーンを実施した「BLEACH Brave Souls」「キャプテン翼 ~たたかえドリームチーム~」といった既存タイトルが好調に推移したほか、開発協力した「テイルズ オブ クレストリア」(バンダイナムコエンターテインメントが配信)の新規寄与が業績拡大の要因となった。併せて、20年12月期通期業績予想の修正を発表。売上高を従来の330億円~360億円から350億円へ、営業利益を従来予想の10億円~30億円から25億円へそれぞれレンジの上限寄りに見直した。

■ライオン <4912>  2,400円  +181 円 (+8.2%)  11:30現在
 ライオン<4912>が大幅続伸している。5日の取引終了後、20年12月期の連結業績予想について、営業利益を395億円から415億円(前期比39.1%増)へ上方修正し、あわせて期末配当予想を11円から12円へ引き上げたことが好感されている。新型コロナウイルス感染症拡大の影響により、衛生関連品などの需要が高い水準で推移したことに加えて、経費の減少に努めたことが寄与する。なお、売上高は3550億円(同2.2%増)の従来見通しを据え置いている。同時に発表した第3四半期累計(1~9月)決算は、売上高2620億4900万円(前年同期比横ばい)、営業利益382億4400万円(同60.5%増)だった。

■コナミホールディングス <9766>  5,000円  +355 円 (+7.6%)  11:30現在
 コナミホールディングス<9766>が4連騰し連日の年初来高値更新となっている。5日の取引終了後に発表した第2四半期累計(4~9月)連結決算で、営業利益が213億6800万円(前年同期比2.1%増)と増益で着地したことが好感されている。新型コロナウイルス感染症による国内外のアミューズメント・カジノ施設事業者や自社グループのスポーツクラブの休業措置などの影響で、売上高は1160億7200万円(同4.1%減)に減少したものの、モバイルゲーム「遊戯王 デュエルリンクス」や「eFootball ウイニングイレブン 2020」などが堅調だったほか、家庭用ゲームで「eBASEBALL パワフルプロ野球2020」が快調な出足となるなどデジタルエンタテインメント事業が好調に推移し営業増益となった。なお、21年3月期通期業績予想は引き続き未定としている。

■アルヒ <7198>  2,214円  +153 円 (+7.4%)  11:30現在
 5日に決算を発表。「今期税引き前を7%上方修正」が好感された。
 アルヒ <7198> が11月5日大引け後(15:15)に決算(国際会計基準=IFRS)を発表。21年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結税引き前利益は前年同期比4.9%減の39.8億円に減った。しかしながら、併せて通期の同利益を従来予想の66.6億円→71.1億円(前期は73.1億円)に6.8%上方修正し、減益率が9.0%減→2.8%減に縮小する見通しとなった。
  ⇒⇒アルヒの詳しい業績推移表を見る

■イリソ電子工業 <6908>  4,450円  +285 円 (+6.8%)  11:30現在
 イリソ電子工業<6908>は大幅続伸している。5日の取引終了後、21年3月期の連結業績予想について、売上高を340億円から345億円(前期比12.9%減)へ、営業利益を14億円から27億円(同41.7%減)へ、純利益を11億円から18億円(同45.2%減)へ上方修正したことが好感されている。中国をはじめとして国内外の車載市場を中心に回復傾向にあることに加えて、原価低減と徹底したコスト削減が寄与する見通し。なお、第2四半期累計(4~9月)決算は、売上高150億6900万円(前年同期比24.9%減)、営業利益1億7300万円(同92.7%減)、純利益800万円(同99.5%減)となり、営業赤字予想から一転して増益で着地した。

■ADEKA <4401>  1,461円  +83 円 (+6.0%)  11:30現在
 5日に業績修正を発表。「上期経常を一転微増益に上方修正」が好感された。
 ADEKA <4401> が11月5日大引け後(16:00)に業績修正を発表。21年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結経常利益を従来予想の51億円→83億円(前年同期は82.7億円)に62.7%上方修正し、一転して0.3%増益見通しとなった。
  ⇒⇒ADEKAの詳しい業績推移表を見る

■アサヒ <2502>  3,609円  +200 円 (+5.9%)  11:30現在
 5日に決算を発表。「1-9月期(3Q累計)税引き前は30%減益も対通期進捗は過去平均を超過」が好感された。
 アサヒグループホールディングス <2502> が11月5日大引け後(15:00)に決算(国際会計基準=IFRS)を発表。20年12月期第3四半期累計(1-9月)の連結税引き前利益は前年同期比29.8%減の1106億円に減ったが、通期計画の1120億円に対する進捗率は98.8%に達し、4年平均の73.6%も上回った。
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■シマノ <7309>  24,470円  +880 円 (+3.7%)  11:30現在
 シマノ<7309>の上げ足が鮮烈、一時1120円高の2万4710円まで上値を伸ばし上場来高値を更新した。同社は自転車部品のトップメーカーだが、時価総額が2兆3000億円弱に達し、JR東日本<9020>やセコム<9735>を上回る大型株。ここ大口の資金流入が観測され上昇トレンドを加速させている。市場では「新型コロナウイルスの感染拡大を背景に“3密”を避ける移動手段として自転車が注目されているが、これは世界規模の話で同社への追い風は見た目以上に強い」(国内準大手証券ストラテジスト)という。20年12月期決算は従来計画を大幅に上方修正し、営業利益段階で前期比13%増の770億円と2ケタ成長を見込む。

■テルモ <4543>  4,129円  +118 円 (+2.9%)  11:30現在
 テルモ<4543>が4日続伸している。5日の取引終了後、21年3月期の連結業績予想について、営業利益を850億円から900億円(前期比18.6%減)へ、純利益を650億円から680億円(同20.2%減)へ上方修正したことが好感されている。上期は、新型コロナウイルス感染症の影響は想定に比べて小さかった一方、第3四半期以降の医療需要の回復が緩やかになるとみて、売上高は6000億円(同4.6%減)の従来見通しを据え置いたが、情勢の変化に応じた費用抑制を追加で織り込んだことが利益を押し上げるという。なお、同時に発表した第2四半期累計(4~9月)決算は、売上高2832億9600万円(前年同期比7.8%減)、営業利益418億2400万円(同29.3%減)、純利益318億4200万円(同30.3%減)だった。

■任天堂 <7974>  59,390円  +1,480 円 (+2.6%)  11:30現在
 任天堂<7974>は続伸している。5日の取引終了後、21年3月期の連結業績予想について、売上高を1兆2000億円から1兆4000億円(前期比7.0%増)へ、営業利益を3000億円から4500億円(同27.7%増)へ、純利益を2000億円から3000億円(同16.0%増)へ上方修正し、営業減益予想から一転して増益予想としたことが好感されている。新型コロナウイルス感染症拡大に伴う「巣ごもり」需要を背景に「ニンテンドースイッチ」のハード・ソフトウェア販売が伸びており、ハード販売台数を従来予想の1900万台から2400万台へ、ソフト販売本数を1億4000万本から1億7000万本へと予想を引き上げたことなどが要因という。また、配当予想を年840円から中間810円・期末450円の年1260円に引き上げており、これも好材料視されている。前期実績に対しては170円の増配になる予定だ。なお、同時に発表した第2四半期累計(4~9月)決算は、売上高7695億2400万円(前年同期比73.3%増)、営業利益2914億2400万円(同3.1倍)、純利益2131億2300万円(同3.4倍)だった。

■日本アジアグループ <3751>  432円  +80 円 (+22.7%) ストップ高買い気配   11:30現在
 日本アジアグループ<3751>がストップ高カイ気配。5日の取引終了後、MBOの一環として、米投資会社カーライル・グループ傘下のグリーン・ホールディングスが同社株の非公開化を目指してTOBを実施すると発表しており、TOB価格600円にサヤ寄せする格好となっている。非公開化により戦略的な意思決定を柔軟かつスピード感をもって行うほか、継続事業の資本構成を抜本的に改善するのが狙い。買付予定数は2745万4480株(下限1830万3000株、上限設定なし)で、買付期間は11月6日から12月21日まで。TOB成立後、日本アジアGは所定の手続きを経て上場廃止となる予定で、この発表を受けて東京証券取引所は、日本アジアG株式を11月5日付で監理銘柄(確認中)に指定している。

■KYCOM <9685>  852円  +150 円 (+21.4%) ストップ高買い気配   11:30現在
 KYCOMホールディングス<9685>が寄り付き大口の投資資金が流入、気配値で水準を一気に切り上げている。同社は通信や公共向け中心にシステムの受託開発を主力展開し、データ関連サービスも手掛けるが、情報処理案件の契約単価の改善などが収益に寄与している。5日取引終了後、非開示だった今期業績予想を発表、最終利益は前期比7.1倍の2億5000万円と急拡大を見込んでおり、これがポジティブサプライズとなった。株価は10月5日に年初来高値1137円をつけてからは調整局面にあったが、ここにきて75日移動平均線をサポートラインに下げ止まる動きをみせていた。株式需給面でも目先売り物がこなれており足が軽くなっている。

■SEMITEC <6626>  4,060円  +700 円 (+20.8%) ストップ高   11:30現在
 SEMITEC<6626>がストップ高となっている。同社は5日取引終了後に、21年3月期第2四半期累計(4~9月)の連結業績予想を修正。営業利益見通しは前年同期比2.2倍の12億100万円(従来予想は9億5000万円)に上方修正した。売上高も同9.9%増の82億5400万円(従来予想は79億8000万円)に引き上げた。血糖値測定器向けセンサーの販売が想定を上回って推移しているほか、非接触型・接触型体温計向けセンサーの需要が増加したことなどが主な要因だとしている。

●ストップ高銘柄
 GMO TECH <6026>  3,290円  +503 円 (+18.1%) ストップ高   11:30現在
 など、5銘柄

●ストップ安銘柄
 WT天然ガス <1689>  1円  -1 円 (-50.0%) ストップ安   11:30現在
 など、1銘柄

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